当ブログにお越し頂き、ありがとうございます。
毎日オリンピックに出場している選手たちを応援しています。
自転車のBMXフリースタイルの技凄かったです!
女子も男子顔負けのダイナミックで、アクロバティックな技を
連続で繰り出したりして驚きました!
97.5点で金メダルのイギリスのシャーロット・ワーシントン選手に対し、
96.1点で銀メダルのアメリカのハナ・ロバーツ選手の熾烈な戦いに
感激しました!
新しい競技の「サーフィン」も初めて見ましたけど、
素晴らしかったです!
この技を得とくするまでに、
もの凄い数の波に乗ったんだろうなぁ~と想像すると、
選手の皆様の努力と鍛錬には、頭が下がります。
男性の方の決勝は解説の方が「野獣と王子対決」と言われてましたが、
当てはまりすぎて笑っちゃいました。
王子様は日本選手の五十嵐カノア選手で、
野獣さんはブラジルのイタロ・フェレイラ選手です。
繰り出す技も、野獣さんのダイナミックな技に対し、
王子様は、精錬された技に見えました。
金メダルは、ダイナミックな技を次々に繰り出した野獣さんでした。
この競技が他の競技と違うのは、
自然が大きな要素ということでしょうか?
今回も台風の影響のある難しい波でした。
オリンピックを機に、サーフィン人口が更に増えそうですね。笑
さて、今回は世界の動きの中で、これからよく耳にすると思われる
「炭素クレジット」についてです。
気候変動問題
気候変動問題は、一般的に「地球温暖化」といわれることが多いのですが、
この原因とされているのが、二酸化炭素(CO2)が
大気中に蓄積することだと言われています。
CO2のほか、代替フロンやメタンガスなどが、
温暖化を引き起こす物質とされており、
総称して「温室効果ガス」(GHG:Greenbouse Gas)とされています。
気候変動の進展を防ぐためには、
GHGの大気濃度を仰制する必要がありますが、
その基本的な方法はGHGの削減を減らすことです。
身近な生活の中では、自動車に乗る回数を減らしたり、
こまめに電灯を消すなどして、電力の消費量を抑えることなどです。
このような活動により、
結果としてGHGの排出量が仰制されることになります。
気候変動は、大気中に蓄積するGHG濃度によって引き起こされ、
また、GHGは地球全体に拡散していくため、
例えば日本で排出したGHGは、日本にだけに影響を及ぼすわけではなく、
アフリカの旱魃(かんばつ)の原因の一つになりうるものです。
逆に言えば、日本で排出されるGHGを削減することは、
アフリカの旱魃防止防止に寄与する可能性があることになります。
つまり、GHGの排出は世界中のどこでなされても同じであり、
また、GHGの排出削減の効果も世界的に見れば、
どこで行われても同じであると言えます。
この原則から考え出されたのが、
国連気候変動枠組み条約の京都議定書における国別割当量で、
1990年のそれぞれのGHG排出量と比較して2008年~2012年の
京都議定書第一約束期間に削減する率が決められ、
それに基づいて各国が排出できるAAUが割り当てられました。
例えば日本でいうと、6%削減、付属書Ⅰ国全体では5%削減となります。
また、AAUに加えて、より効果的・効率的に世界全体でのGHG排出を仰制し、
かつ先進国のGHG削減目標の達成に利用できるようにするために、
GHG排出削減の実施者やそのプロジェクトへの投資者が利益を得られるように、
排出削減した効果を金銭価値化する仕組みも考えられました。
炭素クレジットとは
GHGの排出削減量を取引可能とするために考え出されたのが
「炭素クレジット」で、目に見えない「GHG排出枠」を
「クレジット」として証券のように扱うことが可能になりました。
なぜ「炭素」クレジットと言われるのか?
それは気候変動問題の主原因がCO2によること、
地下に埋蔵された化石燃料が燃焼することにより、
酸素と結合してCO2として地中の炭素が、大気中に排出されます。
GHGとして国際的な取り決め(国蓮気候枠組み条約やその議定書・協定など)
の下で規約されているものは7種類ありますが、
それに異なる「温暖化係数(GWP:Global Warming Potential)」
という気候変動(地球温暖化)を引き起こす指数を持っています。
この基準になるのがCO2であり、CO2のGWPを1として、
メタンのGWGは25などと定められています。
したがって、メタンを1t削減することは、
CO2を25トン削減するのと同じ気候変動効果があると言えます。
CO2が基準のガスとなっていることから、
GHG削減効果を定量的に示し取引できる形態にしたものを
「炭素クレジット」と呼ぶようになりました。
炭素クレジットの単位は、一般的に
「tCO2」(あるいは小さい場合は「kgCO2」や「gCO2」ということもあります)
が用いられ、CO2を1t削減した効果という意味で、
定量的に評価できるようになっています。
なお炭素クレジットを生み出すためには、
GHG排出減量を定期的に評価する必要があり、
いくつかのクレジット制度が存在しています。
(大阪JCMネットワーク引用)
テスラの炭素クレジット
目に見えないCO2が炭素クレジットととして、
証券のような取り扱いができます、
と言われても実感が湧かないと思います。
そこで、最近話題になった米電気自動車メーカーのテスラの話は、
現実味があります。
テスラは、温室化ガス排出枠の販売先(クレジット)を
一つ失う見通しです。
同社が約2年間にわたり続けてきた四半期黒字は、
クレジット販売が大きく寄与していました。
フランスのグループPSAの統合で誕生したステランティスは、
欧州の環境規制に対するためにテスラと結んでいた
クレジット販売合意を解消すると5月5日に発表しました。
自社の努力で環境基準を達成することにより、
3億ユーロ(約400臆円)程度を節約できると、
リチャード・パーマー最高財務責任者はは述べました。
このうち約2臆ユーロは、
テスラに支払われることになっていた分でした。
欧州をはじめ中国や米国で厳格化する環境規制の達成に必要なクレジットを、
テスラは他社に売却することで売買高を上積みしてきました。
この売り上げはそのまま利益として計上され、
この利益はGAAP(一般会計原則)ベースのテスラの純利益を
上回り続けています。
このため過去数四半期のテスラ決算は、
クレジットの売り上げがなければ赤字になっていた計算になります。
(Bloomberg引用)
(ウイキペディア引用)
最後に
脱炭素社会とは、地球温暖化の原因となる、
温室効果ガスの実質的な排出量をゼロに実現する社会を言います。
温室効果の排出量を抑制し、排出された二酸化炭素を回収することで、
温室効果ガスの排出量をゼロにするものです。
この地球温暖化の原因となる二酸化炭素の排出を抑制する概念は、
「カーボンニュートラル」とも呼ばれています。
脱炭素化社会の実現に向けた取り組みは、
製造業にとっては避けて通れない課題です。
炭素クレジットは証券として扱われるようになり、
製品の一部になっていることを意識する時代になっています。
消費者は商品の選択において、企業の取り組みを見極め、
購入するのが良いのでは?と思います。
貴重な時間を使って頂き、ありがとうございました。