ゲラチーの気まぐれ雑記

日々自分が思っていたことや考えたことを記録する日記

どうなる東芝再建


当ブログにお越し頂き、ありがとうございます。

 

記事を書くのは、だいたい週末なのですが・・・

週末は出かける用事が続き、記事がかけないまま

気が付けば2月も終わろうとしています。

 

最近、何か経済の記事を書きたいと思っていましたが、

興味が湧くことがなく、もやもやしていました。

何のさいかくもない私は、

興味がない記事は書けないのです。

 

やっと興味が湧く話題が見つかりました。

それは、東芝の今後の行く末を決めるニュースです。

 

東芝

サザエさん」のスポンサーを

長い間独占するほどの企業だったのに、いつの間にか

経営が不安定な企業になってしまいました。

寂しい限りです。

 

東芝の記事は以前にも書いています。

 

gerati.hatenablog.com

 

gerati.hatenablog.com

 

東芝のつまづきは、2015年の不正会計に始まり、

2017年の米原子力会社ウェスティングハウス破綻が

ダメ押しとなり、大黒柱のフラッシュメモリーの売却を

しなければならない事態になりました。

 

優良事業を次々に売却し、

その後はいばらの道を歩むことになりました。

 

今回は、

1 東芝に銀行側は巨額融資方針

2 再建案に黄色信号

3 株式上場のメリットデメリット

について書きました。

 

 

 東芝に銀行側は巨額融資方針

 

東芝は、今の経営の混乱を解消しようと

投資ファンドによる株式の非上場化の提案について

検討を進めています。

 

この提案に応じる形で銀行側は2月9日、

巨額の融資を行う方針を伝え、

新たに経営を監視する会議の設置を

求めていることがわかりました。

 

提案では、複数の企業による出資の他、

主力銀行からの融資によって株式を買い取る資金を確保計画で、

この提案に応じる形で9日に三井住友銀行

みずほ銀行三菱UFJ銀行三井住友信託銀行などは

合わせて1兆2000億円の融資を行う方針を

ファンド側に伝えました。

 

銀行側はこれとは別に

合わせて2000億円の融資枠も設ける方針です。

 

関係者によりますと銀行側は、

経営のガバナンスを強化するために、

東芝投資ファンド、それに銀行でつくる

「モニタリング会議」を新たに設置し、

定期的に経営計画の進捗を報告するよう

求めているということです。

 

さらに、財務状況の監視にあたる役員を銀行側から派遣し、

業績が一定以上悪化した場合は、東芝の事業や資産の売却を

求めることにしています。

 

銀行側として、厳しい姿勢を示した形で、

東芝側がどのような判断をするかが

今後の焦点となります。 (NHKNEWS WEB引用)

 

 

   再建案に黄色信号

まとまりかけていた東芝の最建案に再び黄色信号です。

 

2月14日に同社が発表した

2023年3月期の連結業績予想で本業の儲けを示す

営業利益を従来予想より300億円低い

前期比40.2%の950億円に下方修正しました。

 

東芝再建は国内ファンドの

日本産業パートナーズ(JIP)陣営が

買収の最終提案をするなど大詰めを迎えていますが、

ここにきて業績の下方修正で

再び混乱する可能性が出てきました。

 

決定的な局面で東芝キオクシアの業績悪化

 

しかも悪いときには悪いことは重なるもので、

同日に発表されたキオクシアホールディングスの

2022年10~12月の営業利益は

昨年同期の722億円の黒字から

933億円の赤字に転落しています。

 

延期されているキオクシアの新規株式公開(IPO)は、

さらに遠のきそうです。

 

新規上場によるキオクシア株の売却益は

東芝再建の要の一つで、

これもまた東芝再建に影を落としました。

 

JIPの最終提案によると、東芝の買収金額は2兆円で、

うち約1兆円はオリックスロームをはじめとする

約20社が出資し、残り1兆円と

運転資金に当てる2000億円など総額1兆4000億円を

銀行からの融資で賄う予定です。

 

融資額は三井住友銀行が5150億円、みずほ銀行が4600億円、

三井住友信託銀行が2200億円、三菱UFJ銀行が1600億円、

あおぞら銀行が450億円とみられています。

     

  ゴール直前再び暗雲が・・・

 

ただでさえ巨額の融資であり、

JIPと銀行側の間で引受額を巡って

今月まで調整が続いていました。

 

ここにきて業績の下方修正となると、

二の足を踏む銀行もでてくるかもしれません。

 

さらに出資企業としても

東芝本体の業績不振が深刻化し、

重要な資金源として期待しているキオクシアの上場が

業績悪化でさらに長引けば、出資額の削減や

出資そのものの見送りを検討しても

おかしくありません。

 

あえて明るい材料を見出すとすれば、

業績不振に伴う東芝株の下落により、

買収のための株式公開買い付け(TOB)費用を

抑えられるくらいでしょうか。

 

ただ、東芝株を高値づかみしている

アクティビスト(物言う株主)はTOB価格に納得せず、

新たな株主提案による介入で

経営がさらに混乱する懸念もあります。

 

あまりにもタイミングが悪い時期に

本体とキオクシアの業績不振が重なったことで、

まとまる寸前だった東芝再建案に

再び不透明感が増してしまったのです。

           (M&AOnline引用)

      

   キオクシアとは

キオクシア株式会社は、東京港区に拠点を置き、

主にNAND型フラッシュメモリを製造する

半導体メーカーです。

 

純粋持ち株会社キオクシアホールディングス株式会社、

(旧東芝メモリーホールディングス株式会社)

の完全子会社です。

 

2017年に

東芝半導体メモリ事業を分社化して設立され、

2018年にグループから離脱して

持ち分法商用会社となりました。

 

2019年10月1日付で、

東芝メモリ株式会社より商号変更しました。

 

社名の「キオクシス」は、

日本語の「記憶」とギリシャ語の「価値」を意味する

アクシオを組み合わせたもので、

社内公募で選ばれました。(ウイキペディア引用)

 

キオクシアホールディングスが2月14日に発表した

2022年10ー12月期決算は933億円の営業損失でした。

 

スマートフォンやデータセンター向けなどの需要が低迷して

販売価格が下落、生産調整の影響もあり、

806億円の黒字だった前四半期から大幅な減益になりました。

 

為替が円安に振れたため、ドルベースの販売価格は

下落幅がさらに大きくなりました。

 

2段目の当期損失を

「848億円」から「846億円」に訂正。

当期損益も846億円(訂正)の赤字(同348億円の黒字)でした。

 

 

 株式上場のメリットデメリット

 

   東芝解体の理由

以前東芝を発電や交通システムなどのインフラ会社、

ハードディスクドライブ(HDD)などのデバイス会社、

半導体会社の3つに分割して、

現在の東芝は上場を廃止する案がでました。

 

東芝「解体」の理由は明白で、1社で売るよりも、

3社に分けて売る方が高く売れるからです。

 

その根拠は、東芝のように

多数の事業を抱えている複業企業の器量価値が、

各事業の合計よりも小さくなる

コングロマリット・ディスカウウト」と

呼ばれる現象です。

 

高収益事業の利益が低収益事業の底上げに使われるといった

経営効率の低下や、投資家にとって

複合企業の評価価値が難しいという問題などから、

副業企業は専業企業よりも6~7%ほど

低い企業価値がつくとも言われています。

 

東芝側も3社分割の狙いを「企業価値の向上」と

しています。

 

しかしそれは、東芝にとってではなく、

物言う株主にとっての「企業価格」なのです。

東芝の本意とは思えません。

 

なぜなら、東芝

総合電機メーカーとしての上場にこだわり、

2017年に上場廃止を回避するための6000億円増資で

アクティビストファンドを招き入れています。

 

2021年4月には英投資ファンド

CVCキャピタル・パートナーズによる非上場化を

事実上拒否しています。

 

3社分割案が出たのは、

アクティビストファンドとの交渉がもつれにもつれ、

最も有利な価格でのたたき売りする道が

3社分割しか道がなかったと考えられます。

            (M&AOnline引用)

 

株式上場のメリットデメリット

 

株式を上場していた東芝

上場のメリットを生かすことが出来なかったのは、

問題が起きるたびに東芝経営陣の内紛が

状況を悪化させたと言われています。

 

今更ながらですが、株式を上場させる

メリットデメリットとは何でしょうね?

 

メリットとしては、

・優良企業としての知名度向上、企業信頼度度の向上

・資本調達の増大

・優秀な人材の確保が容易になる

・創業者利潤が得られる

・組織強化、内部管理体制の充実

・従業員持ち株会やストップオプションによる

  従業員の資産形成が可能

・財務体制の充実などが挙げられます。

 

ではデメリットは、

・買占め等により会社支配権を失う可能性

株主総会対策が必要となる

・事務量が増大、会社監査によりコストが増大

・企業内容開示の義務が生じる

・株式代表訴訟による経営者責任の追及を受ける可能性

・株価の維持・配当の維持などが必要

コンプライアンスへの対応が厳しくなるなどです。

 

 

   最後に

 

東芝は、株式上場のデメリットの一つである、

株の買い占めで経営を支配され、

会社としての成長も未来もなくなってしまいました。

 

何とか今回の銀行の融資や企業の融資で、

危機を乗り切って欲しいと願っています。

 

危機を乗り切るにあたり、一番必要なのはやはり、

経営陣のまとまりではないでしょうか?

 

経営陣の方々には、

親会社や子会社、孫会社の従業員の生活、

その家族の生活があることを

忘れないで欲しいと思います。

 

東芝の混乱ぶりを見て、

上場を廃止した会社もあるようです。

 

サントリーのように

最初から上場しない会社もあります。

 

そういえば、サントリーとキリンの結婚話が出ましたが、

破談になってまいましたね。

 

株を上場しているキリンとしていないサントリーですが、

サントリーの創業者が統合比率にこだわっためとも

言われています。

 

サントリーが上場しない理由は、

経営を株主に左右されたくないのが

大きな理由のようです。

 

上場により株主の意向が優先されることで、

長年続いている企業理念が崩れてしまうかもしれないと

語っています。

 

株を1株も持っていない私がこんな記事を書いても、

いまいち説得力がありませんね。笑

 

今回はこの辺で失礼します。

貴重な時間を使って頂き、ありがとうございました。