ゲラチーの気まぐれ雑記

日々自分が思っていたことや考えたことを記録する日記

声を出さなくなったラッコのリロ

 

当ブログにお越し頂き、ありがとうございます。

 

先日、5か月ぶりにブログを更新しました。

その間に書きかけた記事がいくつかありました。

 

この記事もその中の一つです。

少し前の話になります。

 

毎日新聞のこの記事を読んで、

人間もラッコも大事なパートナーを亡くすことは、

生きていくうえで、心の中に大きな喪失感を生み出すのだと

感じました。

 

リロが声を出さなくなったのは、

マナの存在を確認する必要が

なくなったからだとも思われますが・・・

 

動物は人間が想像する以上に、

豊かな感情を持っているような気がします。

 

だから、リロも私が想像する以上の深い思いを

持っているのではないかと感じています。

 

私は動物に学ぶことは多いと、いつも思っています。

それに、可愛かったり、カッコよかったり、

どの動物も魅力満載です!

だから私は動物が大好きなんです。

 

今回は、

1 声を出さなくなったラッコリロ

2 ラッコとは

3 国内でのラッコの展示状況について

4 霧多布岬のラッコ

5 ラッコは絶滅危惧種

6 ラッコと漁業関係者の関係性

について書きました。

 

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声を出さなくなったラッコのリロ

 

マリンワールド海の中道(福岡市)にいるラッコのリロは、

いつの間にか声を出さなくなっていました。

 

飼育員の秋吉未来(みき)さんによると、

リロが声を出さなくなったのは、

パートナーのマナがいなくなってからだそうです。

 

マナがいるときは、

互いの存在を確かめ合うように声を出していたようです。

 

パートナーだったマナは2012年1月、

マリンワールド海の中道で生まれました。

 

生まれて数日後、マナに衰弱がみられてきたため、

飼育員たちは母親のマリンから預かって、

国内で数例しかない人口保育に切り替えることを決断しました。

 

マナは飼育員たちの懸命の世話のかいがあって、

すくすく育ちました。

 

飼育員たちがマナに愛情を注いでいた1912年3月、

和歌山県白浜町のレジャー施設「アドベンチャーワールド」から

やって来たのが、当時4歳のリロでした。

 

一緒に暮らし始めたリロとマナは、

大の仲良しになりました。

 

ラッコの飼育頭数が減少する中、国内繁殖ができる

希望のペアとして関係者の注目を集めました。

 

21年2月、マナの体重が増え始め、

レントゲン検査の結果、妊娠が判明しました。

 

しかし、その直後マナの体調が悪化しました。

2月22日に開腹手術をしましたが、

赤ちゃんはすでに力尽きていました。

 

手術から戻ってきたマナもその後急変し、

リロは取り残されてしまいました。

 

ラッコの平均寿命は20歳とされ、

マナはまだ9歳で若すぎる死でした。

 

そして、マナがいなくなった後、

リロが声を出すことはなくなりました。

            (毎日新聞引用)

 

 

   ラッコとは

      分布

ラッコは、食肉目イタチ科ラッコ族に分類される哺乳類で、

海獣の一種です。

 

現生種では本種のみでラッコ族を構成しています。

北太平洋北アメリカ大陸から千島沿岸にかけて棲息。

 

アメリカ合衆国(オレゴン州沿岸およびアラスカ州南岸)、

カナダ(プリティッシュコロンビア州岸部)、

ロシア東部に分布。

 

分布の北限は北極海の氷域で、

南現はカルフォルニアとオオウキモ(ジャイアントケルプ)です。

 

    形態

体調100~130センチメートル。

尾長25~37センチメートル。

体重 オス22~45キログラム、メス15~32キログラム。

 

イタチ科最大種。

尾の基部に臭腺を持っていない。

 

体毛密度が高く、哺乳類のなかでも最も高い部類に入る。

 

1平方センチメートルあたり10万本以上の

柔らかい下毛(綿毛)が密生しているため、

寒冷な海洋でも生息することができる。

 

白歯は扁平で幅広く、

貝類や甲殻類を嚙み砕くことに敵しています。

 

水分は海水を飲むことで補っており、

過剰な塩分を輩出するために

カワウソ類の平均の2倍もの腎臓を持っています。

     

     生態

海洋の沿岸部に生息し、

主に海岸から1キロメートル以内の場所に生息しています。

 

主に岩場が近くにあり、

階層が頻茂した環境に生息しています。

 

陸上に上がることは稀ですが、

天候が荒れた日には上がることもあります。

 

単独で生活していますが、

繁殖期にはペアで生活します。

 

昼行性で、夜間になると波のない入り江などで

海藻につかまって休みます。

 

約水深20メートルほど潜水し、

50秒~90秒ほど潜水できます。

 

食性は肉食で、貝類、甲殻類、ウニ類などを食べます。

他に魚類や時には海鳥を捕殺することもあります。

 

貝類やウニ類は胸部や腹部の上に石を乗せ、

それに叩きつけて割り中身だけを食べることもあります。

 

このため「道具を使う(霊長類を除いた)哺乳類」として

紹介されることもあります。

 

この石を脇腹のたるみえをポケットにして、

しまい込んでおく癖があります。

 

皮下脂肪が少なく、体温保持のため1日あたり

体重の2~3割もの魚介類を食べる必要があります。

   

   繁殖

繁殖様式は胎生です。

交尾、出産は海上で行います。

 

春になると雄は雌に交尾のアピールをし、

雌の承諾が得られると並んで仰向けになって波間に浮かびます。

 

雄は交尾の際、体制を維持するために雌の鼻を噛みます。

 

たいていは軽傷ですが、稀に傷が悪化し、

食べ物を食べられなくなり命を落とすケースもあります。

 

雄は交尾が済むと別の雌を探しに行き、

子育てに参加することはありません。

 

こどもは親から

食べられる物の区別や道具の使い方を学びます。

              (ウイキペディア引用)

 

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  国内でのラッコの

         展示状況について

 

日本動物園水族館協会によると、

国内で最初にラッコを飼い始めたのは、1982年の

静岡県沼津市の「伊豆・三津シーパラダイス」です。

 

集客力にたけていることから、

各地の水族館も飼い始め、ピーク時の1994年には

全国の施設28施設で計122匹が展示されていました。

 

現在国内の水族館などで飼育されているラッコは3匹です。

 

主な生息地である米国かの輸入も

規制で途絶えています。

 

ピーク時には122匹いたラッコが日本の水族館から

姿を消す日が刻一刻と近づいています。

 

鳥羽水族館は、最も多い時には6匹を育てていましたが、

現在、同館には2匹の

「メイ(18歳)とキラ(14歳)」が飼育されています。

 

国内のラッコは、記事で紹介した

福岡市の水族館「マリンワールド海の中道」で

飼育されている「リロ」の3匹だけです。

 

ラッコの出産は3~16歳で、メイはすでに高齢の域で、

キラはまだ出産可能ですが、

リロはキラの兄に当たるため繁殖は諦めざるを得ません。

 

   ラッコ減少の要因

水族館でのラッコの数の減少についての要因としては、

交尾がうまくいかなかったり、

母乳が出なかったりという事象が各地で起き

次第に数が減少していきました。

 

交尾がうまくいかなくなった理由は

はっきり分かっていないようです。

 

一つの可能性として

雄の繁殖能力の低下が挙げられています。

 

雄の成獣は自分のこどもでも

攻撃や交尾の対象とする可能性があるため、

他と水槽を分けて飼育することが一般的で

本能が薄れたのではないかという指摘もあります。

                (日経電子版引用)

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   霧多布岬のラッコ

日本では将来、

水族館でラッコは見られなくなるかも知れませんが、

自然の中のラッコは見られそうです。

 

  霧多布岬はベビーラッシュ

北海道東部の浜中町の湯沸(とうふつ)岬(通称・霧多布岬)の沖合で、

ラッコのベビーラッシュが起きました。

 

7月に入り4組の母子が確認されました。

 

波間に抱き合って寝ている姿や毛繕いをしている様子が、

岬の歩道から観察できます。

 

2017年から本格的に観察を続ける

地元のNPO法人エトピリカ基金によると、

繁殖が最初に確認されたのは2018年春。

 

その後、メス2頭が子育てしていましが、

今年6月に3頭目

7月上旬に4頭目の出産が確認されました。

 

岬周辺での生息数は最大17頭となりました。

 

北海道東部では2010年代から根室市のモユルリ島周辺で

ラッコの繁殖も確認され、昨年と今年は

釧路町の尻羽岬周辺でもラッコが目撃されました。

 

生息域が北方領土から広がっている可能性があります。

                (朝日新聞DIGITAL引用

           

  ラッコは絶滅危惧種

ラッコはかつて、日本からカリフォルニアまで、

北大西洋沿岸に連続的に生息していました。

 

しかし、商業価値の高い毛皮を目的に乱獲され、

1700年~1800年代にかけ、絶滅寸前にまで減少しました。

 

頭数急減を受け、世界の潮流は保護へと傾きます。

 

日本でも1912年には捕獲を取り締まる法律が成立しました。

 

1975年に発効したワシントン条約では、

国際取引も規制されました。

 

しかしラッコの受難は続き、1989年、

アラスカ州で起きたタンカー流出事故では、

推定3000匹ものラッコが死にました。

 

2000年には、国際自然保護連盟(IUCN)によって、

ラッコは絶滅危惧種の中でも最も絶滅危険性の高い

「近絶減種(Critically Endangered)」に

指定されています。    (BUSINESS INSIDER引用)

      

 ラッコと漁業関係者の関係性

 

2014年、根室沿岸でラッコの親子が確認されて以降、

徐々に北海道でラッコの目撃数が増えていきました。

 

しかし、それと同時に漁業関係者の困惑の声も

聞かれ始めました。

 

漁業関係者のの方々が最も不安を感じておられたのは、

ラッコが商業的価値の高いウニ類を

食べ尽くしてしまうことでした。

 

ウニ漁が盛んなこの地域では、

ウニの種苗放流や移植が行われていたからです。

 

それらをラッコが食べてしまうと、

漁業関係者にとっては非常に大きな損失になり、

現状そうした被害を補填する仕組みはありません。

 

ラッコは海底まで潜水してエサを獲りますが、

長く潜っていることはなく、

必ず海面に持ち帰って食べる習性をもっています。

 

調査により、ラッコはウニよりも2枚貝を好んで食べていて、

それはエサ1個あたりの摂取カロリーが大きいためと

推察されました。

 

調査海域では二枚貝の漁は行われておらず、

この結果だけを見れば、

漁業関係者ととラッコの衝突は小さく済むように思えます。

 

しかし、米国で行われた研究によると、

ラッコはエサとしていた種類の生き物が少なくなると、

他の種類のエサに切り替えることが分かっているそうです。

 

海域の二枚貝をラッコが食べ続け、

二枚貝が増える量を凌駕してしまうと、

ラッコがウニやカニ類などを

エサにしてしまう可能性があります。

 

2021年の赤潮の際、ウニは約2600トンが死滅しました。

 

ラッコは二枚貝の他につぶ貝を多く食べており、

ウニを食べる姿はほとんど見られませんでした。

            (BUSINESS INSIDER引用)

 

    

   最後に

リロは芸達者で賢いラッコさんですね。

メイとキラは何とも言えない愛らしさがあります。

 

癒してくれてありがとうと

言いたくなるラッコさんたちです。

 

水族館でのラッコの数の減少を

くい止めることができなかったことは残念です。

 

残りの3匹も高齢のため、水族館で愛くるしいラッコの姿を

見られる時間は限られてきています。

 

動物たちを身近な動物園や水族館で見られるのは、

とてもありがたいのですが、

ワシントン条約などで、輸入禁止の動物の数も増えています。

 

近い将来、人間は動物たちに会いたくなった時、

自然の中や映像などで見ることになるのかも知れませんね。

      

ラッコが絶滅危惧種になったのは、

人間による乱獲でした。

 

ラッコたちが長い時間をかけて進化して作り上げた

高い体毛密度の毛皮を人間が欲しがったためでした。

 

浅はかで愚かで情けない行為としか言いようがありません。

 

ドラえもんのタイムマシンとどこでもドアがあったら、

ラッコ狩りをしている人たちの所へ行って、

ひとこと言ってやりたいです。

『あんたらも絶滅危惧種にしたろか!?』ってね。

 

漁業関係者のかたちとラッコは共存できると思います。

 

ラッコたちが好むエサの貝類が少なくならないように、

養殖して放流することも必要になるかも知れません。

 

どうしたら、共に生きられるか?

知恵を出し合って考えましょう。

 

いつか、霧多布岬のラッコを見に行きたいないなぁ~。

自然のラッコの姿を是非とも見てみたいと思っています。

 

貴重なお時間を頂き、ありがとうございました。