ゲラチーの気まぐれ雑記

日々自分が思っていたことや考えたことを記録する日記

ウクライナ疲れと結末のシナリオ


当ブログにお越し頂き、ありがとうございます。

 

以前はニュース番組のトップニュースだった

ウクライナの話題は、

わずかな時間でしか報道されなくなり、

ウクライナ離れ」や「ウクライナ疲れ」などと

言われています。

 

その原因は、この戦争が長引きそうになってきたからです。

そして、この戦争の影響で化石燃料や食糧が

値上りしました。

 

そのため、私たちは日常生活に追われ、

ウクライナ侵略に対する関心は薄れつつあります。

 

今一度、ウクライナ侵略に対し考えてみたいと思い、

記事を書いてみました。

 

今回は、

1 ウクライナ疲れ

2 ロシアのウクライナ疲れへの期待

3 結末のシナリオ

についてです。

 

 

   ウクライナ疲れ

新型コロナウイルスの世界的感染拡大が続く中、

日本でも感染爆発を抑えるために、

「外出自粛」「三密回避」「営業自粛」など

様々な対策が打ち出されました。

 

その結果、一向に出口が見えない(収束の兆しが見えない)

新型コロナウイルスに対して、「コロナ疲れ」という言葉が

出てきました。

 

ロシアがウクライナに侵攻して5か月が経ちましたが、

いまだに戦争が終わる気配がありません。

 

欧米諸国では、「支援疲れ」「ゼレンスキー疲れ」

という言葉が囁かれるようになりました。

 

2月24日に欧州の一角であるウクライナで始まった

主権国家に対する侵略戦争」は欧州市民に

大きな衝撃を与えました。

 

欧州各国で寄付や支援金などの活動が

一斉に広まりました。

 

関心が高かった背景には、「欧州人」として

民主主義国の同法を助けようという団結意識が

ありました。

 

当初は「経済制裁をしてプーチン大統領を追い詰めろ!」

と言っていた国際社会ですが、

その効果は思ったより出ていないと思われています。

 

「自由と民主主義を守る戦い」という側面から、

ウクライナに強い共感を抱き、

結束して支えてきた欧州ですが、戦争の長期化に伴い、

「支援疲れ」が広がり始めています。

 

ゼレンスキー大統領からは欧米各国に対する

「武器供与の要求」が止まりません。

 

しかも、ゼレンスキー大統領が、

「東部や南部の親ロシア派支配地域だけではなく、

クリミアまで奪還しなければ戦争は終わらない」

との発言で、全く出口が見えなくなり、

ウクライナ疲れ」「ゼレンスキー疲れ」

という言葉がが出てくるようになりました。

 

戦争が予想以上に長期化する中、

侵攻当初に比べウクライナへの関心は薄まり、

人々の主要な関心は、燃料や食糧の高騰など日々の

生活に直面した問題へと移っていきました。

 

 

 ロシアのウクライナ疲れへの期待

 

ウクライナ侵攻が失速したと指摘されるロシアが、

長期戦を見据えて国内の体制固めを進めています。

 

今月14日には、事実上の「経済動員令」にあたる法律

「経済動員令」にあたる法律がプーチン大統領の署名で

成立しました。

 

制裁に耐えている間、時間の経過とともに

ウクライナ軍の士気が下がり、

欧米に「ウクライナ疲れ」が

広がることに期待しているとみられてます。

                 (JIJI・COM引用)

 

 

  ロシア軍の慢性的な兵員不足

 

ロシア軍は戦力の消耗が激しいことから、

作戦を持続可能にするためにも特に、

兵員の補充が課題に浮上しています。

 

微集兵の前線投入には国内の反対論が根強いため、

結局、世論に配慮し禁じ手は選ばなかったもようです。

 

兵員については、

幅広い年齢層の予備役やロシアの民間軍事会社

「ワグネル」の傭兵を投入し、補強しているもようです。

 

プーチン政権が受刑者に恩赦と報酬を提示し、

ワグネルに加わるよう組織的に勧誘しているとも

伝えられています。

 

ロイター通信によると、米国防総省筋は

ロシア軍が毎日数百人の戦死者を出していると推計されると

語りました。

 

米中央情報局(CIA)のバーンズ長官も20日

「約15000人が死亡し、その3倍の負傷者がでている」

と指摘。

 

今後、仮に軍を支える国内経済が持ちこたえても、

慢性的な兵員不足が作戦継続の足かせとなりそうです。

                  (JIJI・COM引用)  

 

 

 少数民族を最前線の盾にするロシア

 

ロシア語メディア「メディゾナ」は、

公表されている情報のみでも、

5月6日までにロシア兵2099人の死亡を

確認できたと報じました。

 

年齢が公表されている死者では21~23歳の割合が最も多く、

20歳未満も74人含まれていました。

 

地域別では、戦死者の大半を南部出身者が占めています。

 

イスラム教徒が多い北カフカス地方のダゲスタン共和国

兵士が最多で135人

 

次いで、シベリア連邦管区のモンゴル系少数民族

ブリャート共和国出身者が98人でした。

 

首都モスクワや第2の都市サンクトペトルブルクなど、

国内の他の地域よりかなり裕福な地域出身者の死亡は、

数えるほどしか報告されていません。

 

オンラインニュースサイト「リドル・ラシャ」に寄稿する

パベル・ルージン氏はAFPに対し、

「地上部隊の兵士や将校の大半は小さな町や村の出身だ」

「このことは社会経済、ひいては教育格差と関係がある」

と指摘しました。 

 

ロイター通信によると、米国務省筋は

ロシア軍が毎日数百人の戦死傷者を出していると

推計されると語りました。

 

米中央情報局(CIA)のバーンズ長官も20日

「約15000人が死亡し、その3倍の数の死傷者が出ている」

と指摘。

 

今後仮に軍を支える国内経済が持ちこたえても、

慢性的な兵員不足が作戦継続の足かせとなりそうです。

                  (JIJI・COM引用)

 

   終結のシナリオ

 

2月24日のロシアのウクライナ侵攻から5か月が過ぎ、

今回の戦争の終着点が見えてこないことで、

ウクライナ疲れが出て来ているのは確かです。

 

一番いいのはこの戦争が即、終わることです。

終わりそうにないので、色々な結末が飛び交っています。

     

   読売新聞3つのシナリオ

6月24日づけの読売新聞で、

想定されるシナリオを3通りに分けて分析しています。

 

1 占領地域の「編入」も

ウクライナ東部ドンパス地方(ルハンクス・ドネツク両州)

の地上戦でロシア軍は体制を強化し、

倍以上とされる火力を中心とした力押しで優位に立ちつある。

 

欧米のウクライナ軍への支援が大幅に増強されなければ、

ロシア軍はドンパス地方全体の「解放」という目的を達成し、

南部ヘルソン州やサボリージャ州の占領と地域と合わせ、

侵攻前に支配していた地域の3倍の領土を

制圧する可能性もある。

 

実現すれば、これらの地域を一括してロシアに

編入」すると表明し、

占領を既成事実化することもあり得る。

 

2 有利な状況で停戦協議

ウクライナ軍がドンパス地方でのロシア軍の攻撃をしのぎ、

欧米の高性能兵器が前線に十分に配備されれば、

戦局が大きく動く可能性がある。

 

特に米国製の高機動ロケット砲システム(HIMARS)などは

射程が長い。

 

訓練を受けたウクライナ兵が使いこなせるようになれば、

自軍の被害を抑えながら反転攻撃を進められそうです。

 

ウクライナ軍は、南部クリミア半島

隣接するヘルソン州やザボリージャ州では、

すでに反攻を初めています。

 

軍と呼応するように、

ロシアの占領統治に対するゲリラ活動も

盛んになっています。

 

ロシア軍は徴兵された兵士が中心で士気が低く、

ロシア側が苦戦に転じた場合は、

部隊の統制が破壊するとの見方もあります。

 

ゼレンスキー大統領は、

侵攻開始前のラインまでロシア軍を撤退させれば

「暫定的な勝利」だと表現しています。

 

クリミアの地位を巡る問題は先送りし、

自軍に有利な状態で停戦協議に持ち込むのが

現実的だとしています。

 

   

  

3 数年にわたる長期戦

最も可能性が高いとみられているのは、

ロシア軍とウクライナ軍が都市の奪い合いを繰り返しながら、

戦争終結にいたる決定打を与えられず、

長期化するシナリオです。

 

米国やNATOは、プーチン大統領

自ら戦争を終結させる可能性は低いとみており、

「戦争が何年も続き得るという事実に備えなければならない」

と長期支援も覚悟しています。

 

戦争停滞の背景には、米国がウクライナに対し、

ロシア領まで届く長射程の重火器供与を拒否するなど、

軍事支援のレベルを抑えている影響もあります。

 

核を保有する軍事大国同士である米露間の緊張が高まる事態を

警戒しているためです。    (読売新聞オンライン引用)

 

                     

   プーチン大統領が停戦を宣言

 

もしもプーチン大統領が一方的に停戦を宣言して、

世界をあっと言わせたらどうなるのでしょうか?

 

その時点までに獲得した領土を手に「勝利」を

宣言することもできます。

 

いわゆる「軍事作戦」が完了したと

主張することもできます。

 

例えば、ドンパスでロシアが後押し分離派は守った。

クリミアへの上陸は回廊は確保した。

 

その上で、今度は正義は自分にありと主張し、

ウクライナに「戦闘は止めよ」と

圧力をかけることもできます。

 

「欧州には、観念的な和平と引き換えに

 領土の一部を諦めて降伏しろとウクライナに迫る声がある」

 

「これを活用しようと思うなら、

 ロシアはこのシナリオをいつでも履行に移せる」

と英シンクタンク、王立国際問題研究所の

ロシア専門家キア・ジャイル氏は言います。

 

こうした意見はすでに、

フランス、ドイツ、イタリア各国からでています。

 

戦争を長引かせる必要はない。

世界経済への悪影響を終わらせるべきだ。

停戦に向けて働きかけていこうと・・・

 

しかし、これにはアメリカイギリスと、

東欧の大半が反対するはずです。

 

そこでは政権決定者たちが、ウクライナと国際秩序のため、

ロシアの侵略は失敗に終わらせてはならないと

考えているのです。

 

このため、ロシアが一方的に停戦を宣言したとしても、

事態の文脈は変わるかも知れませんが、

戦いは終わらないでしょう。(BBCNEWS JAPAN引用)

 

 

    最後に

 

ゼレンスキー大統領はすでに、

最多100人のウクライナ兵が毎日のように死亡し、

500人が負傷していることを認めています。

 

プーチン大統領は、

21年間にわたるスウェーデンとの北方戦争に勝利し、

帝国ロシアを大国に押し上げたピョートル1世に

自信を重ね合わせ、帝国主義的な考えを隠そうとしません。

 

最側近のニコライ・パトルシェフ安全保障会議書記も、

侵攻作戦には「特定の期限」を設けず、

領土を拡大するまで戦争を続ける方向性を示しています。

 

   

私なりにどうしたらこの戦争が終わるのか

考えてみました。

 

一つは、ロシアが経済的に行き詰まり

戦争が続けられなくなる?

 

戦争が始まって4か月間(1月~4月)で、

ロシアは2022年度の国防費の約半分の7兆円の軍事費を

使ったと言われています。

 

4月は財政赤字になり、5月以降は発表していません。

 

国防費と社会保障費は維持しますが、それ以外の

交通インフラ・宇宙開発・環境保全など多くを

削減します。

 

そうなるとロシア経済は逼迫しているのか?

と言いとそうでもないようです。

 

ロシアは、原油天然ガスなどの資源が豊富な国です。

 

ロシアは、中国・インドなどとBRICsに加盟しており、

原油の高騰は以前ほどではないと言え、

1バレル100ドル近くの価格です。

 

中国やインドなどに70ドルで安売りしているとは言え、

国家予算の想定は44.2ドルなので、

倍近い価格で売っていることになります。

 

今の原油水準が続く限り財政面で根を上げることは、

1~2年は考えにくいと言われています。

 

しかし、車のなどの工業生産などは逼迫した状況にあり、

修理のための部品も手に入らないようです。

 

そうなると、ロシアは長い期間、戦争はできるのか?

というとそうでもないようです。

 

この記事の中でも書きましたが、

一番の問題点はロシア兵の不足のようです。

 

ロシア兵の死者と負傷者は6万人と言われていますが、

一番多く見積もると12万5千人という数字も出ています。

 

兵器の問題も言われていますが、

ロシアにはソ連時代からの膨大なストックがあるようです。

お金も兵器もあるロシア・・・

 

それでも、西側の制裁がじわじわ効いてくると信じたいですね。

 

私は、砲弾を受けて燃える自分の家を前に、

途方に暮れて泣いていた女性が忘れられません・・・

 

女性は

「頑張って働いて建てた家なのに、燃えて何もかも無くなった」

と泣いていました。

 

子どもを亡くし抱いたまま泣く母親、

家族を亡くし泣く人たち・・・

 

大事な家族や財産を

ある日突然失くしたウクライナの人たちの

悲しみや絶望を忘れてはいけない気がします。

 

 

貴重な時間を使って頂き、ありがとうございました。

 

 



 

中央アルプスのライチョウは今・・・Ⅱ


当ブログにお越し頂き、ありがとうございます。

 

以前、ライチョウのことを記事にしたことがあります。

 

先日、動物園のライチョウが卵を産んだニュースを見て、

中央アルプスライチョウは、その後どうなったのか気になり、

調べました。

 

ライチョウは、国の特別記念物で国内では、

頚城山塊(くびきさんかい)、北アルプス乗鞍岳

御嶽山南アルプスに分布しています。

 

実は、中央アルプスにもライチョウはいたのですが、

半世紀前に絶滅したとされています。

 

なぜライチョウが絶滅したのかやライチョウの生態について、

以前の記事に書いているので興味がある方は読んでみて下さい。

 

gerati.hatenablog.com

 

2018年に中央アルプスで、

メスのライチョウが発見されました。

 

このメスのライチョウは個体の遺伝子を解析した結果、

乗鞍もしくは北アルプスから飛来した可能性が高いことが、

明らかになりました。

 

ライチョウは、成鳥になると

メスのほうが生まれ育った地を出ていきます。

 

ライチョウはわずかな距離しか飛べません。

 

中央アルプスライチョウは、飛んだり、歩いたりして

長い時間をかけて中央アルプスにやってきたのでしょう。

 

その工程を想像すると、胸が熱くなります。

 

そんなライチョウの行動が、

中央アルプスライチョウを復活させようという想いに

人を駆りたてたのだと思います。

 

1 ライチョウの保護観察事業の経過

2 繁殖個体群復活作戦

3 生息域保全

4 現在

について書きました。

 

  

 

   ライチョウの保護観察事業の経過

 

2018年中央アルプスで50年ぶりに、

メスのライチョウが発見されました。

 

ライチョウは1羽でも無精卵を産み、抱卵する習性があるため、

中央アルプスに飛来したメスも抱卵していました。

 

そこで、無精卵を他の個体の有精卵と入れ替える事業が

計画されました。

 

      2019年

2019年に生まれた雛は、

テンなどに捕食されたとみられています。

 

      2020年

メスの抱卵が確認されたことから、メスが産んだ無精卵7個と、

上野動物園大町山岳博物館(長野県)など4施設から

有精卵8個との入れ替えが成功しました。

 

しかし、6月30日の調査で、

雛5羽の死骸と孵化にいたらなかった3個の卵が

見つかりました。

 

巣の近くのセンサーカメラを確認すると、

10匹ほどのニホンザルが映っていました。

 

調査したライチョウの研究者の中村浩志・信州大学名誉教授は、

「29日の孵化直後、

 巣を除き込んだサルの群れにメスが驚いて逃げた」

と分析されています。

 

パニックになって散らばった雛は、

短時間のうちに体が冷えて、死に至ったとみられています。

    

    2020年8月

環境省中央アルプスライチョウの復活を目指し、

8月に北アルプス乗鞍岳から3家族19羽をヘリコプターで

中央アルプス木曽岳に移送し、放鳥しました。

 

永続的繁殖個体群を確立するには、

飛来メスの雛たちだけでは数が少なすぎます。

 

乗鞍岳から輸送した3家族は、

中央アルプスの自然になれさせるため、

木枠と金網で作ったケージで1週間ほど保護しました。

 

雛たちは、秋には無事に親離れして独立しました。

 

11月のはじめまでは、

18羽のライチョウ生存が確認されています。

 

 

  繁殖個体群復活作戦

 

半世紀前に中央アルプスライチョウ

絶滅したとされています。

 

レッドリスト絶滅危惧種ⅠB類に指定されています。

リストランクを下げるには、

まず生息地を6山域に増やす必要があるのです。

 

2018年に現れたメスによって、

現在環境省は「復活作戦」を展開中です。

 

今までの経過で、ライチョウは無精卵と有精卵を入れ替えても、

母鳥は抱卵して雛が孵化することが実証できました。

 

この技術は、今後の保護対策にも役立ちます。

 

2018年に飛来したメスのライチョウは、

「飛来メス」と名付けられ、

中央アルプスの復活作戦のシンボルにまりました。

            (全国山の日協議会引用)

 

   

 

     2021年7月6日

環境省

「半世紀ぶりに自然繁殖によるライチョウの雛が孵化した」

と発表しました。

 

この時、3つの巣で計20羽の雛が誕生。

 

復活作戦のきっかけとなったメスが7羽の雛を孵化させ、

関係者を喜ばせました。

 

孵化した雛たちと母鳥は、

木枠と金網で作った保護ケージに収容され、

雛が自力で体温調節ができ、飛べるようになるまで約1ケ月、

人の手で守り育てられました。

 

ケージ保護では、ライチョウ5家族が保護されて

雛たちが無事に成長しました。

 

今回の挑戦では、動物園が繁殖に協力することになりました。

 

長野市茶臼山動物園那須どうぶつ王国(栃木県)に

それぞれ1家族ずつをヘリコプターで輸送。

 

動物園で繁殖させ、

翌年、中央アルプスに野生復帰させるのです。

 

8月3日、2家族は2つの動物園に運ばれて現在、

繁殖に向けた取り組みが進んでいます。

              (全国山の日協議会引用)

 

  

 

   生息域保全とは

環境省は2015年から

上の動物園や大町山岳博物館(長野県)などの施設で、

ライチョウの人口飼育に取り組む「生息域外保全」の事業を

スタートさせました。

 

動物園で人口保育することは、野生のライチョウが絶滅したり、

激減したりした場合の「保険集団」を確保する意味があります。

 

また、人口飼育で増やした個体を野生復帰させることにも

取り組んでいます。

 

今回わざわざ中央アルプスから2家族を運んだのは、

現在、動物園で人口保育しているライチョウ

野生に戻すことは出来ないからです。

 

それは、腸内細菌と寄生虫の問題があるからです。

 

現在、各施設で人口保育しているライチョウは、

乗鞍岳から運んだ卵を人工孵化させた個体が由来です。

 

ライチョウは、孵化後10日間ほど母親が出す盲腸糞を食べます。

 

糞を食べることで雛たちは、

糞の中に含まれる腸内細菌と寄生虫

受け継ぐのです。

 

ライチョウの主食は、コケモモなどの高山植物ですが、

毒素を含んでおり、腸内細菌を受け継いでいない個体は

餌を消化できなのです。

 

また、寄生虫に対する免疫がないと、

野生では生きていけません。

 

有精卵を人工孵化させたライチョウは、

腸内細菌も寄生虫

母鳥から受け継いでいないからなのです。

 

こうした理由から、

中央アルプスから家族ごと動物園に運び、

野生復帰ができる雛を繁殖させることになったのです。

 

ライチョウは孵化した翌年から繁殖できます。

 

このため現在、近親交配をさけるため、

ふたつの動物園の雄を交換してつがいを作り、

繁殖に挑んでいます。

 

動物園生まれのライチョウが、野生復帰に成功すれば、

復活作戦は成功となります。   (全国山の日協議会引用)

 

  

   

     現在

2022年7月14日現在、中央アルプスライチョウは、

5家族(雌5羽+雛24羽)を保護しています。

 

今後駒ヶ岳周辺で孵化した1家族を加え、

最大6家族になる可能性があります。

 

環境省と株式会社ヤマップのライチョウモニターに

寄せられた情報を合わせると、

今年確認された17のつがいのうち

13つがいで孵化を確認し、1家族は抱卵中とのことです。

 

現在縄張り数17で、あぶれ固体や一夫一妻などを含め、

40羽程度が生息している可能性があります。

             (環境省ホームページ引用)

 

  

 

     最後に

 

2018年に飛来した中央アルプスライチョウは、

2021年に7羽の雛を孵化させていますが、

きっと今年も可愛い雛を孵化させていることでしょう。

 

良かったです!2018年、2019年の冬は

一人ぼっちで寒い冬を乗り越えたライチョウ

頑張りを想うと胸が熱くなります。

 

ライチョウの寿命は、

はっきりとは分かっていませんが、

4~6年と言われています。

 

「飛来メス」と名付けられたライチョウの子孫は、

中央アルプスで子孫を繫栄し続けてくれることでしょう。

 

中央アルプスライチョウが絶滅した原因は

色々言われていますが、

人間にも責任の一端があるのは間違いありません。

 

このまま順調に数が増えていくことを願っています。

 

貴重な時間を使って頂き、ありがとうございました。

 

 

 

畜産の現状と今後


当ブログにお越し頂き、ありがとうございます。

 

今回は、私たちの食生活と密接な関係にある畜産についてです。

 

以前、スーパーの肉売り場で、幼稚園児くらいの男の子が、

お母さんに「牛のお肉が食べたい」と、

おねだりしているのを聞きました。

 

可愛いなぁ~と思わず笑みがこぼれました。

この男の子の願い、

今後はだんだん難しくなる可能性があります。

 

それほど、輸入牛肉も国産の牛肉も、

その他の肉類も高騰し続けています。

 

日本の畜産農家は現在、危機的状況にあります。

 

1 畜産農家を苦しめる価格高騰の波

2 国の対策

3 未来の食卓を守るためには?

について書きました。

 

 

 

  畜産農家を苦しめる価格高騰の波

 

ロシアによるウクライナ侵攻などに端を発する

穀物価格の高騰の波は、

家畜の飼料(エサ)の価格上昇へと伝播し、

肉や生乳をつくる農家に押し寄せています。

 

すべてのコストが、

かつてないほど値上がりしているのです。

 

栃木県那須塩原市で豚や牛を飼育する牧場では、

豚およそ1万頭を育てており、

毎月650トンほどのエサが必要です。

 

エサは、とうもろこしや大豆油かすなどを混ぜた飼料を、

メーカーから購入しています。

 

ところが、このエサ代が

かつてないほど値上がりしているのです。

 

この1年の間でも、

1トンあたり2万円ほど飼料の価格が上昇し、

月1300万円ほどのコスト上昇になっています。

 

この牧場では、エサ代が経営コストの6割ほどを

占めているということですが、それ以外にも施設の光熱費や

豚の輸送費など、あらゆるものが値上がりしているそうです。

     

   過去最高の値上げが続く

 

なぜここまで価格が上がっているのでしょうか?

 

背景にあるのは、飼料の国内自給率の低さです。

多くを輸入に頼っている現状です。

 

家畜の肥料は、牧草などの「粗飼料」と、

とうもろこしや大豆かすなどを混ぜ合わせた「濃厚飼料」

からなります。

 

そのエサをどれくらい食べるかは、

家畜の種類などによって異なりますが、濃厚飼料は、

家畜の成長スピードに大きく関わります。

 

これらの自給率は、2020年度時点で、粗飼料が76%、

濃厚飼料は9割近くを輸入に頼っており、

国際市場に大きく左右される構造となっているのです。

 

2022年6月22日に発表した、7-9月の供給価格は、

前の期に比べて平均で1トン当たり1万400円の値上げと、

過去最高の上昇幅となっています。

 

         (NHKおうちで学ぼう!引用)

 

とうもろこしの価格

濃厚飼料に使われるとうもろこしの国際的な取引の指標となる

先物価格は、高値傾向が続いています。

 

その原因として昨年、

中国で流行したアフリカ豚熱の生産が回復したことに加え、

原油価格の高騰や新型コロナウィルスからの回復にともなう

物流の混乱で海上輸送費が上昇し、

先物価格は上昇しました。

 

そして、ロシアによるウクライナの軍事侵攻。

 

ウクライナはとうもろこしの輸出量は世界4位で、

ロシアは世界11位です。

 

軍事侵攻やロシアに対する経済制裁の影響もあり、

さらに先物価格を押し上げたのです。

 

大豆の油かすの国際市場も上昇しているほか、

足元では急激な円安が、

エサの価格上昇圧力にもなっています。

            (NHKおうちで学ぼう!引用)

 

 

     国の対策

 

      価格安定制度

 

こうした状況に国も対策に乗り出しています。

 

エサ代の高騰が続くなか、

農家の大きなよりどころになっているのが、

濃厚飼料の価格安定制度です。

 

この制度は、輸入している飼料の原料価格が、

直近1年の平均を超えた場合、

一定額を基金から補填するというものです。

 

基金には2種類あります。

1 通常補填基金

生産者と飼料メーカーがお金を出して積み立て

 

2 異常補填基金

国と飼料メーカーが積み立て

 

異常補填基金は、昨年の4-6月期に発動されて以降、

現在も続いており、まさに異常事態が

1年以上続いている状況なのです。

 

ところがこの補填基金すら、かつてない高騰によって、

将来的に枯渇しかねない状況になっています。

 

このため政府は今年4月、

物価高騰の緊急対策の一環として、

基金に435億円積み増すことなどを決めました。

 

農家からは、一安心である一方、

このところの価格高騰のスピードに

補助金が追い付いていないという声も聞かれます。

 

補填金は、直近の四半期(3か月)の

とうもろこしなど原料の平均輸入価格から、

直近1年間の原料の平均価格を差し引いた分が

交付されます。

 

 

   解決策は自給率の向上

 

濃厚飼料の原料のおよそ半分を占めるとうもろこしの輸入は、

2021年度はアメリカから70%を輸入しています。

 

これをまかなえるようになれば食料安全上、

大きな進歩ですが、とうもろこしはもともと湿気に弱く、

日本に多い湿田での栽培は難しいとされています。

 

農林水産省自給率向上のため、

とうもろこしや牧草などの生産を支援する対策を

打ち出しています。

 

しかし、アメリカなどの大規模生産によるコスト競争力には、

輸送費を入れても到底太刀打ち出来ず、

家畜のエサ向けにとうもろこしの生産を行う農家は

多くないのが現状です。

 

こうしたなか、長野県伊那市では

エサの自給自足を目指していこうと取り組んでいます。

 

伊那酪農農業組合には、

現在20戸ほどの酪農農家が加盟しています。

 

この辺は古くから酪農が盛んで、

糞尿を牧草の肥料として活用する

循環型農業が主流でした。

 

牧草については、ほぼ100%を自給で賄っており、

年に3回収穫しているとのことです。

 

とうもろこしが原料の濃厚飼料は、

全てを自給することはできていません。

 

価格が安い海外産を

定量メーカーから購入せざるを得ません。

            (NHKおうちで学ぼう!引用)

 

 

 未来の食卓を守るためには?

 

専門家は、今の価格高騰は長期化する見通しだとしています。

 

広島大学大学院長命準教授

畜産農家では

 全体のコストに占める飼料代の割合が大きいため、

 事業者によっては、長期化する価格高騰に対応できず、

 経営の体力も徐々になくなっていきます。

 

それほど今回のエサ代などの高騰は、

事態の深刻さを物語っています。

 

このことは、日本の畜産の基盤を揺るがすような

深刻な事態になりかねません。

 

こういう状況だからこそ、

自分たちの食料を自国で確保することの意味合いを、

今一度考える必要があるのではないでしょうか。」

         (NHKおうちで学ぼう!引用)

 

 

    最後に

 

今回の畜産農家のエサの高騰は、

新型コロナウィルスで経済の停滞がおこり、

ロシアのウクライナ侵攻で、食料やエネルギーが高騰する事態に

なってしまいました。

 

将来、お金を出しても色々な肉が食べられないという

最悪の事態になりかねない、

そんな想像すらしてしまう状況になっています。

 

そして、円高も今回のエサの高騰の悪化の原因の一つです。

 

日本は食料の自給率が低いのは以前から言われていますが、

畜産のエサの自給率も低いことが今回は問題になりました。

 

何でも安い国から輸入すればいいという時代は、

終わりにしなければいけません。

 

とうもろこしが湿気に弱い作物で、

日本では栽培が難しいとは知りませんでした。

 

湿気に強いとうもろこしの開発研究に、

国は投資すべきだと思います。

 

国連が7月11の世界人口デーに合わせて

「世界の人口予測2022」の報告書を公表しました。

 

報告では、2022年11月15日に

80億人に達すると予測しています。

 

世界の食料争奪戦は始まっていて、

中国の食料買占めが問題視されています。

 

日本はもっと食料のの自給率、家畜のエサの自給率

挙げるようにしてほしいと思います。

 

国が一番しなくてはいけないことは、

国民の食生活を守ることで、今の時代も、

次の世代の子どもたちのためにももっと、

自給率をあげていきたいですね。

 

そのためには、私は何をすればいいのか?

考え続けたいと思います。

 

貴重な時間を使って頂き、ありがとうございました。

 

 

 

 

トレッキングとは


当ブログにお越し頂き、ありがとうございます。

 

今回は「旅チャンネル」でよく見ている「トレッキング」

についてです。

 

ヨーロッパ諸国では、以前から一般的なようですが、

日本では最近この呼び方をしている番組を見ました。

 

一般的には山登りに分類されるのですが、

番組を見ていると本格的な登山とは違うと思います。

 

では、ハイキングなのか?

というとそれも少し違う気もします。

 

ヨーロッパ諸国では、山を登らなくても

トレッキングと言っています。

 

今回は、

1 トレッキングとは?

2 一般的な感覚の違い

について書きました。

 

 

   トレッキングとは?

 

トレッキングは、

移動や旅行といった意味を持つ「Trek」が語源で、

山登りのことを指します。

 

あくまで、山の中を散策して

無理せず自然を楽しむことが目的なので、

難所を登ることはほとんどありません。

 

登山とは異なり、川に沿って歩く「リバートレッキング」や

スノーシューを履いて雪山を歩く「スノートレッキング」など、

歩く場誉や方法によって種類が細かく分けられています。

 

また、稜線を何日も歩き続ける「ロングトレイル」や、

マウンテンバイクなどで登山道を走る行為も

トレッキングに分類され、

幅広い楽しみ方ができるスポーツです。

 

 

   登山やハイキングとの違い

 

トレッキングは山の景色を楽しむことが目的なので、

必ずしも山頂を目指すわけではありません。

 

しかし、一般的な登山の目的は山頂を目指すことです。

 

特に山登りが盛んな欧米では、アイゼンやハーネス、

ピッケルなどといった専用の装備を使って山頂を目指す

ライミングのみを登山としていて、

トレッキングとは明確に区別しています。

 

一方、ハイキングは

「歩きながら風景や自然を楽しむ」「難所は避ける」

などの点でトレッキングと似ています。

 

しかし、歩くコースが山に限定されておらず、

整備された道を歩くことがほとんどで、

装備も比較的軽装な場合が多いのです。

 

つまり、道具を利用した本格的な山登りが登山、

専門的な道具を使わずに

山を登ったり山麓を歩いたりするのがトレッキング、

山に限定されず軽装で気軽な散策がハイキング、

と分けることができるかも知れません。

            (Alpen Groupマガジン引用)

 

 

  一般的な感覚の違い

 

いきなりでびっくりされるかも知れませんが、

実は「登山」「ハイキング」「トレッキング」の

3つに厳密な定義や違いはありません。

 

ですので山歩きのルートがどれに該当するかは、

主観によるところも大きいのです。

 

とは言え、一般的な感覚の違いは存在します。

 

一般的には、ハイキング ⇒トレッキング ⇒登山の順で

歩行レベルが上がっていくことが多く、

歩行のスタイルとして使い分けされています。

 

 

      ハイキング

ハイキングは、

「なだらかな山道を気軽に歩き、自然を楽しむ」という

ニュアンスで使われることが多い。

 

また、ハイキングと呼ばれるルートには

木道やなだらかに整備された道が敷かれ、

歩きやすくなっていることも多いのです。

 

ハイキングとしてイメージしやすい場所として、

尾瀬があります。

 

比較的標高差の少ないルートを歩きながら、

植物や動物などの自然を観察しながら歩く。

 

比較的レベルの低い山歩きを一般的には

ハイキングと呼んでいます。

 

また、一定の地点までロープウェイなどで上がり

その足で下山する等、下ることが中心になる山歩きに関しても

ハイキングを指すことが多い。

 

 

     トレッキング

「山頂を目指すことにこだわることなく山歩きをする」

というニュアンスで使われることが多く、

歩行時間、日数、標高差等に関わらず汎用的に使われています。

 

そのため、3つの中では一番定義が曖昧な言葉と言えます。

 

また、山頂を目指すことは主目的ではないのですが、

ルートによっては山頂を通過することや、

登山より少しレベルが低い“軽登山”というニュアンスで

使われることもあります。

 

なお、海外の山歩きでは

山頂にこだわらず長く歩くという意味で、

トレッキングという言葉を使用することも多いです。

 

ネパールやニュージーランドでは、

山小屋に宿泊しながら縦走するルートが数多く存在しており、

トレッキングのメッカになっています。

 

 

      登山

「山頂を目指し、山を登ること」を指し、山歩きの中で

“登る”というニュアンスが一番濃く使われている言葉です。

 

3つの中では、

歩行レベルが一番高い山歩きとして使用されることが多く、

より経験者向けと言えるでしょう。

 

登山には山頂という明確なゴールがあるため、

達成感を味わいやすいという魅力があります。

               (クラブログ引用)

      

     最後に

トレッキングに明確な定義はないと思います。

 

ヨーロッパ諸国では、トレッキングを色々な形で紹介しており、

山に関係なく、小高い丘のぶどう畑を一周するのも

トレッキングとして紹介しています。

 

また、山小屋を最終目的地に設定していたり、

歩く時間もそれぞれで、2時間、3時間など色々です。

 

トレッキングの楽しみ方も、風景を楽しんだり、

美しい花や昆虫を見たり、

動物もひょっこり顔を見せてくれたりします。

 

さらに、小鳥のさえずりをきいたり、

道の途中に実った木の実を食べたりと

楽しみ方はそれぞれです。

 

日本の番組の中では、

低山(約500メートル)の山頂を目指すものを

トレッキングとしていました。

 

      

記事を書いていて、

以前勤めていた会社で登山をされる先輩方がおられまして、

その時の会話を思い出したので、その時の会話を紹介します。

 

その中の先輩の一人のKさんは、

時間があると会社の周りをジョギングされていました。

 

私「お疲れ様です!

  近いうちにどこかの山に登られるんですか?」

 

K先輩「いや・・・まだ決めてないけど、

    普段から鍛錬してないと登れないからね」

 

   「俺さ、山登りしてるけど、

    自分のことマゾだと思うんだよね」

 

   「山って結構厳しかったり、

    辛かったりするのに登ってるんだよね」

 

私「私は1.000メートルくらいの山しか

  登ったことないんですけど」

 「山頂にのぼった時の達成感って半端ないし、その山に」

 「登った人しか見られない景色とかあるじゃないですか?」

 

K先輩「そうなんだよね・・・

   それがあるから、山登り止められないんだよね」

 

K先輩たちは結構本格的な山登をされているようで、

危険や死と隣り合わせなこともあると思います。

 

それでも山に登るのは、

確かに究極のドMなのかも知れませんね。

 

ゲラチーは、怖いことや痛いことは嫌いだし、

かなりのビビり屋なので、K先輩たちの気持ちは分かりません。

 

ハイキングやトレッキング、山登り・・・

自分にあったもので、楽しめばよいと思います。

 

でも、装備などは迷惑をかけないように、

しっかり準備した方がよいでしょう。

 

トレッキングシューズなどもあるようです。

足元は大事だと思います。

 

足をくじいたり、捻挫をすれば歩けなくなるので、

普段からの足腰の鍛錬は必要ですね。

 

山の天気は変わりやすいので、

雨具など体を冷やさない準備も必要です。

     

山は似たような景色が続いたりすると

迷子になってしまうこともあるので、その時の為に、

チョコレートやクッキーなどの

高カロリー食を持って行った方がよいと思います。

 

ゲラチーは小学生の頃、みんなと少し遠くの山に行って、

迷子になったことがあります。

 

帰ってくる途中で暗くなって、自分の背より高い藪の中を

お互いの位置を確認するために声を掛け合って、

何とか帰ってきた思い出があります。

 

その時はめっちゃ怖かったのですが、今となっては、

懐かしい思い出です。笑

 

山をなめちゃいかんぜよ!!ということです。

 

私は、田舎を出てからはハイキングすらしてません。

もっぱら、ピクニック派です!笑

 

トレッキングもテレビを見て、行った気分でいいのです。

 

山頂に立った時、自分が頑張って登ったことで、

達成感があり、頑張った自分に自信が持てます。

 

自分に自信を無くした時や何かに迷った時は、

低い山でもよいので登ってみるのもよいですよ。

 

貴重な時間を使って頂き、ありがとうございました。

 

 

 

絶滅危惧種ⅠA類ヒョウモンモドキについて

   


当ブログにお越し頂き、ありがとうございます。

 

今回は、以前から記事に書きたいと思っていた

絶滅危惧種についてです。

 

環境省レッドリスト2017によると、

絶滅の恐れがある野生生物は、

およそ3600種いるとされています。

 

絶滅危惧種と言っても範囲が広いのですが、

今回はニュースで見た「ヒョウモンモドキ」についてです。

 

減少率98%!?という絶滅の恐れが最も高いチョウです。

かつては本州各地に生息していたヒョウモンモドキ・・・

 

1980年頃よりヒョウモンモドキの生息地だった天然の湿地が

開発によって破壊されたり、

水田環境が変化したことなどによって、

湿地環境が大きく減少・悪化し、ヒョウモンモドキは

急激にその数を減らしてしまったのです。

 

今回は、

1 絶滅危惧種とは

2 絶滅危惧種ⅠA類ヒョウモンモドキ

3 ヒョウモンモドキを守る意義

4 ヒョウモンモドキを守る活動

について書きました。    

        

   絶滅危惧種とは

今、かつてないスピードで

多くの動物や植物などの生物種の絶滅が進行しています。

 

絶滅危惧種とは、絶滅の危惧にある生物種のことです。

 

国際自然保護連合(IUCN)が定めた

レッドリストのカテゴリーを意味する場合があり、

その訳語として「絶滅危惧種」「絶滅危惧」が

用いられることがあります。

 

絶滅危惧種の定義は、

「現在の状態をもたらした圧迫要因が

引き続き作用するならなば、その存続は困難なもの」と

されています。

 

広義には、「絶滅のおそれのある種」と呼ばれ、

狭義にはIUCNレッドリスト

「Endangered」カテゴリーの訳語として

用いられることもあります。

 

環境省は2020年に「環境省レッドリスト」を公表しており、

同リストで「絶滅危惧種Ⅰ類」「絶滅危惧種ⅠA類」

絶滅危惧種ⅠB類」「絶滅危惧種Ⅱ類」の

いずれかの保全状況に分類された生物種が

IUCNレッドリスト絶滅危惧種に該当します。

              (ウイキペディア引用)

 

youtu.be

 

  絶滅危惧種ⅠA類ヒョウモンモドキ

 

     ヒョウモンモドキとは

 

ヒョウモンモドキは、

鱗翅(りんし)目タテアゲハチョウの一種です。

日本にはヒョウモンモドキの近縁種が2種類います。

 

コヒョウモンモンモドキ・とウスイロヒョウモンモドキです。

 

ヒョウモンモドキは、この中で一番大きく

羽の長は約40~50mmでmで、

後羽裏面の斑紋が特徴的で容易に区別できます。

 

生息地域は乾燥・湿性草原で、

成虫は年1回6~7月にかけて出現し、

メスは食草の葉裏に100個以上の卵を

1カ所にまとめて産卵します。

 

幼虫はアザミ類などキク科の草本を食べ、

ふ化したての頃は蜘蛛の巣状の巣をつくり、

その中に群居します。

 

草原を生活の場とするヒョウモンモドキは、

草原の少ない日本では以前から分布場所が局所的でした。

 

それでも1960年代までは、まだ多く生息していましが、

このような草原環境は真っ先に開発され、

その生息地の多くは近年まで次々に消失し、

国内では、広島県の2か所のみになってしまいました。

 

他の草原性の動物も同じように絶滅に瀕している場合が多く、

何らかの草原環境の保全が必要とされています。

 

日本以外の生息地は、

ロシア極東地域・中国北部・中国東北部

朝鮮半島などです。    (環境省ホームページ引用)

 

   youtu.be

 

ヒョウモンモドキを守る意義

 

国内では広島県世羅町三原市にだけ生息するとされている

絶滅危惧種のチョウヒョウモンモドキの生息数が

2年連続で激減しています。

 

チョウではまだ絶滅した種はいませんが、

どうしてヒョウモンモドキを守る必要があるのでしょうか?

 

4つの意義が考えられます。

 

1 チョウや生きものは自然の中で役割をもつこと

 

チョウを含め野生動物は自然の中で役割があります。

それぞれが繋がりあうことで絶妙なバランスの中で

生きています。

 

一つ一つの種がそれぞれ生きていけることが、

豊かな自然を守ることに繋がります。

 

2 チョウは様々な恩恵を与えてくれること

 

チョウを題材にした歌、詩、絵画は数多くみられます。

文学作品のテーマにもよく取り上げられています。

 

チョウを見て美しいと感じたり、癒されたり、

絵画や文学のテーマになるなど、

チョウは人々に様々な恩恵をもたらしてくれます。

 

3 チョウは豊かな自然のバロメータ

 

チョウは自然環境の変化に敏感な生き物とされ、

豊かな自然の指標となります。

 

例えば、チョウ1種が存続するには、幼虫の餌植物、

成虫の級蜜源がある程度まとまって生え、

かつそれらが必要な時期に良い状態で

存在することが大切です。

 

チョウを守ることは、そこにすむ多くの動植物、

さらに森林や草原など多様な環境を守ることにつながります。

 

4 ヒョウモンモドキは地域の暮らしと共に

 

ヒョウモンモドキは、長い間この地域で人々の暮らしや

農業の営みと共に生き続けてきました。

 

草刈りや水路の溝上げといった、

人による絶え間ない自然への働きかけが、

ヒョウモンモドキをはじめとする里山の生きものを

守ってきたと言えます。

 

里山の生きものを守る取り組みが続けられれば、

美しい故郷の風景はいつまでも保たれることになります。

        (ヒョウモンモドキ保全地域協議会引用)

 

youtu.be

 

ヒョウモンモドキを守る活動

 

ヒョウモンモドキを守るためには、

どのようなことをすればよいのでしょうか?

 

4つのポイントが重要です。

 

1 産卵及び幼虫の餌となるキセルアザミの大きな株が

 たくさん育つこと

 

キセルアザミの衰退を防ぐために草刈りをする。

 

キセルアザミは水の流れがある場所で良く育つことから、

湿地に水の流れを再生し、湿地の復元に取り組む。

 

2 チョウの水密源となるノアザミがたくさん咲くこと

 

ノアザミの状況を確認しつつ、ノアザミ周辺の草刈りを行う。

足りない場合は供給する。

野ウサギによる食害を避けるため、ネットなどで囲う。

 

3 生息できる湿地が、

   ネットワークで繋がるように近くにたくさんあること

 

手作業での草刈りやプランターでの食草栽培、

施設へのノアザミの花の持ち込みなど、

これらの作業に気軽に参加してもらう。

 

4 生息地の管理が継続的に行われ、

   地域の目でチョウを見守ることが続くこと

 

・万一の絶滅に備え、チョウを飼育下で維持する。

・チョウの遺伝的な多様性を確保する。

・自然にはなかなか回復しないため、

 飼育したチョウを放すことで、

 チョウの再生を促す(再導入・補強)

 

  人工的に飼育することも重要

 

チョウなど生きものを守ることは、

本来生息地そのもで進めることが重要ですが、

ヒョウモンモドキのように、

絶滅寸前の生きものを守っていくためには、

どうしても人工的に飼育することが重要になります。

 

せら夢公園自然観察園の協力のもと、

公園内に飼育ゲージを設置し、年間を通じて飼育しています。

 

ヒョウモンモドキは「種の保存法」の指定種であるため、

飼育に当たっては国に許可を申請し、

計画的に実施しています。

 

かつて生息していた場所の環境を復元し、

チョウを放し、復元することに成功しています。

        (ヒョウモンモドキ保全地域協議会引用)

    

     最後に

ヒョウモンモドキ・・・綺麗な蝶ですね。

こんな綺麗なチョウを絶滅させてはいけないと思いました。

 

ヒョウモンモドキの種類は日本には8属・14種いて

見分けるのが難しいです。

 

このうちアサヒヒョウモンは

1965年に国の天然記念物に指定され、

採集が禁止されています。

 

検索するとヒョウモンモドキというトカゲもいて、

これがなかなか面白い顔をしていて、可愛いです。笑

 

小さな生き物ほど自然破壊の環境をもろに受けてしまいます。

 

小さな生き物が生きづらい環境は、

私たち人間にも生き辛い環境なのだと思います。

 

そのことに気づき改善していくことは、

私たち自身も生きやすくなるはずです。

 

ヒョウモンチョウの種類は、原因はよくわかっていませんが、

個体数を減らしています。

 

考えられる原因としては、地球温暖化外来種の侵入、

人里付近の草原が利用されなくなったことによる

草原の環境の変化などが考えられます。

 

ヒョウモンモドキの数を増やすために、

多くのボランティアの方が活動されています。

 

ヒョウモンモドキの優雅な舞はこれかも多くの人たちを

魅了し続けると思いますが、

そのかげに多くの方々の協力があることを

忘れてはいけないと思いました。

 

絶滅危惧種については、

これからも記事にしていきたいと思っています。

 

貴重な時間を使って頂き、ありがとうございました。

 

 

 

 

さくらんぼの話

             (紅さやか


当ブログにお越し頂き、ありがとうございます。

 

以前書いた昆虫食の記事の中で、

昆虫の自販機が全国展開していると書きました。

 

先日テレビで昆虫の自販機に品物を入れていたのですが、

袋の中身にサソリが入っていて、ビックリです。

 

でも、サソリは即完売だそうです。

製品の値段は1100円~2600円で意外と高いのにもビックリ!

 

それでも売れているのは、まだ、物珍しさの段階なのか?

すでに根付いているのか?どちらなんでしょうね。

 

ザリガニはエビの味がするようなのですが、

もしかしてサソリもエビの味がするのかなぁ~・・・

 

思った以上に昆虫食の自販機は定着していると思いました。

 

サソリなど日本に無い昆虫が入っているので、

品ぞろえを見ると海外の輸入品だと思います。

 

輸入品なので値段も高いのではないでしょうか?

      

話は変わって、6月が旬の果物にびわとサクランボがあります。

 

今年はびわが不作ということで、

スーパーでは昨年の2~3割高いので手が出ません。

他の果物と比べると、割高感は否めません。

 

びわって、種が大きくて食べる実の部分が少ないので、

びわを買うより、少しお金を足してメロンを買った方が、

数段お得感があります。

 

というわけで今年はびわは食べてません!

来年はびわ狩りに行って、思いっ切りびわを食べるぞー!!

 

今回は今が旬のサクランボについてです。

ニュースで都内の八百屋さんが、

アメリカンチェリーと佐藤錦を同じ値段の498円で

売らなくてはならない状況で、困っておられました。

 

昨年までは、アメリカンチェリーは日本のサクランボより、

2割ほど安かったのですが、

今年は円安で同じ値段だということです。

 

二つが同じ値段なら私は佐藤錦を買います。

 

円安の影響は、身の回りに広がっていきそうです。

今回は、

1 さくらんぼの歴史

2 さくらんぼの品種

について書きました。

 

             (佐藤錦

  さくらんぼの歴史

 

さくらんぼ、または桜桃は、

バラ科サクラ属サクラ亜族の果樹であり

ミザクラ類の果実で食用です。

 

花を観賞する品種のサクラでは実は大きくなりません。

 

果樹であるミザクラには東洋系とヨーロッパ系があり、

日本で栽培される大半はヨーロッパ系です。

 

品種は非常に多く1000種を超えるとされています。

 

さくらんぼは有史以前から食べられていました。

セイヨウミザクラはイラン北部からヨーロッパ西部にかけて

自生していました。

 

また別の種であるスミミザクラの原産地は

アジア西部のトルコ辺りです。

 

この2種は黒海沿岸からヨーロッパ諸国へ伝わり、

特にイギリス・フランス・ドイツで普及しました。

 

名称がノルマン人によってシェリーズ(cherise)となり、

イングランドに渡りシェリー(chery)になり、

英語のcherryになったと言われています。

 

16世紀ごろから本格的に栽培されるようになり、

17世紀にはアメリカ大陸に伝えられました。

      

一方、中国には昔からカラミザクラがあります。

日本には江戸時代に清から日本に伝えられ、

西日本でわずかに栽培されています。

 

木材として家具や彫刻などに使われています。

「桜桃」という名称は中国から伝えられたものです。

 

セイヨウミザクラが日本に伝えられたのは明治初期で、

ドイツ人ガルトネルによって北海道に植えられたものが

始まりとされています。

 

その後、北海道や山形県をはじめとする東北地方に広がり、

各地で改良が重ねられました。 (ウイキペディア引用)

 

さくらんぼの主な産地は山形県で、

国内でのさくらんぼのほとんどが、

山形県で収穫されています。

 

他の産地は、北海道、山梨県青森県などです。

     

  さくらんぼの品種

 

さくらんぼの品種を調べてみたのですが、

確かに種類がすごく多いです!

 

種類が多すぎるので、

山形県のホームページや果物ナビを参考に選びました。

       早生種

 

          (ウイキペディア引用)

 

高砂(たかさご)

高砂アメリカのオハイオ州で育成されたさくらんぼです。

 

アメリカ名は「ロックポート・ビガロー」と言い、

日本には1872年に導入され、

1911年に高砂と名づけされました。

 

重さは5~7gで、果肉は少し柔らかく種は大きめです。

糖度が高く酸味も適度に含んでいて、

バランスがとれています。

 

豊錦(ゆたかにしき)

豊錦は山梨県の農園で誕生したさくらんぼです。

 

シャボレーや高砂佐藤錦などが植えられているさくらんぼ園で

偶発実生として発見され、育成者の斎藤氏によって、

1986年に品種登録されました。

 

現在も山梨県を中心に栽培されています。

 

鮮やかな赤色をしていて、果肉はクリーム色で柔らかく、

ほどよい甘みと優しい酸味があり、果汁も豊富です。

 

           (山形県ホームページ引用)

紅さやか

山形県園芸試験場において1979年に佐藤錦セネカ

1924年ニューヨーク州農業試験場で育成された品種)

の交配により育成した品種。1991年に品種登録されました。

 

ジャムやワインの加工用にも用いられます。

 

香夏錦

香夏錦は「佐藤錦」「高砂」を交配して生まれたさくらんぼです。

1984年に品種登録されました。

 

サイズは6~7gくらいの中玉で、果肉は美密でやわらかく、

甘みが強く酸味はまろやかです。

 

          (山形県ホームページ)

紅ゆたか

山形県園芸試験場が1990年に交配し、

2009年に品種登録しています。

 

佐藤錦より数日早い6月中旬に収穫できる早生品種で、

結実は良好で、果実の大きさは6~9g程度で、

早生品種としては大玉です。

 

正光錦(せいこうにしき)

正光錦は福島県で誕生したさくらんぼです。

 

福島県伊達市の佐藤正光氏が「香夏錦」の

自然交雑実生を発見して育成しました。

 

1987年に品種登録されています。

鮮やかな赤色で7~8gで、果汁が多めで酸味が少なく、

しっかりと甘さが感じられます。

 

        中生種

 

            (山形県ホームページ引用)

 

佐藤錦(さとうにしき)

佐藤錦は、山形県の佐藤栄助氏が「ナポレオン」と「黄玉」を

掛け合わせて育成したさくらんぼです。

 

育成が行われたのは大正時代で、

1928年に苗木商の岡田東作氏により

佐藤錦と名づけられました。

 

         (山形県ホームページ引用)

 

紅きらり

山形県園芸試験場が1989年に交配し、

2008年に品種登録しています。

 

さくらんぼでは極めて珍しい自家和合性の品種で、

自分の花粉だけで結実します。

 

果実は8~9gと大きく、着色・外観が良好で酸味は少ない。

 

            (ウイキペディア引用)
ナポレオン

ナポレオンは

17世紀頃にヨーロッパで栽培がおこなわれていたという

歴史の古いさくらんぼです。

 

日本には明治時代にアメリカから導入され、

その後山形県を中心にさくらんぼ栽培が本格化していく中で、

その礎となった品種の一つです。

 

光沢のある紅色で、果肉はやや硬く、

強い甘みの中に適度な酸味も含まれ、

濃厚な甘酸っぱさが楽しめます。

     

        晩生種

 

         (山形県ホームページ引用)

 

紅秀峰(べにしゅうほう)

紅秀峰は山形県の園芸試験場で「佐藤錦」と「天香錦」を

交雑して育成されたさくらんぼです。

 

1979年に交雑が行われ、1991年に品種登録されました。

果実のサイズは10g前後で、鮮やかな紅色です。

 

大粒で果肉がしっかりしているので、

日持ちが良いのも特徴です。

酸味が少なく糖度が高く、果汁も豊富。

 

生産量は佐藤錦に次いで2位です。

 

           (山形県ホームページ)

紅てまり

紅てまりは「佐藤錦」と「ビック」を

掛け合わせて育成したさくらんぼです。

 

1980年に山形県寒河江市にある園芸試験場で交雑・育成され、

2000年に品種登録されました。

 

サイズが大きいのが特徴で、重さは10g以上にもなります。

濃い紅色に着色し、果肉は固めで果汁が豊富です。

 

強い甘みの中に程よい酸味があり、甘酸のバランスも良好です。

 

大将錦

大将錦は、山形県上山市の加藤勇氏の農園で発見された

偶発実生のさくらんぼです。

 

品種登録されたのは、1990年です。

 

発見された農園には、佐藤錦やナポレオン、高砂などが

植えられていましたが、

大将錦の親がどれなのか分かっていません。

 

果実は10gと大きく、果肉がかたくしっかりしています。

綺麗な赤色で果汁が豊富で糖度が高く、酸味も穏やかです。

 

月山錦

月山錦は中国の大連市で誕生した黄色いさくらんぼです。

粒が10~15gと大きく果肉は詰まっています。

 

糖度が高くて酸味が少ないので、

しっとりと甘さを感じられます。

             

 

         (山形県ホームページ)

南陽

南陽

「ナポレオン」の自然交雑種実生から育成された品種です。

 

山形県農業試験場において選抜・育成され、

1978年に名称登録されました。

 

重さは8~10g程度と親のナポレオンよりも少し大きめです。

地色が黄色で日光が当たると紅色に着色します。

 

果肉は微密でしっかりとしていてジューシー。

酸味は少なく甘味が多く食味は良好です。

 

北光(水戸)

ほっこうは、明治時代に北海道小樽市の農園で

偶然実生として発見されたさくらんぼです。

 

当初は農園主の名前から「藤野」と名づけられましたが

のちに「北光(ほっこう)」と命名されました。

 

北光には別名水門という名があります。

発見された農園が水門の近くだったことが由来です。

 

濃い赤色が着色します。

果肉はやわらかめで糖度が高く、

適度に酸味もあり濃厚な味わいです。

       (果物ナビ・山形県ホームページ引用)

     

     最後に

さくらんぼって、沢山の種類があるんですね。

知りませんでした。

 

食べたことがないさくらんぼがほとんどで、

色々なさくらんぼが食べてみたくなりました。

 

さくらんぼの旬は本当に短いです。

最初の写真の紅さやかは、一度しか食べられませんでした。

 

紅さやかは、少し酸味がありますが、

それが清々しい美味しさになっています。

 

佐藤錦は、色はあまり赤くありませんが、

酸味が少なく上品な甘さだと思います。

 

さくらんぼって・・・可愛くて

食べるとなんだかウキウキできて好きです。

お弁当の彩には重宝します。

 

さくらんぼの旬は本当に短くて、

すぐにスーパーで見かけなくなるので寂しくなります。

 

来年は、本当にさくらんぼ狩りに行きたいです!

 

ちなみにゲラチーが行ったことのある○○狩りは、

イチゴ狩りが2回と梨狩りが2回だけです。

 

コロナも収束に向かっているので、

色々な○○狩りに行きたいですね。

 

果物は何といっても、

木で熟したものが一番美味しいと思います。

 

貴重な時間を使って頂き、ありがとうございました。

 

 

 

円安の背景と今後


当ブログにお越し頂き、ありがとうございます。

 

自分のブログの少し前の記事を読みにいったら、

変換間違い、多字、編集間違い・・・

注意力散漫な記事に冷や汗をかいたゲラチーです。

 

この記事も今後の記事もそいう傾向にあると思いますが、

おおめに見て下さいませ。

 

今回は円安の記事なのですが、

円安の記事は今までも書いています。

 

円安が急激に進むたびに記事を書いているのですが、

前回記事を書いたのは5月1日で、4月28日の外国為替市場で

円が1ドル131円台になったと書きました。

 

そして、その時の記事では円安の上限は134円程度と

三井住友DSアセットマネジメントはみていると書いています。

 

今回はその円安の上限とみられていた134円を

超えてしまいました。

 

黒田総裁は今の方針を転換する気はないようなので、

益々、円売りドル買いの方向に進みそうだと思っています。

 

1 怒涛の円安

2 24年前の円安再来になる?

3 今回の円安の背景

4 円高に戻す手がかり

について書きました。

 

 

    怒涛の円安

 

    円一気に135円台に

米国の長期金利が3%台に戻す動きから、

日米の金融格差拡大が意識され、円安が活性化されました。

 

これにより3月10日、これまでの年初来の高値131.347円を

上抜けすると、134.552円まで上伸しました。

外国為替市場の終値は、134円38銭でした。

 

円安が進んだ理由は、米5月の消費者物価指数(CPI)が

予想外に拡大し40年ぶり最大の伸びを示したためです。

 

一部では、6月の0.75%の利上げ予想を一段と強め、

ドル買いが優勢になりました。

 

そのため、9月の0.5%の利上げ予想を一段と強め、

ドル買いが優勢になったのです。

 

米6月ミシガン大学消費者信頼感指数速報値が50.2と

過去最低を更新しました。

 

ガソリン価格が過去最高水準に上昇する中、

インフレ懸念が高まったことで、

5月確報値の58.4から低下したほか、

予想の58.0も大きく下回りました。

 

現況指数は55.4と前月の63.3から低下し、過去最低を更新。

予想は62.5でした。

      

    13日に135円台に

 

金曜日の10日に134円をつけた円は、

月曜日の13日はどういう動きになるのか?注目の中、

午前中に135円22銭をつけ、1998年10月以来、

約23年8か月ぶりの円安水準になりました。

 

対ドルの円相場は3月上旬以降、

約3か月で20円も円安が進んだことになります。

 

急速な円安で輸入物価が上昇し、

食料品や原材料の値上げにつながり、

家計や企業の負担が重くなるおそれがあります。

 

今と同じ円安水準にだった1998年は、

日本はバブル崩壊後の金融危機のさなかにありました。

 

タイのバーツの暴落をきっかけに1997年に始まった

アジア通貨危機で円は更に窮地に・・・

 

同年に北海道拓殖銀行山一証券

翌年には日本長期信用銀行(現・新生銀行)、

日本債券信用銀行(現・あおぞら銀行)が

相次いで経営破綻。

 

こうした状況下、日本売りによる円安が進み、

日本政府はドル売り・円買いの為替介入を実施しました。

              (朝日新聞DIGITAL引用)

 

 24年前の円安再来になる?

 

   24年前の日本経済

 

24年前の平成10年(1998年)、

日本経済は金融危機に直面していました。

 

前年に北海道銀行山一証券が相次いで破綻したことを受けて、

市場では金融システムに対する不安から日本売りが強まり、

円が売られて急速に円安ドル高に進みました。

 

前年の1月に1ドル=115円から120円程度だった円相場は、

この年の1月には130円台に値下がりしました。

 

政府、日銀は円安に歯止めをかけるために、4月と6月に

「円買い・ドル売り」の市場介入に踏み切りましたが、

円安の流れは止まらず、8月には1ドル=147円

をつけました。

 

円安を阻止するための「円買い・ドル売り」の市場介入は、

この時を最後に実施されていません。

 

その後、ロシアの経済危機を受けて、

アメリカのヘッジファンドが破綻。

 

アメリカの経済の先行きに

悲観的な見方が急速に広まったことなどから、

円高ドル安に転じ、10月には1ドル=110円前後まで

一気に円高が進みました。

 

この年は、日本長期信用銀行や日本再建銀行も経営破綻し、

金融機関が不良債権を急ぐため、

みずからの企業を優先して企業への融資を控える

「貸ししぶり」という言葉が流行語になりました。

              (NHK首都圏ナビ引用)

 

   

 

   今回の円安の背景

 

今回の円安の背景には、

アメリ中央銀行がインフレを抑制するため

金融引き締めの姿勢を強めているのに対し、

日銀が今の大規模な金融緩和を続ける方針で、

日米の金利差がさらに拡大するという見方があります。

 

さらに、先週末に発表されたアメリカの

5月の消費者物価指数の伸び率が記録的な水準となり、

アメリカの利上げが加速するのではないかいう観測も出て、

1週間で5円近い値下がりとなり、円安が加速しています。

 

黒田総裁の発言

急速な円安の進行は、先行きの不確実性を高め、

企業による事業計画の策定を困難にするなど

経済にマイナスであり、望ましくない。

 

「円安で収益が改善した企業が設備投資を増加させたり、

賃金を引き上げたりすることで経済全体として、

所得から支出への前向きな循環が強まっていくことが大事だ」

 

「政府と緊密に連携しつつ、引き続き為替市場の動向や

経済・物価への影響を十分注意してまいりたい」

 

鈴木財務相の発言

「円安にはプラスの面とマイナスの面の両方があると思う。

 円安が進んで輸入価格が上がっても、

 賃金がそれを補うだけ上昇する力があればいいが、

 今は賃金の上昇力が弱く、

 ややマイナス面が出ているのではないかと認識している」

 

アメリ財務省報告書

アメリ財務省が各国の通貨政策を分析する報告書で、

円安がすすんでいる日本について、

「為替介入は非常に例外的な状況に限定されるべきだ」

とけん制を続けていることに関して、

「近年の報告書で繰り返し使われてきた表現を

躊躇したものであり 何ら新たな見解が示されたものではない」

と述べました。

                 (NHK首都圏ナビ引用)

 

 

  円高に戻す手がかり

円安加速の裏に投機筋の円キャリー取引

この3か月でドルに対する円の下落幅は約20円となり、

異例のスピードです。

 

急速に進む円安の背景には何があるのか?

「投資家の円キャリー取引によって

 1ドル140円~145円台にまで進む可能性がある」

と指摘するのは、

第一生命経済研究所の首席エコノミストの熊野秀生氏です。

 

熊野氏は1ドル130円が関の山だと思われていたようで、

異例の速さで進む円安に驚きを隠しません。

 

統計上の信頼区域間範囲を超えた、

130円の円安は説明できない領域に入ったわけです。

 

その不可解な要因とは、「投機的な円キャリー取引

と熊野氏は推測。

 

円キャリー取引は「円借り取引」とも呼ばれ、

利率が安い円資金で相場商品や証券を調達し、

利率の高いドルで短期運用して2~3%の利鞘を稼ぐ

ビジネスです。

 

2002年の1月~4月は円キャリー取引が横行していました。

 

当時は、1ドル=130円前半で日銀の量的緩和によって

円キャリー取引が常態化していました。

 

その当時は、米長期金利によって決まるドル円レートを超過して

円安が進んでいました。

 

この幅を円キャリー取引の要因による円安とみなすと、

プラス10円~15円でした。

 

今回円キャリー取引が積極的に行われる前提で、

1ドル140円~145円の円安が

2022年年末にかけて起こる可能性があるようです。

             (JCAST会社ウォッチ引用)

 

 

     最後に

     円高にするには

 

円高にする一番の近道は、日銀が利上げをすることですが、

黒田総裁は先日、毎日指値オペをすると言われているので、

それは無いですね。

 

円安が反転するとすれば、

それは政治的発言が契機になりそうです。

 

参議院選挙を控えて、

岸田政権は物価上昇圧力に神経を尖らせています。

 

タイミングとしては、参議院選挙の手前で、

岸田首相が日銀の円安要因にくぎを刺す可能性はあります。

 

このケースになれば、年末までの円安は進まなくなります。

 

円高になるもう一つは、アメリカの景気が後退して、

ドルの価値が下がり、円高ドル安になることです。

これが一番希望がありそうですね。

        

以前は、日本株が下がると円高になるという株安・円高という

セオリーがありましたが、

最近は株安でも円高にはならない状況が続いています。

 

今回の急激な円安に対して、財務省金融庁、日銀が

6月10日に三者会合を開き、声明文を出しましたが、

その前に米財務省が日本の為替介入に対して

けん制しているため、政府は実効性のある政策が

打ち出せない状況にあります。

 

日本政府が最後に為替介入したのが24年前で、

その後為替介入していなかったのには、

少し驚きました。

 

今回の記事を書いていて、

円キャリー取引」ということを行っている

投機筋があることを知りました。

 

世界の経済を動かしているのは、数パーセントの大富豪と大企業。

一般庶民は、その金儲けのために翻弄される・・・

 

円安を招く構図は24年前とは様変わりしました。

今の円安は、産業競争力を底上げしてこなかった

日本経済のもろさに原因がありそうです。

 

貴重な時間を使って頂き、ありがとうございます。