ゲラチーの気まぐれ雑記

日々自分が思っていたことや考えたことを記録する日記

ウクライナ疲れと結末のシナリオ


当ブログにお越し頂き、ありがとうございます。

 

以前はニュース番組のトップニュースだった

ウクライナの話題は、

わずかな時間でしか報道されなくなり、

ウクライナ離れ」や「ウクライナ疲れ」などと

言われています。

 

その原因は、この戦争が長引きそうになってきたからです。

そして、この戦争の影響で化石燃料や食糧が

値上りしました。

 

そのため、私たちは日常生活に追われ、

ウクライナ侵略に対する関心は薄れつつあります。

 

今一度、ウクライナ侵略に対し考えてみたいと思い、

記事を書いてみました。

 

今回は、

1 ウクライナ疲れ

2 ロシアのウクライナ疲れへの期待

3 結末のシナリオ

についてです。

 

 

   ウクライナ疲れ

新型コロナウイルスの世界的感染拡大が続く中、

日本でも感染爆発を抑えるために、

「外出自粛」「三密回避」「営業自粛」など

様々な対策が打ち出されました。

 

その結果、一向に出口が見えない(収束の兆しが見えない)

新型コロナウイルスに対して、「コロナ疲れ」という言葉が

出てきました。

 

ロシアがウクライナに侵攻して5か月が経ちましたが、

いまだに戦争が終わる気配がありません。

 

欧米諸国では、「支援疲れ」「ゼレンスキー疲れ」

という言葉が囁かれるようになりました。

 

2月24日に欧州の一角であるウクライナで始まった

主権国家に対する侵略戦争」は欧州市民に

大きな衝撃を与えました。

 

欧州各国で寄付や支援金などの活動が

一斉に広まりました。

 

関心が高かった背景には、「欧州人」として

民主主義国の同法を助けようという団結意識が

ありました。

 

当初は「経済制裁をしてプーチン大統領を追い詰めろ!」

と言っていた国際社会ですが、

その効果は思ったより出ていないと思われています。

 

「自由と民主主義を守る戦い」という側面から、

ウクライナに強い共感を抱き、

結束して支えてきた欧州ですが、戦争の長期化に伴い、

「支援疲れ」が広がり始めています。

 

ゼレンスキー大統領からは欧米各国に対する

「武器供与の要求」が止まりません。

 

しかも、ゼレンスキー大統領が、

「東部や南部の親ロシア派支配地域だけではなく、

クリミアまで奪還しなければ戦争は終わらない」

との発言で、全く出口が見えなくなり、

ウクライナ疲れ」「ゼレンスキー疲れ」

という言葉がが出てくるようになりました。

 

戦争が予想以上に長期化する中、

侵攻当初に比べウクライナへの関心は薄まり、

人々の主要な関心は、燃料や食糧の高騰など日々の

生活に直面した問題へと移っていきました。

 

 

 ロシアのウクライナ疲れへの期待

 

ウクライナ侵攻が失速したと指摘されるロシアが、

長期戦を見据えて国内の体制固めを進めています。

 

今月14日には、事実上の「経済動員令」にあたる法律

「経済動員令」にあたる法律がプーチン大統領の署名で

成立しました。

 

制裁に耐えている間、時間の経過とともに

ウクライナ軍の士気が下がり、

欧米に「ウクライナ疲れ」が

広がることに期待しているとみられてます。

                 (JIJI・COM引用)

 

 

  ロシア軍の慢性的な兵員不足

 

ロシア軍は戦力の消耗が激しいことから、

作戦を持続可能にするためにも特に、

兵員の補充が課題に浮上しています。

 

微集兵の前線投入には国内の反対論が根強いため、

結局、世論に配慮し禁じ手は選ばなかったもようです。

 

兵員については、

幅広い年齢層の予備役やロシアの民間軍事会社

「ワグネル」の傭兵を投入し、補強しているもようです。

 

プーチン政権が受刑者に恩赦と報酬を提示し、

ワグネルに加わるよう組織的に勧誘しているとも

伝えられています。

 

ロイター通信によると、米国防総省筋は

ロシア軍が毎日数百人の戦死者を出していると推計されると

語りました。

 

米中央情報局(CIA)のバーンズ長官も20日

「約15000人が死亡し、その3倍の負傷者がでている」

と指摘。

 

今後、仮に軍を支える国内経済が持ちこたえても、

慢性的な兵員不足が作戦継続の足かせとなりそうです。

                  (JIJI・COM引用)  

 

 

 少数民族を最前線の盾にするロシア

 

ロシア語メディア「メディゾナ」は、

公表されている情報のみでも、

5月6日までにロシア兵2099人の死亡を

確認できたと報じました。

 

年齢が公表されている死者では21~23歳の割合が最も多く、

20歳未満も74人含まれていました。

 

地域別では、戦死者の大半を南部出身者が占めています。

 

イスラム教徒が多い北カフカス地方のダゲスタン共和国

兵士が最多で135人

 

次いで、シベリア連邦管区のモンゴル系少数民族

ブリャート共和国出身者が98人でした。

 

首都モスクワや第2の都市サンクトペトルブルクなど、

国内の他の地域よりかなり裕福な地域出身者の死亡は、

数えるほどしか報告されていません。

 

オンラインニュースサイト「リドル・ラシャ」に寄稿する

パベル・ルージン氏はAFPに対し、

「地上部隊の兵士や将校の大半は小さな町や村の出身だ」

「このことは社会経済、ひいては教育格差と関係がある」

と指摘しました。 

 

ロイター通信によると、米国務省筋は

ロシア軍が毎日数百人の戦死傷者を出していると

推計されると語りました。

 

米中央情報局(CIA)のバーンズ長官も20日

「約15000人が死亡し、その3倍の数の死傷者が出ている」

と指摘。

 

今後仮に軍を支える国内経済が持ちこたえても、

慢性的な兵員不足が作戦継続の足かせとなりそうです。

                  (JIJI・COM引用)

 

   終結のシナリオ

 

2月24日のロシアのウクライナ侵攻から5か月が過ぎ、

今回の戦争の終着点が見えてこないことで、

ウクライナ疲れが出て来ているのは確かです。

 

一番いいのはこの戦争が即、終わることです。

終わりそうにないので、色々な結末が飛び交っています。

     

   読売新聞3つのシナリオ

6月24日づけの読売新聞で、

想定されるシナリオを3通りに分けて分析しています。

 

1 占領地域の「編入」も

ウクライナ東部ドンパス地方(ルハンクス・ドネツク両州)

の地上戦でロシア軍は体制を強化し、

倍以上とされる火力を中心とした力押しで優位に立ちつある。

 

欧米のウクライナ軍への支援が大幅に増強されなければ、

ロシア軍はドンパス地方全体の「解放」という目的を達成し、

南部ヘルソン州やサボリージャ州の占領と地域と合わせ、

侵攻前に支配していた地域の3倍の領土を

制圧する可能性もある。

 

実現すれば、これらの地域を一括してロシアに

編入」すると表明し、

占領を既成事実化することもあり得る。

 

2 有利な状況で停戦協議

ウクライナ軍がドンパス地方でのロシア軍の攻撃をしのぎ、

欧米の高性能兵器が前線に十分に配備されれば、

戦局が大きく動く可能性がある。

 

特に米国製の高機動ロケット砲システム(HIMARS)などは

射程が長い。

 

訓練を受けたウクライナ兵が使いこなせるようになれば、

自軍の被害を抑えながら反転攻撃を進められそうです。

 

ウクライナ軍は、南部クリミア半島

隣接するヘルソン州やザボリージャ州では、

すでに反攻を初めています。

 

軍と呼応するように、

ロシアの占領統治に対するゲリラ活動も

盛んになっています。

 

ロシア軍は徴兵された兵士が中心で士気が低く、

ロシア側が苦戦に転じた場合は、

部隊の統制が破壊するとの見方もあります。

 

ゼレンスキー大統領は、

侵攻開始前のラインまでロシア軍を撤退させれば

「暫定的な勝利」だと表現しています。

 

クリミアの地位を巡る問題は先送りし、

自軍に有利な状態で停戦協議に持ち込むのが

現実的だとしています。

 

   

  

3 数年にわたる長期戦

最も可能性が高いとみられているのは、

ロシア軍とウクライナ軍が都市の奪い合いを繰り返しながら、

戦争終結にいたる決定打を与えられず、

長期化するシナリオです。

 

米国やNATOは、プーチン大統領

自ら戦争を終結させる可能性は低いとみており、

「戦争が何年も続き得るという事実に備えなければならない」

と長期支援も覚悟しています。

 

戦争停滞の背景には、米国がウクライナに対し、

ロシア領まで届く長射程の重火器供与を拒否するなど、

軍事支援のレベルを抑えている影響もあります。

 

核を保有する軍事大国同士である米露間の緊張が高まる事態を

警戒しているためです。    (読売新聞オンライン引用)

 

                     

   プーチン大統領が停戦を宣言

 

もしもプーチン大統領が一方的に停戦を宣言して、

世界をあっと言わせたらどうなるのでしょうか?

 

その時点までに獲得した領土を手に「勝利」を

宣言することもできます。

 

いわゆる「軍事作戦」が完了したと

主張することもできます。

 

例えば、ドンパスでロシアが後押し分離派は守った。

クリミアへの上陸は回廊は確保した。

 

その上で、今度は正義は自分にありと主張し、

ウクライナに「戦闘は止めよ」と

圧力をかけることもできます。

 

「欧州には、観念的な和平と引き換えに

 領土の一部を諦めて降伏しろとウクライナに迫る声がある」

 

「これを活用しようと思うなら、

 ロシアはこのシナリオをいつでも履行に移せる」

と英シンクタンク、王立国際問題研究所の

ロシア専門家キア・ジャイル氏は言います。

 

こうした意見はすでに、

フランス、ドイツ、イタリア各国からでています。

 

戦争を長引かせる必要はない。

世界経済への悪影響を終わらせるべきだ。

停戦に向けて働きかけていこうと・・・

 

しかし、これにはアメリカイギリスと、

東欧の大半が反対するはずです。

 

そこでは政権決定者たちが、ウクライナと国際秩序のため、

ロシアの侵略は失敗に終わらせてはならないと

考えているのです。

 

このため、ロシアが一方的に停戦を宣言したとしても、

事態の文脈は変わるかも知れませんが、

戦いは終わらないでしょう。(BBCNEWS JAPAN引用)

 

 

    最後に

 

ゼレンスキー大統領はすでに、

最多100人のウクライナ兵が毎日のように死亡し、

500人が負傷していることを認めています。

 

プーチン大統領は、

21年間にわたるスウェーデンとの北方戦争に勝利し、

帝国ロシアを大国に押し上げたピョートル1世に

自信を重ね合わせ、帝国主義的な考えを隠そうとしません。

 

最側近のニコライ・パトルシェフ安全保障会議書記も、

侵攻作戦には「特定の期限」を設けず、

領土を拡大するまで戦争を続ける方向性を示しています。

 

   

私なりにどうしたらこの戦争が終わるのか

考えてみました。

 

一つは、ロシアが経済的に行き詰まり

戦争が続けられなくなる?

 

戦争が始まって4か月間(1月~4月)で、

ロシアは2022年度の国防費の約半分の7兆円の軍事費を

使ったと言われています。

 

4月は財政赤字になり、5月以降は発表していません。

 

国防費と社会保障費は維持しますが、それ以外の

交通インフラ・宇宙開発・環境保全など多くを

削減します。

 

そうなるとロシア経済は逼迫しているのか?

と言いとそうでもないようです。

 

ロシアは、原油天然ガスなどの資源が豊富な国です。

 

ロシアは、中国・インドなどとBRICsに加盟しており、

原油の高騰は以前ほどではないと言え、

1バレル100ドル近くの価格です。

 

中国やインドなどに70ドルで安売りしているとは言え、

国家予算の想定は44.2ドルなので、

倍近い価格で売っていることになります。

 

今の原油水準が続く限り財政面で根を上げることは、

1~2年は考えにくいと言われています。

 

しかし、車のなどの工業生産などは逼迫した状況にあり、

修理のための部品も手に入らないようです。

 

そうなると、ロシアは長い期間、戦争はできるのか?

というとそうでもないようです。

 

この記事の中でも書きましたが、

一番の問題点はロシア兵の不足のようです。

 

ロシア兵の死者と負傷者は6万人と言われていますが、

一番多く見積もると12万5千人という数字も出ています。

 

兵器の問題も言われていますが、

ロシアにはソ連時代からの膨大なストックがあるようです。

お金も兵器もあるロシア・・・

 

それでも、西側の制裁がじわじわ効いてくると信じたいですね。

 

私は、砲弾を受けて燃える自分の家を前に、

途方に暮れて泣いていた女性が忘れられません・・・

 

女性は

「頑張って働いて建てた家なのに、燃えて何もかも無くなった」

と泣いていました。

 

子どもを亡くし抱いたまま泣く母親、

家族を亡くし泣く人たち・・・

 

大事な家族や財産を

ある日突然失くしたウクライナの人たちの

悲しみや絶望を忘れてはいけない気がします。

 

 

貴重な時間を使って頂き、ありがとうございました。