当ブログに起こし頂き、ありがとうございます。
最近のニュースは、新型コロナウイルス感染か大雪の話が多く
頑張って生きている話を聞き、嬉しく思いました。
2018年に発見された時から応援しています。
今日は、このライチョウのことを書きたいと思います。
ライチョウってどんな鳥?
ライチョウは、国の特別記念物で、
体長は40cm、翼開長は60cmほどの大きさです。
ライチョウは国内では頚城山魂(くびきさんかい)、北アルプス、
ライチョウは国外にも分布していますが、
ライチョウの生息地の世界的南限は、
雷が鳴るような悪天候の日によく鳴くことから、
「雷の鳥」「雷鳥」と言われるようになりました。
彼らが日本にやって来たのは、大陸とまだ陸続きだった
氷河期の頃で、氷河期が終わると、
暑い所が苦手な彼らは高山地帯に移り住みました。
このためです。
ライチョウの食べ物
春から秋にかけては、高山帯に広がる高山植物やハイマツの実、
昆虫がライチョウの餌となります。
11月頃、山頂が雪で覆われる頃からは少し標高の低い、
ダケカンバなどの冬芽を食べ、群れをつくり、
厳しい寒さに耐えています。
体の特徴
キジの仲間で、季節によって羽の色を変えます。
体の色が変わることで、外敵から身を守るための保護色になると
言われています。
ライチョウのオスは目の上が赤く、
繁殖の時期や興奮しいる時に赤い部分が、大きくなります。
縄張り
4月頃、雄は縄張りを持ちます。
縄張りを守るため、岩や木の上で見張りをします。
見張りは、ヒナが孵化するまで続きます。
繁殖と産卵
ライチョウは、一夫一妻でつがいになります。
巣はハイマツの中に作られ、6月中旬から下旬にかけて
5~6個の卵を産みます。
子育て
卵を温めるのはメスだけで、1日に2,3度食事を取る時以外は
巣を離れません。
孵化すると、オスが守っていた縄張りは解消されます。
子育ては、メスのみが行います。
ヒナは体温調節が出来ないため、母親の腹の下に入って休みます。
群れの形成
10月~11月にかけて、親と変わらない大きさに成長したヒナは、
冬に向けて真っ白な羽に変わります。
この時期になると、メス、オス、若鳥が一緒になり、
10羽前後の群れをつくります。
そして、仲間と冬を越します。 (静岡市環境創造課引用)
ライチョウは、小さくて可憐な鳥で心を奪われます。
中央アルプスでは1969年以降、目撃例がなく、
絶滅したとされてきました。
ところが2018年、木曽駒ヶ岳周辺で
北アルプスから飛来したとみられる、メス1羽が見つかりました。
2019年から「繁殖個体群復活作戦」に乗り出しました。
ライチョウが絶滅した原因
テンやキツネの捕食
50年前に絶滅した原因として、入山者の増加に伴う
ごみや残飯への誘引などにより、テンやキツネが高山帯に
入りやすくなった可能性などが指摘されています。
気候温暖化で積雪の減少
原因は暖冬による異変だと言われています。
火打山は標高2462メートルの積雪量の多い高山です。
しかし、温暖化で積雪が減ってしまったことで、
平野部で数を増やして過密化したイノシシやニホンジカが
草食を求めて高山に移動。
言われています。
イノシシとシカは繁殖力も強く、植物の根や水を探して
土地を堀おこす習性は、イノシシもシカも同じです。
お花畑は姿を消し、イネ科の植物にとって代わられました。
小さいライチョウが、イノシシやシカに勝てるはずもありません。
2020年環境省では、クラウドファンディングで寄付をあつめ、
イネ科の植物の除去作業活動を行いました。
1980年代に約3000羽と推定されていましたが、
現在は1700羽程度とみられています。
環境省の事業では、2025年に2500羽まで増やし、
絶滅危惧のランクを「ⅠB類(危惧)」から、「Ⅱ類(危急)」へと
下げるのが目標です。
ライチョウ保護繁殖事業
2018年に中央アルプスで50年ぶりに、メス1羽が確認されました。
ライチョウは1羽でも無精卵を産み、抱卵する習性があるため、
中央アルプスに飛来したメスも、
雛が生まれる見込みのない無精卵を産み、抱卵していました。
そこで無精卵を他の個体の有精卵と入れ替える事業が、
計画されました。
他の個体が産んだ卵を違和感なく抱卵するかどうかについては、
検証されたことはありませんでした。
その後、2018年にこの個体の遺伝子を解析した結果、
乗鞍もしくは北アルプスから飛来した可能性が高いことが
明らかになりました。
2019年に産まれた雛は、テンなどに捕食されたとみられています。
2020年に雌の産卵が確認されたことから、メスが産んだ無精卵7個と
上野動物園など国内4施設から有精卵8個との入れ替えが
成功しました。
しかし、6月30日の調査で、
雛5羽の死骸と孵化にいたらなかった3個の卵が、見つかりました。
巣の近くのセンサーカメラを確認すると、
最大10匹のニホンザルが映っていました。
『29日の羽化直後、巣を除き込んだサルの群れにメスが驚いて逃げた』
と分析されています。
パニックになって散らばったヒナは、
短時間のうちに体が冷えて、死に至ったとみられています。
2020年8月環境省は、中央アルプスのライチョウの復活を目指し、
11月初めまでは12羽の雛と母親の生存が確認され、
2021年の繁殖に期待が高まっています。
ライチョウは今?・・・
ライチョウは、成鳥になると、メスのほうが生まれ育った地を
出て行きます。
あまり長い距離を飛べないライチョウは、
たぶん長い時間をかけて、中央アルプスにやって来たのでしょう。
2018年、2019年と一人ぼっちで厳しい冬を過ごしました。
ニュースの中で、今回は仲間と冬を越していると聞いて、
とても嬉しく思いました。
ライチョウは、冬になると仲間と冬を越します。
一人ぼっちだったライチョウに仲間が出来たことは、
なんと心強いことでしょう・・・
新しくきた家族にきっと、中央アルプスの厳しい冬の乗り越え方を
教えてあげるのだと思います。
メスの本能である卵を産んで、ヒナを成鳥にすることでは
ないでしょうか?
今年こそ、そんな嬉しい知らせが聞きたいですね。
ライチョウさん・・・今年も頑張って冬を乗り切ってね!
そして、可愛いひな鳥や立派に育てた子供たちを見せて下さいね。
貴重な時間を使って頂き、ありがとうございました。