ゲラチーの気まぐれ雑記

日々自分が思っていたことや考えたことを記録する日記

アイゴとウニの養殖について


当ブログにお越し頂き、ありがとうございます。

 

ブログの更新、だいぶ間が空いてしまいました。

今回は記事にしたいことがあってブログを更新しました。

 

更新をしない間にいつの間にか10月は過ぎ去り、

気が付けば11月に入り、

11月も終わりそうになっていました。

 

最近の出来事として・・・

毎年10月にチューリップの球根を

ホームセンターに買いに行っているのですが・・・

 

なんと!!そのホームセンターが跡形もなく無くなり、

更地になっていました・・・

 

ショックでした・・・

その日は食欲もなくなるほど落ち込んでしまいました。

 

小さなホームセンターでしたが、お気に入りのお店で、

そこのお店で、炊飯器や折り畳み式のテーブルやイス、

チューリップの球根など、色々な物を買いました・・・

 

確かに私もコロナ禍になってからは、

そこのお店に行く回数が減り、

ネットで買い物をしたりしていましたが、

何といっても一番の大きな原因と思われるのは、

そのお店のすぐ近くに大きなホームセンターが

できたためでしょう。

 

残念です・・・仕方がないので、チューリップの球根は

アマゾンで買いました。

     

今回は養殖の記事で地球温暖化に伴い、

日本近海の漁獲量は年々減りつつあります。

 

そうなると、養殖の重要性は高まります。

今回はアイゴとウニの養殖について書きました。

 

養殖のエサとして普段は廃棄している物を

養殖しているアイゴやウニのエサにしようという取り組みです。

 

今回は、

1 ミライの魚とは

2 アイゴの養殖

3 海の砂漠化

4 駆除に頼らない取り組み

5 宗像プロジェクト

6 サステナブルな漁業は可能か

について書きました。

 

youtu.be

  ミライの魚とは

 

国連食糧農業機関によりますと、世界の天然の魚の約34%が

数を維持できないほど乱獲されている状態で、

今後、魚の養殖がますます必要になってきます。

 

しかし、養殖のエサは生の魚や魚粉が中心で、

例えば養殖のブリは1kg太らせるのに

7~10kgの魚のエサが必要で、資源不足が懸念されています。

 

魚粉の多くは輸入に頼っています。

 

それだけ多くの魚を使うのであれば、

エサにしないで自分たちがそれを食べればいいじゃないか

という声が聞こえてきそうです。

 

世界的なインフレに伴い、

魚粉価格や飼料価格は高騰しています。

 

今回の飼料価格の高騰に伴い養殖魚のエサについても

変化をせざるを得ない状況になっています。

 

そこで、ミシュラン3つ星シェフや世界で初めて

クロマグロの完全養殖に成功した「近代マグロの父」

こと近畿大学の澤田好史教授とタッグを組み、

“ミライの魚”を育てる取り組みをはじめたのです。

 

では、具体的に何をしているのかというと、

「アイゴ」という魚の養殖です。

   

             

    アイゴの養殖

 

アイゴは独特の臭みがあり、

市場ではほとんど流通しない未利用魚ですが、

魚では珍しく海藻なども好んで食べます。

 

そこに目を付け、魚粉ではなく

廃棄予定の野菜で育てることができないのか、

実験することにしたのです。

 

さらに独特の臭みはエサが原因とみて、

水槽を3つに分けてそれぞれエサを

「魚粉入り」・「植物性タンパク質」・「野菜」にして

味と臭みの違いを比べることにしました。

 

アイゴには50日間それぞれのエサを与え続け、

後日育ったアイゴを食べ比べます。

 

  

           (TBSNEWS引用)

  エサによって違いは出るのか?

 

50日間廃棄野菜を食べ続けたアイゴは

飼育担当の方の話によると、

「キュウリとかブロッコリーなどの

 緑の塊の野菜もすごく好きで、

 この前はメロンとかちょっとにおいのある

 シソやバジルもきれいに食べました」

 とのことでした。

 

では、肝心の臭みに変化はあるのか?

50日間野菜を食べ続けたアイゴをその場でさばき、

内臓の匂いを確認すると・・・

 

においは全くなく、内臓脂肪がかなり少ないようです。

見た目では多少の違いはあります。

 

続いて、刺身で味の食べ比べをします。

 

        魚粉で育てたアイゴ

脂ものっていてすごく弾力があります。

 

  植物性タンパク質を与えたアイゴ

脂が多く、養殖しましたという感じがでます。

養殖のタイに似てるそうですが、脂臭さははないようです。

 

どうやら、エサによって味の違いが出るようです。

 

  廃棄野菜で育てたアイゴ

 

三ツ星シェフの

島村さん 「全然味が違う。甘いと言うか」

料理人仲間「魚のちゃんとした味がする気がする」

澤田教授 「全然違うぞ、やった!」

料理人仲間

   「痩せていたからちょっと期待感があまりなかったけど」

   「食べてみたら味的には美味しい。これが一番うまいかも」

 

なんと、

独特の臭みが消えて美味しい白身魚に育っていました。

この結果を受け、

来年の夏にも店で提供できる見通しがたちました。

 

未利用魚で敬遠されてきたアイゴで、未来の食料危機を救う。

島村さんの挑戦は続きます。

 

島村さん「地球環境というか、

     きれいな地球を次世代に残したいと思います」

    「みんなで一致団結して取り組んでいきたい」

 

    「そのシンボルとしてアイゴがどんどん

     広まっていってくれたらいいなと考えています」

                 (TBSNEWS DIG引用)

   

    海の砂漠化

 

海で進む異変・・・それはウニなどが海藻を食べつくす

磯焼け」と言われる現象で、

「海の砂漠化」とも呼ばれます。

 

この厄介者のウニに、廃棄される食材をエサとして与え、

商品化しようという取り組みが始まっています。

 

福岡県糸島沖の玄界灘に浮かぶ姫島周辺の海では、

ここ数年ある異変が目立つようになっています。

 

海藻が姿を消して海の砂漠化と呼ばれる「磯焼け」が

起きているのです。

 

九州大学は、

この海の変化を捉えようと調査を続けています。

 

糸島周辺の海は、

見渡す限り一面ゴツゴツとした岩肌が広がっていて、

生物の姿はほとんど確認できません。

 

海藻はほとんど生えておらず、岩と岩の間には

長いとげをもったウニが潜んでいます。

 

玄界灘を含む東シナ海北部は、

この100年で1.2℃上昇しています。

 

この海水温の上昇などによって引き起こされる「磯焼け」。

アワビやサザエのエサになり、

小さな生き物の隠れ家や産卵の場所にもなる

海藻が姿を消してしまいました。

 

代わりに目立つのが海藻を食べつくすウニです。

 

南方系でトゲが長く商品価値が低いウニの一種

ガンガゼ」がいたるところで見られました。

 

ウニを駆除するために、

福岡県では今年度2800万円の税金が投じられています。

 

   

 

  駆除に頼らない取り組み

 

一方で、こうした駆除に頼らない取り組みも始まっています。

 

九大 栗田善久准教授

補助金頼みになってしまうと持続でない」

補助金が終わってしまったら

 活動ができないという現状があります」

 

「ウニを取り除くと藻場が確実に回復するのは」

「いくつかの治験でわかっているので

 絶対にやった方がいいです」

        

  宗像ウニプロジェクト

九州大学はこれまで培ってきたウニの養殖技術を活用する

「宗像プロジェクト」。

 

出し汁を取った後の廃棄された昆布、野菜の切れ端、

タケノコの3種類のエサを分けて、それそれ養殖しています。

 

どのエサを与えたものかかは伏せた状態で

試食をしてみると・・・

 

野菜  「弾力があって濃厚な味わい」

タケノコ「野菜よりも濃厚な味がします。でも味はスッキリ」

昆布  「非常にウニらしい美味しさを感じます」

 

3種類のエサで味や身の入りがどうなるか検証を進めています。

九大 栗田準教授

「価値のないウニに与えることで、

 そこに新しい価値を生み出していく」

 

「さらにその活動から藻場が保全されて、

 環境が改善されて水産資源が増えて環境も良くなっていく」

「そういう風なサイクルが生み出される」

 

youtu.be

 サステナブルな漁業は可能か

 

サステイナブル」とは

英語のsustain(持続する)とable(可能な)

という2つの言葉を組み合わせたもので、

日本語では「持続可能な」という意味になります。

 

この事業に期待を寄せていつのが、北九州に本社を置く

うどんチェーン「資さんうどん」です。

 

これまで廃棄していたうどんの出汁を取った後の昆布を、

ウニのエサとして提供。

 

将来ウニを商品化することも検討しています。

 

資さん 「循環型経済ということで、

   こちらの昆布を提供したウニを養畜して育てたものを、」

    「弊社で買い取りをしたうえで

     店舗で商品化出来ればなぁ~と考えています」

 

ウニプロジェクトを事業として取り組んでいるのが、

産業設備などを手がける高田工業所です。

 

2023年度には新たな養殖場を建設し、

規模を年6万個まで拡大して量産化の道を探っていきます。

 

高田工業所「養殖がうまくいけば、

      需要のニーズはあろうかと考えています。」

 

「宗像ブランドとして

 商品化して販売できるかなと思っています」

 

磯焼けで厄介者になったウニに、廃棄物だったエサを与えて、

新たな価値を生み出す。

 

持続可能な漁業を目指す取り組みが軌道に乗るのか、

注目されています。   (TBSNEWS DIG引用)

       

     最後に

 

アイゴという魚は知りませんでした。

アイゴは未利用魚なので、釣りをしない私が知らなのは

当たり前かと思います。

 

タイの仲間ということなので、

廃棄野菜で養殖されたアイゴは美味しそうですね。

 

スーパーなどで流通するようになったら、

是非、刺身で食べてみたいですね。

 

フグの場合、天然のフグは毒を持っていますが、

養殖のフグは毒を持っていません。

食べるエサで毒を持たないフグができるようです。

 

アイゴもそうですが、

魚はエサ次第ということになりますね。

 

日本近海の海水温度の上昇で、

色々な魚の漁獲高が変わってきています。

    

例えば、秋の味覚のさんまですが・・・

サンマは北海道近海の海水温度が低くなると北海道近海に現れ、

徐々に南下してくる魚ですが・・・

 

秋に親潮に乗って南下してくるサンマが

断水塊(だんすいかい)の発生による影響が大きいことが

分かってきました。

 

暖水塊とは、日本の太平洋沖を北上する黒潮

高温にさらされることで渦なった状態で、

直径200キロに達することもあり、

この暖水塊が日本海域に発生しているため

サンマの南下を阻んでいることが一因だと言われています。

 

このためサンマの回遊ルートが変わってしまったことで、

近年の深刻な不漁に繋がっていると考えられています。

      

同じことが言えるのが、

前年の「ひみ寒ブリ」で大不漁でした。

 

2021年の11月、12月の海水温が高く、

富山湾まで南下しなかったことや、

北海道や新潟県上越沖で捕獲されたことが

不振の要因と見ています。

 

このため北海道がブリの漁獲高1位となったのですが、

獲れたブリは小さめで、

価格にすると一桁違うため漁獲高は伸びません。

 

海水温の上昇は不漁の原因に繋がっています。

今後は益々、養殖に頼らざるを得ない状況になりそうですね。

 

今回の試みのように、

廃棄物でアイゴやウニの養殖プロジェクト、

多いに期待したいですね。

 

貴重な時間を使って頂き、ありがとうございました。