ゲラチーの気まぐれ雑記

日々自分が思っていたことや考えたことを記録する日記

キーウが簡単に陥落しない訳

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当ブログにお越し頂き、ありがとうございます。

 

キーウは割と短い期間で陥落するとロシアのプーチン大統領

思っていたようですが、未だに陥落していません。

 

しかし、ロシア軍の1つは、

キーウに15キロの地点までせまっており、

2つ目の軍は、40キロまで迫っています。

 

キーウが陥落するのは、時間の問題と言われています。

 

ウクライナがすぐに陥落しなかった理由は、

ロシアによるクリミア半島の侵攻後に

ウクライナがとった行動にありました。

 

今回は

1,ロシアのもくろみ

2,クリミア危機とは

3,守られなかったミンクス合意

4,クルミア侵攻後にうウクライナがとった行動

について書きました。

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  ロシアのもくろみとは

 

ロシアがウクライナに侵攻した日は、2月24日です。

 

ロシアは、いまだに首都キエフを落とせないでいます。

この事態は、ロシアにとって想定外だったようです。

 

その証拠の一つを欧州メディアが報じました。

 

それは、ロシアの国営メディア「RIAノーボス通信」が、

2月26日午前8時(モスクワ時間)にネット上で掲載した

「ロシアと新たな世界の到来」という署名記事です。

 

これは、ウクライナ侵攻から2加護のこの朝、

「キーウ陥落」を想定し、

配信セットされていた予定稿だったのです。

 

ノーボス通信はすぐに削除しましたが、

いち早く保存した人物があげた「魚拓」が今もネット上にあり、

ウラジミール・プーチン大統領

本音を知る材料として、全世界に拡散されています。

 

原文の書き出しは、

「われわれの目の前に新たな世界が出現した」

というドラマチックなものになっています。

 

この原稿には、重要な点が2つあります。

1点目は、ウクライナ侵攻の狙いです。

 

記事によるとプーチン大統領の目的は、

冷戦終結の国際秩序を変えることにあり、

東部2つの「自称共和国」の独立や、平和維持活動など、

口実にすぎないことは明らかです。

 

2点目は、プーチン大統領とロシア軍のスケジュールです。

 

ロシア側は、攻撃開始から48時間以内→記事の配信設定時までに

首都キーウを落とし、ウォロディミル・ゼレンスキー大統領を

追放して、勝利」宣言する予定だったことが読み取れます。

                     (夕刊フジ引用)

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   クリミア危機とは

 

ロシアは2014年2月20日ウクライナに対して、

周到に計画された武力戦略を開始し、軍隊の軍事作戦により

ウクライナの領の一部であるクリミア半島を奪収しています。

 

今回のロシアの侵略はすべてはこの時から始まっていたと

思います。

 

それでこの時の大統領って誰だったんだろうと思い調べると、

ヴィクトル・ヤヌコーヴィチ氏で、

きっかけは2013年11月のことでした。

 

ウクライナでは、親ロシア派のヤヌコーヴィチ大統領が

EUとの連合協定をめぐる交渉を停止。

 

これを受けて、EU加盟に賛成する野党や

ヤヌコーヴィチ政権の汚職を批判する市民が

大規模な反政府デモを起こします。

 

2014年2月半ばには100名以上の死者を出すデモにいたり、

ヤヌコーヴィチ氏は2014年2月21日にキエフから逃亡し、

ロシアに亡命します。

 

変わってヤツェニニューク首相暫定政権がを発足させました。

 

    ペトロ・ポロセェンコ氏とは?

 

この100名以上の死者を出したウクライナ反政府デモでは、

デモを財政面から支援したのが、

ペトロ・ポロセェンコ氏だと報じられています。

 

ペトロ・ポロセェンコはチョコレート産業で財をなしており、

「チョコレート王」と呼ばれていて、グループ企業のトップです。

 

その後、2014年5月に行われた大統領選挙で

第5代ウクライナの大統領になっています。

 

年号で見るとこのペトロ・ポロセェンコ氏が廃止されようとしていた

徴兵制度を再開させた人物になります。

 

2022年1月15日、ポロセンコェコは自身のFacebookで、

「私は、1月17日ワルシャワ発の便でウクライナに戻る」

「ロシアの侵略からウクライナを守るために」

とのビデオメッセージを発表し、ウクライナへ帰国しています。

 

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 守られなかったミンクス合意

 

ミンスク合意は2回ありました。

まず、2014年9月に、欧州安全保障協力機構(OSCE)が支援して、

ベラルーシの首都ミンクスで、ウクライナ、ロシア、

ドンパス地域の未承認の「ドネツク民共和国」

「ルガンス人民共和国」

の4者が著名したドンパス戦争の停戦合意です。

 

しかし、これが機能しなかったため、

さらにドイツとフランスが仲介する形で、2015年2月に

改めて著名された包括的な措置が、2つめのミンクス合意です。

 

具体的な内容は、

ウクライナと分離独立派双方の武器使用の即時停止、

停戦のOSCEによる監視、ウクライナ領内の不法武双勢力や

戦闘員・傭兵の撤退、ドネツク・ルガンスクの

特別な地位に関する法律の採択、両州での選挙などです。

 

しかし、クリミア併合時に

ロシア軍に大敗を喫したウクライナは、

不利な条件で合意を結ばされたとの思いが強かったのです。

                  (東洋経済オンライン)

 

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 クリミア侵攻後のウクライナの行動

      徴兵制について

 

世界の主要国は冷戦後、徴兵を次々と廃止ないし縮小しており、

2014年にはG7で唯一徴兵制をしいていたドイツも

完全志願制へと舵を切りました。

 

しかしロシアは、以前として徴兵制を維持しており、

年間30万人もの若者が毎年軍務についています。

 

高度な技術を求められる軍隊では、

短期間しか勤務しない徴兵に出来ることは限られてしまいます。

 

そこで、車両の操縦手などの技能職はあらかじめ、

DOSAAF(陸海空軍協力会)という国防省の関連組織で

専門訓練を受けてから、部隊に配属されているのが実情です。

 

最近の実績では、

年間8万人ほどの若者がDOSAAFで訓練を受けた後、

徴兵に赴いています。

 

2015年のロシアでは、

徴兵と契約軍人(志願兵)はほぼ同数(約30万人)が勤務しており、

これに職業軍人である将校や軍の学生生徒などを加えて

85万人がおおよその実数です。

 

しかし、近い将来には徴兵と契約軍人の比率を

1:2とする計画です。 

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    ウクライナの場合

ウクライナは2013年末に一度徴兵制度廃止を決めていましたが、

ロシアによるクリミア半島の占拠と

その後のドンパス地区における内線となり、

2014年5月に入ってから徴兵制度を再開しました。

 

さらにウクライナは通常の徴兵に加えて、

一般市民を大規模な軍や治安部隊へと招集する動員を

行っており、2015年7月には第6次動員が開始されました。

           (ヤフーニュース小泉悠氏記事引用)

 

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  徴兵を終えた市民がとった行動

 

ウクライナ軍の戦力は、ロシアが一方的にクリミアを併合した

2014年当時と比べて強化されています。

 

ウクライナ軍は、

ロシアがクリミアを一方的に併合した2014年の時点までは、

訓練や装備が十分ではなく、士気も低下していました。

 

その後、アメリカなど外国の支援を得て、

軍備の強化を進めてきました。

 

ウクライナ軍は8年間、

東部親ロシア派の武装勢力と散発的な戦闘を続けてきました。

 

多くの人たちが軍を経験し、予備役も多く、

実践経験も豊富だと分析されています。

 

それでも、ロシアとウクライナの軍の戦力には

圧倒的な差があります。

 

ウクライナ軍は、

ある程度までは自分たちを守る戦闘ができます。

 

しかし、必要な防空や沿岸警備、サイバー攻撃への対応能力は

備えておらず、難しい戦いになるようです。

 

ロシア軍の兵力は90万人で、このうち陸軍が28万人、

海軍が15万人、航空宇宙軍が16万5千人となっています。

 

これに対して、ウクライナ軍は兵力が19万人6千人。

このうち陸軍が12万5600人、海軍は1万5千人、

空軍は3万5千人となっています。

 

しかしウクライナ国防省は、

2014年に「領土防空部隊」を結成し、

市民に対して銃など武器の扱いなどの講習を行っていて、

非常時には最大12万人が編成される見通しで、

軍の指揮下に置かれることになります。

 

2022年1月には、「国家レジスタ基本法」が施行され、

ロシア軍が侵入してきた場合、

民が一丸になって抵抗するとしています。

             (NHKお家で学ぼう引用)

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   ひろゆきさんの話

 

ひろゆきさんが、この徴兵から帰ってきた人たちが

自分たちの地元で敵が侵入してきたら、どうするのか?

ということを地域ぐるみで戦い方を検討していると

言われています。

 

自分たちの地域の地理を活用した戦い方を考えていて、

8年間ずっと準備してきたということらしいです。

 

それと作戦としては、戦車を攻撃するのではなく、

洗車を働かせるためのガソリンや食糧を積んだ補給部隊を狙って

攻撃をしているらしいです。

 

そうなると、Tー80という戦車は

役にたたなくなると言うわけです。

 

ニュースの中で、

ロシア側の燃料不足、食料不足と言っていたのは、

こういうことだったんですね。

 

これが、「国家レジスタ基本法」で、

今回ウクライナ国民が一丸となって抵抗してる証だと思います。

 

アメリカがウクライナにあげた「ジャベリン」という武器は、

1機、400万ぐらいする誘導ミサイルで、約100億円くらい

提供したのではないかと言われています。

youtu.be

 

    武器ジャベリンとは

 

ウクライナが今回の侵略に使っている武器が

話題になっています。

 

ひろゆきさんも説明されていましたが、

対戦車ミサイルの「ジャベリン」です。

 

ロシアがクリミアを一方的に併合した2014年以降、

アメリカはウクライナへの軍事支援を続けてきましたが、

当初は殺傷兵器であるジャベリンは供与していませんでした。

 

背景には、ロシア側を刺激したくないという考えも

あったようです。

 

しかし、前政権のトランプ大統領は方針を転換させ、

2018年にウクライナの防衛力強化を理由に

ジャベリンの供与を決定しました。

 

ただ、ウクライナの制空権をめぐって

ロシアとの攻防が激しくなっていることから、

ジャベリンをはじめ軍事物資を輸送機で運ぶのは

難しくなっています。

 

アメリカはウクライナの自衛のための支援は続けるとしており、

新たな手段を探すようです。

 

また、ウクライナはトルコから攻撃型無人機「バイラクタル」

を購入するなど、装備の近代化を進めてきました。

                (NHKお家で学ぼう引用)

 

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     最後に

 

今回のロシアの侵略について、もっと早くEUに加盟してれば、

もっと早くNATOに加盟してればと思いました。

 

ウクライナEUNATOに加盟できなかった事情が

わかった気がします。

 

ゼレンスキー大統領がEU加盟の書類に

サインした動画をみましたが、

実は、2013年に親ロシア派のヤヌコーヴィチ元大統領が

EU加盟の交渉を停止したことからすべては始まった気がします。

 

戦闘が長引けば長引くほど、

多くの一般市民の方々が亡くなることになります。

 

ポーランドなどに家族を送った後、

ウクライナに戻る男性たちがおられます。

 

彼らはウクライナを守るために戻ると言います。

 

ゼレンスキー大統領は、ドイツのシュルツ首相に

「今日であなたと会うのは最後になります」

「僕はもう死ぬかもしれません。

なので僕は欧州の理想を実現するために死にます」

「ありがとうございました」とゼレンスキー大統領に言われて、

ヘルメット5000個を送っていたシュルツ首相は、

武器を送る方向転換したと言われています。

 

ウクライナの人たちがこんな覚悟で戦っているのですから、

簡単にキエフが陥落する訳がないですよね。

 

なにしろ、多勢に無勢の戦いなので、

多かれ少なかれキエフは陥落するでしょう・・・

 

その時は一刻、一刻と迫って来ています。

 

プーチン大統領国際法で裁こうと、

非人道的攻撃の証拠収集が進んでいます。

 

戦争犯罪人として責任を追及するためです。

 

どんな形でもいいので、

一刻も早く停戦できる方法を見つけて欲しいと思っています。

 

貴重な時間を使って頂き、ありがとうございました。

 

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