ゲラチーの気まぐれ雑記

日々自分が思っていたことや考えたことを記録する日記

12年連続「ジェンダー平等」世界一の国   アイスランド

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当ブログにお越こし頂き、ありがとうございます。

 

今回は12年連続「ジェンダー平等」世界一のアイスランドについてです。

 

1,アイスランドとは?

2,12年連続ジェンダー平等世界一

 

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   アイスランドとは?

 

アイスランドって・・・確かイギリスの近くの国だったような・・・

これくらいの知識しかなく、全く分からないのでまずは、

アイスランドがどんな国かざっくり紹介します。

 

アイスランド北ヨーロッパ北大西洋上に位置する島国で、

共和制を取る国家(アイスランド共和国)です。

 

グリーンランドの南東方、ブリテン諸島デンマーク自治領である

フェロー諸島の北西に位置します。

 

多くの火山が存在し、温泉も存在するほか豊富な地熱を発電に利用しています。

 

一方で、噴火による災害も多く、

2010年にはエイヤフィトラヨークトル氷河の火山が噴火し、

欧州を中心に世界中で航空機の運用に大きな影響を与えました。

 

ただし、「自然災害」のほか「紛争・戦乱」「治安などの個人の安全」の

3つのリスクで128カ国を比較した

「世界で最も安全な国ランキング(グローバルファイナンス誌)」では、

2018年が2位2019年は1位でした。

 

2019年時点、世界で11番目に汚職が少ない国。

 

主な産業は、観光業・水産業再生可能エネルギーなどです。

 

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       国名の由来

「氷の国」を意味します。

ノルウェー語の「イス=氷」と「ラント=国」の合成語を

「イスラント」を英語読みしてアイスランドとなりました。

 

9世紀末ノルウェーのバイキングが来航し定住。

13世紀にノルウェーに併合され、14世紀にデンマーク領になりました。

 

1918年にデンマーク国王を君主とする独立国として承認され、

1944年に共和国として完全に独立しました。

 

      国旗の由来

 

北欧諸国に共通する十字架形「スカンジナビアクロス」のデザインは、

キリスト教国であることを示し、

ノルウェーデンマーク支配下にあった影響にあったことを表しています。

 

地色の青はアイスランドの海と空を表し、アイスランドの国民色と言われ、

白は氷河と雪原、赤は火山を表しています。

 

     面積・人口・言語

首都はレイキャヴィーク

 

面積は10.3平方メートル(北海道よりやや大きい)

人口は約35万人

言語はアイスランド語     (東京都立図書館引用)

 

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 12年連続ジェンダー平等世界一

 

   ポイントはジェンダー指数(2021)

 

経済と政治の分野で、ジェンダー平等が進んでいるアイスランドです。

世界経済フォーラムが毎年、男女格差の度合い」を指数化して

順位をつけています。

 

           アイスランド1位       日本120位

経済活動への参加と機会      4位       117位

教育                38位        92位      

健康と寿命           127位           65位

政治への参画           1位          147位

 

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 育児は権利!

男性も積極的に取りたくなる育児休暇の制度

 

アイスランドの父親の育児取得率は7割以上!(日本は7.48%)

その理由は制度にあります。

 

アイスランドの育児期間は、

6か月(母親)+6か月(父親)+6週間(自由にシェア)

その間の給与の8割は政府から支給されます。

 

また、本人の希望に反して取得できていない場合は、

企業に対して政府が介入する場合もあります。

 

アイスランドで育休制度が拡充されたのは2000年。

 

この10年間でいまや育児は誰にとっても守られるべき権利との認識が

根付いています。

 

男女の同一労働・同一賃金!

“女性たちが声”が社会を変えた

 

2018年、同じ仕事をする男女に対して同額の賃金が支払われていることを

証明するように、雇用主に義務つける法律が新たにできました。

 

違反した場合は罰金が科せられます。

男女の賃金格差を違法とする世界で初めての法律です。

 

この法律の制定の大きな原動力となったのが

2016年10月24日に行われたストライキです。

 

大勢の女性が14時38分に仕事を切り上げ国会議事堂の前に集結!

 

この年の調査で、女性の平均所得が男性より3割少ないことが

明らかになったのを受けて、労働時間の7割で仕事を切り上げて

格差解消を訴える抗議活動を行ったのです。

 

 

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      女性の休日

 

アイスランドがこのように女性の声で社会を変える国なるまでには、

長い道のりがありました。

 

以前はアイスランドも男性優位の社会でした。

転機となったのは、1975年10月24日の初めてのストライキです。

 

職場での男女の格差や、性別役割分担に抗議するため、

9割以上の女性が仕事も家事も放棄しました。

 

職場や家庭の機能が麻痺したことで、女性の存在の大きさを

社会に示すことになりました。

 

10月24日は、「女性の休日」と呼ばれています。

 

この日を境にアイスランドジェンダー平等は大きく進展していきます。

複数の女性団体や政党を中心に、その後もジェンダー平等実現のために

声を上げ続け、社会を変革してきました。

 

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     クオタータ制の導入

 

第1回「女性の休日」の翌年、1976年に「ジェンダー平等法」が制定されました。

 

1980年には、世界で初めて民主的に選出された

女性大統領ヴィグディス・フィンボガオドゥティルが誕生します。

 

その後、賃金格差や性別役割分担の是非に取り組み続けました。

2010年にクオータ制(割り当て制)を導入してから大きく前進します。

 

アイスランドのクオータ制では、企業役員や公共の委員会は

メンバーの40%以上を女性にとすることを定めています。

 

これにより、いまや企業だけでなく国会議員の4割近くが女性です。

                    (NHKおうちで学ぼう引用)

 

クオータ制とは、人種や性別、宗教などを基準に、

一定の比率で人数を割り当てる制度のことです。

 

クオータとは、ラテン語に由来する英語で

「割り当て、取り分」などの意味です。

 

貿易においては、特定品目の輸入数量を割り当てる制度に対しても

用いられます。

 

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ホッキョクギツネはアイスランドにもいます。カワイイ!!💛

 

     最後に

 

地熱発電の記事を書いた時に使ったフリー素材の写真はアイスランドでした。

アイスランドは、地熱発電が盛んな国です。

 

フリー素材の写真を見ていると、雪や氷、滝、オーロラなど

とても美しい景色が多い国だと思いました。

 

観光業も主な収入源なのは、よく分かります。

 

北海道よりやや大きい島国で、人口が35万人と日本の人口密度と比べると

かなり少ないのですが、だから簡単にジェンダー平等12年間連続1位なのだ

とは言えないと思います。

 

アイスランドの女性たちは、自分たちの権利を勝ち取るために、

ストライキをしています。

 

ストライキ後も自分たちの権利のために声を上げ続け、

社会を変えています。

 

素晴らしい熱意と行動力です。

何かを手に入れるのは、熱い想いと行動が必要なことを教えてくれました。

 

今置かれている自分の立場に不満ならば、勇気を奮い起こし、

行動する勇気が必要なのかもしれませんね。

 

アイスランドは、女性が社会進出したことで変わったと言われているのが、

産業としては魚業しかなかったのが、化粧品会社のBlue LagoonやBio Effectが

有名になり世界進出したのは、女性の力が大きいと言われています。

 

化粧品産業と遺伝子開発が発展したのは女性が研究に関わったからだそうです。

 

しかし、日本の女性は、会社の役員や政治家になりたがらないという話もあります。

 

次回は、日本のジェンダー平等について書きたいと思います。

 

貴重な時間を使って頂き、ありがとうございました。

 

アイスランドの馬は小型ですが、ポニーではありませんよ。

カワイイー!!💛

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