ゲラチーの気まぐれ雑記

日々自分が思っていたことや考えたことを記録する日記

日本の食料自給率について

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当ブログにお越し頂き、ありがとうございます。

クイズ番組をよく見ているゲラチーです。

 

先日「あなたは小学5年生より賢い?」の問題で、

食料自給率を高い順に並べる問題が出ました。

 

この手の問題は得意分野なのですが・・・間違えました。

まだまだ、勉強不足だと痛感しました。

 

問題に出てきた品目は、野菜、果物、小麦、米、大豆、魚介類です。

分かりますか?分からない方もこの記事を読めば、

問題は解けるはずです。

 

       食料自給率とは

 

食料自給率とは、国ごとに食べている食料のうち、

どのくらいがその国内で生産されているかいという割合を示す指標です。

 

その示し方は、単純に重量で計算することができる「品目別自給率」と、

食料全体について共通のものさしで単位を揃えることにより計算する

「総合食料自給率(カロリーベース)」の2種類があります。

 

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     カロリーベース

食べ物のカロリー=熱量を使って食料自給率を計算する方法です。

日本の自給率は、基本的にこの「カロリーベース」で計算されています。

 

国民1人に1日で供給される"国産の食べ物"の熱量を、

国民1人に1日で供給される"食べ物全体"の熱量で割り算します。

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        生産額ベース

食べ物の価格を使って食料自給率を計算する方法です。

 

 

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           (農林水産省ホームページ引用)

 

  日本の食料自給率の推移

 

戦後直後の1946年度(昭和21年)、日本の食料自給率は88%でしたが、

その後ゆるやかに下がり始め、平成に入ると50%を割り込みました。

 

2000年代は40%前後でほぼ横ばいで推移していましたが、

2017年度には38%まで下がりました。

 

戦前は、国内生産が主な米・野菜などを使った食事が中心でしたが、

戦後の復興に伴い食生活が欧米風に変化していきました。

 

国内生産が少なく、海外からの輸入頼りの小麦を使ったパン、

飼料や原料の多くを輸入に頼る畜産物(肉類)や油脂類の消費が

増加したのです。

 

日本の食料自給率の低下には、

こうした"食生活の変化"が大きな影響を与えています。

  

日本の総合食料自給率については、1965年度は73%でしたが、

2010年度には40%を下回り、先進国では最低水準となっています。

                        (ジブン農業引用)

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  日本の食料自給率―品目別ー

  

    食用魚介類の自給率

 

2019年の水産物自給率は、食用魚介類(重量ベース)が56%となり、

前年度から3ポイント低下しました。

 

海藻類についても魚介類同様3ポイント低下し65%となりました。

  

自給率が低下した要因については、食用魚介類は国内の鯖類、

サンマ等の不漁など、海藻類は国内生産の減少率が国内の消費が

上回ったことなどが挙げられます。

 

日本は、農林水産物・加工品などの輸入額が輸出よりも多く、

その額は世界最大です。

 

しかも、特定の国への依存度が高く、

世界の食料需給の影響を受けやすい状況にあり、

食糧需給率を高めることが大きな課題になっています。(JF全漁連引用)

 

  2017年度概算主要な品目別食料自給率

 

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               (ジブン農業引用)

 

米は100%、いも・野菜・キノコ類も高い数値ですが、

それ以外 は低い数値になっており、総合自給率は38%となります。

 

日本の食料の自給率の特徴として、

飼育用を含む穀物全体の自給率の低さが挙げられます。

これは畜産物(肉・卵・乳製品)に影響を与えます。

 

上の表で牛肉の自給率は36%ですが、

輸入に頼っている外国飼料で育ったものを除外すると、

自給率は10%まで下がります。

 

豚肉49%、鳥肉64%、鶏卵96%、牛乳・乳製品60%ですが、

同様に外国飼料で育てられたものを除外するとそれぞれ、

6%、8%、12%、26%と著しく低下します。

 

畜産物の生産では、飼料穀物を家畜に与える必要があります。

 

例えば、牛肉1キロの生産にはその10にあたる11キロの穀物

必要とも言われています。

 

戦後日本で肉の需要が増加したことで急激に穀物需要が増加し、

輸入が増えたことも自給率が低下した大きな一因と言えるでしょう。

 

                        (ジブン農業引用)

 

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           (農林水産省 ホームページ引用) 

 

 世界標準の自給率は生産額ベース

 

主要国をはじめ、国際的に主流になっている算出方法は、

生産額ベースの食料自給率です。

 

カロリーベースによる算出は、国際水準ではない点も挙げられます。

日本の他、韓国や台湾など一部の国で採用されています。

 

主要先進国で最低水準となっていたカローリーベースと違い、

生産額ベースで見てみると日本の自給率は他国と比べても、

それほど見劣りする数字ではありません。

 

カロリーベースにせよ生算額ベースにせよ、

100%を超える自給率の国がすべての品目を国産で賄えているとは

限りません。

 

その国の気候や風土によって生産できるもの、できないものがあり、

一部の品目については輸入に頼るケースは珍しくありません。

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   食料自給率の改善に向けた取り組み

 

TPPの発効などで日本と世界の垣根がなくなり、

安価な物流が可能になるというメリットの裏側には、

緊急時に自らの力でどれだけ生活を維持できるかという食料事情が

ついてまわります。

 

農産物の生産量自体を向上させる策としては、「スマート農業」の

活用が第一にあげられます。

 

高齢化が進む農業の担い手に対して、労力を軽減し、

増え続ける耕作放棄を少人数で利用して収益をあげ、

収入増加と収益アップに結びつけるべく、センシング技術を活用した

園芸栽培や、ドローン、ロボットなどによる農作業の省力化、

新規就農者の経験不足を補うAI技術などが導入され初めています。 

                       (SMART AGRT引用)

 

センシング技術とは

センシング技術とは、センサーと呼ばれる感知器などを使用して

様々な情報を計測して数値化する技術の総称です。

 

計測して数値化できる情報には、温度、音量、明るさ、

耐久性などの要素があり多くの場所で活用が可能です。

 

センシング技術は、最近「リモートセンシング」「スマートセンシング」

という2つに分けられています。

 

スマートセンシングは、センシング技術と同様に使われることが多く、

人間の脈拍や体温など健康管理技術や建築、交通、農業への利用に

期待が高まっています。

 

リモートセンシングは、離れた場所にある遠隔操作やデータ計測する

センシング技術として使われる場合が多く、宇宙、航空といった

人間の位置関係が遠い分野での利用されていくでしょう。

           (ソニーネットワークコミュニケーションズ引用)

 

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            最後に

 

自給率を高い順に並べる問題分かりましたか?

正解は、お米、野菜、魚介類、果物、小麦、大豆になります。

 

ゲラチーは、小麦と大豆の順位を間違えました。

 

小麦を安定的に供給するために、政府が大口の購入者になっています。

 

生産国であるアメリカ、カナダ、オーストラリアといった生産国から

日本政府が商社を通して輸入し、

製粉会社などに売る渡す「政府売渡制度」を実施しています。

 

なので、小麦はほとんど日本では作られていないと考えていて、

味噌や醤油の原料や豆腐を作る大豆の方が多く作られていると

勝手に思い込んでいました。笑

 

 食料自給率をあげるにはどうすばよいのか?

 

では、低くなってしまった食料自給率を上げるには、

どうしたらよいのでしょうか?

 

戦後食生活が大きく変化したことによって、加工食品や冷凍食品などの

脂肪分の多い食品を摂取するようになりました。

 

それらの食品は、原料を輸入に頼っている場合が多いのです。

 

しかし、問題はこれらの食品ばかりではなく、肉や卵、調味料など

一見国産に見えるものでも、実は原料や資料のほとんどが

輸入品である場合が多く、自給率の低下の一因になっています。

 

食料自給率をあげるための取り組みとしては、

1、今が旬のものを食べる

2、地元でとれた新鮮なものを食べて、国産の食べ物を応援する

3、ごはんを中心に、野菜を多くとりバランスのよい食事をする

4、残さず食べて、食べ残しを減らす

5、国産の食べ物にもっと興味をもつ

                (国土交通省 北海道開発局引用)

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  ゲラチーが考えた自給率をあげる対策

 

農業ド素人のゲラチーも日本の自給率をあげる方法はないか?

と色々考えています。

 

農業の高齢化に伴い、

スマート農業のようにAIを使った機械化も必要です。

 

他にこんなことを思っています。

 

 

1、動物性の肉を控える

 

最近は、ベジタリアンヴィーガンなど

肉を食べない人たちもおられます。

 

その方たちがタンパク質の摂取方法として、代替肉があります。

大豆やグリンピースなどの豆類から作るものなどです。

 

この記事の中にも書いてありますが、

家畜を育てるために多くの穀類が使われます。

 

これが自給率の低下の一因にもなっています。

 

タンパク質の摂取方法として、肉類を食べる回数を減らし、

その代わりに魚介類や代替肉などにするのも良いかと思います。

 

そうそう、タンパク質の取り方として、昆虫というのもありますよ。

見た目が気になる方は、パウダーになっているものもあります。

 

2、若者の農業への参入をしやすくする

 

農地を持っていない者は、農業に参入するのが難しい状況にあります。

 

農地を売買賃借には農地法第3条第1校により、

農業委員会の許可を受ける必要があったりします。

 

県などで耕作放棄農地などを管理して、

もっと簡単に若者に農地を貸すなどできるようにして欲しいと思います。

 

3、国産のものを食べる

 

地産地消を心がけて、

なるべく国産のものを意識して食べることも必要だと思います。

 

我ながら中々農業をよく知らない、

ド素人らしい考えだと思います。笑

 

でも、知らないながらこれからも農業を勉強しようと思っています。

一番大事なことは、関心を持つことではないかと思っています。

 

貴重な時間を使って頂き、ありがとうございました。

 

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            (農林水産省ホームページ引用)