当ブログにお越し頂き、ありがとうございます。
前回は、少子化になってしまった原因を書きました。
今回は結婚までに至る経緯と、
出産の環境などを書いてみました。
以前の国旗の記事でルワンダの恋愛と結婚について書きましたが、
ルワンダでは、結婚相手との出会いは、学校と職場で約8割でした。
日本人の結婚相手との出会いも、時代と共に移り変っています。
結婚相手との出会いの場
結婚したけど出会いの場がない・・・という話はよく聞きます。
同性が多い職場だったり、既婚者が多い職場だとそうなります。
出会ったきっかけは以前なら、
職場や学生時代の同級生や友達の紹介などが多かったと思います。
最近は、マチングアプリやSNSなどで知り合って結婚ということも
当たり前のようになってきました。
結婚相手との出会いのキッカケや場所
ゼクシィが既婚者を対象にしたアンケートで
「結婚相手とはどこで出会いましたか?」と聞いたところ、
最も多かったのは、「会社の同僚など、仕事関係」(27,5%)
次に「友達の紹介」(25%)
3番目に「学校の同級生や後輩、先輩」(14,4%)となりました。
やはり、社会人になると多くの時間を過ごす職場の出会いが多いようです。
結婚相手の理想の出会い方については、圧倒的に多かったのは、
「趣味を通じて」(35,5%)という回答でした。
できれば興味の合う人や好きなものが合う人と、
出会いたい人が多いようです。
マッチングアプリ調査から
2020年は新型コロナウイルスによる経済不安の影響から、
1月から10がつまでの妊娠届けの件数が前年同期と比べて、
5,1%減少しました。
婚姻届けも前年に比べて減少しています。
なぜ未婚化・少子化に歯止めがかからないのでしょうか?
マッチングアプリでどれくらいの人が結婚に至っているのでしょうか?
適当な相手にめぐり会わない
内閣府が発表した「令和元年度 少子化社対策白書」では、
「いずれ結婚するつもり」と回答した
未婚の18歳~34歳の男女は男性85,7%、女性89,3%にも及びました。
一方、25歳か~34歳の未婚者に結婚していない理由を問うと、男女ともに
「適当な相手にめぐり会わない」(男性:45,3%、女性51,2%)が
最も多いいう結果でした。
結婚しても大丈夫なのかという不安
中央大学文学部山田昌弘教授は、
「日本人にはリスクを避けたい意識が強くあり、
結婚に少しでも不安があるとためらう傾向」を分析されています。
山田教授は、「昭和時代に主流だった職場結婚は、互いの学歴や職業、
性格、収入まで事前に分かっていたから安心して交際ができ、
結婚に至ることができた。」
「現代では、職場や地域での結婚が減少したのに、
偶然の出会いはハードルが高い」と話されました。
その理由は、相手の情報を知らない状況で交際を始めるのは、
リスクが伴うと考える人が多いからと言われておられます。
リスクが少ない相手と、
コストをかけずに出会う機会が減少していることが、
非婚化に大きく影響していると解説されました。
また、若い男性の雇用化が不安定化したのに、
女性には「男性が家計を支える」という考えが
根強くあるとも指摘されています。
様々な点で、「結婚しても大丈夫なのか」という不安が
婚姻率を低下させていることを分析。
ジャーナリストの治部れんげさんは、
現代の若者全体におけるコンプライアンス意識や
真面目な考え方の高まりから、相手から少しでも「NO」があれば
追いかけることが少ないことを指摘。
若者は出会いの場を設定されることで、相手を好きになってもいい、
追い求めてもいいと安心できるようです。
若者研究家の原田曜平さんは、「決断がない男性が多いから悪い」と
考える女性が多いことを指摘されています。
「恋愛や結婚の最終決断を男性がするという共通認識が問題。」
「男女は対等であるべき」と語られておられます。
これに対し山田教授は、
「女性が積極的になった方が成婚率が高いというデータもあるので」
「決断力がない男性が多いから結婚できないとは言い切れない」と
話ておられました。
自宅にいながら異性と出会えるオンライン婚活は、
コロナ禍が長引く中で活発化しています。
マチングアプリアプリのように趣味や専門性の高い仕事など、
コミュニティがたくさんあると参加しやすいのかも知れません。
(MONEY PLUS引用)
コロナ禍で加速する日本の少子化
我が国の少子化対策は、失敗し続けてきました。
菅内閣は、不妊治療の健康保険適応などを検討しています。
コロナ禍でさらに出生数の減少が見込まれる今、
私たちが認識しなければいけない日本特有の少子化事情があります。
新型コロナ禍は、経済活動だけではなく、
社会の様々な領域に影響を与えています。
結婚、出産領域も例外ではありません。
まず、婚姻数が大幅に減少していることがわかります。
(政策シンクタンクPHP引用)
出生数は新型コロナ流行前の懐妊の結果のため、
減少数にれほど大きくありません。
ただ、結婚が1年頃の出産が多いこと、
結婚している人もコロナ禍による感染不安、
病院の受け入れの不安で産み控える人が多いこと、
そして、男女交際機会の減少によって、日本の結婚のほぼ2割をしめる
「授かり婚」が減少することを考えると、
2021年には大幅な減少が見込まれます。
新型コロナ終息後に多少の揺り戻しがあったとしても、
日本社会の少子化というトレンドは中々変わりそうもありません。
それは、少子化の最大の原因が、
今の若者の「将来の経済生活への不安」であり、
その根底には「子供に(経済的に)つらい思いをさせたくない」という
意識があります。
コロナ禍がその不安を増幅させ、終息後もその不安は強まりすれど、
弱まりそうもないと思えるからです。
少子化の要因
欧米では日本と違って、同棲や婚外の出生率が極めて多く、
フランスやスウェーデンでは、生まれる子どもの半分以上は婚外子です。
しかし、日本や東アジアでは、同棲や婚外子はほとんどいません。
同棲率は未婚者の2%未満、婚外子率も2%前後です。
この数字は増える気配はなく、同棲率はかえって低下しています。
少子化の要因も異なります。
日本では近年は多少は低下したと言え、
結婚した女性は平均2人程度は産んでいます。
同棲率や婚外子率が低いので結婚していない若者が増えたことが
最大の要因です。
日本では、親と同居している若者が多いのですが、
20歳~35歳の未婚者の7割は親と同居しています。
この状況は、少子化が進む韓国などの東南アジア諸国や
イタリアなどの南欧諸国と共通しています。
成人すれば親からの自立を求められる
アメリカや北西ヨーロッパ諸国とは大きく違う点です。
そしてこの相違が、カップル形成に大きな差をもたらします。
二人で暮らした方が経済的に楽なので、
欧米諸国の同棲や結婚のハードルは低くなります。
しかし日本や南欧、東南アジア諸国では、親と同居しているから、
結婚して新しい生活を送ることは経済的に苦しくなります。
たとえ非雇用で収入が少ない未婚女性でも、
親と同居していればよい生活が送れます。
生活水準を落としたくないので、
結婚するなら高収入の男性と考えるのかも知れません。
しかし現実には、安定した収入の男性数が減っているため、
結婚せずに親元に留まる若者は増え続けることも、
少子化の大きな要因と言えそうです。
また、欧米では男女交際も盛んです。
しかし、今の日本の若者は恋人をもつ未婚者の割合は
2000年をピークにして減少しつつあります。
欧米では、若い男女は放っておいてもカップルになりますが、
日本では相手を見つけるところから、
対策をしなければならないようです。
子育てに関する親の意識の違い
子育てに関する親の意識も、欧米と東アジア諸国では大きく異なります。
欧米では子育ては高校卒業で終了とみなされるようです。
成人すれば自立が求められ、高等教育費用を出す親は多くはないようです。
しかし日本や東アジアでは、子どもに尽くす親が多く、
子どもの数を絞り、教育費用を十分にだせる相手との結婚を望みます。
子どもが成人しても、
親が学卒後の子どもの面倒をみざる得ないケースも増えています。
(政策シンクタンクPHP 筆者 山田昌弘氏引用)
最後に
動物の親は、子供にエサの取り方や危険なことなどを子どもに教え、
自立をうながします。
そうしないと、次の子どもを産んで育てられないからです。
動物は子孫繁栄というDNAに素直に従っているだけなのでしょう。
人にもそのDNAは備わっているはずなのに、
価値観や感情など様々なものが、子孫繁栄という行動にすんなりとは
以降できないようです。
欧米では、高等教育まであたりが親の子育ての責任と考え、
自立をうながします。
そのことで、一人で暮らすより二人で暮らす方向へいき、
同棲や結婚となりやすいようですが、
日本では同棲は、あまり良い印象はもたれていない気がします。
恋愛中のカップルが1分1秒でも長い時間、一緒にいたいと考えた時、
同棲という選択しもあると思います。
フランスやスウェーデンでは生まれる子どもの
半分以上が婚外子のようです。
それもごく自然な気がします。
婚外子・・・日本ではどうでしょうか?
女性には産む産まないの権利がありますが、
少子化の裏で多くの女性が、
産まない決断をしているのかも知れません。
ではなぜ産まないのでしょうか?
日本では、子どもは結婚している夫婦の間に生まれた子ども以外は、
あまり歓迎されない社会の雰囲気があるからではないでしょうか?
ある意味日本では、
生まれる前から差別的な雰囲気がある気がします。
だから、熊本の慈恵病院の「あかちゃんポスト」や「内密出産」の
仕組みが必要になってしまうのではないでしょうか?
次回は少子化対策について書きたいと思っています。
貴重な時間を使って頂き、ありがとうございました。