ゲラチーの気まぐれ雑記

日々自分が思っていたことや考えたことを記録する日記

ボリビア国旗とウユニ塩湖の環境問題

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当ブログにお越し頂き、ありがとうございます。

 

このブログの目的の一つとして、国旗を覚えることがありますが、

今回は、南アメリカボリビアです。

 

ボリビアを選んだのは、

ニュースで見た有名な観光地の環境問題を書くためです。

 

先ずは、ボリビアの国旗の紹介からです。

     

 今日の国旗6 ボリビア

 

今日の国旗はボリビアです。

特定日1851年  縦横日15:22

 

      国名の由来

 

ボリバルの国」という意味で、

ボリビア独立の功労者シモン・ボリバルに因んでいます。

 

独立前はアルト・ペルー(上ペルー、高知ペルー)と呼ばれていましたが、

独立に際してラテンアメリカの解放者として知られる

シモン・ボリバレル将軍と、アントニオ・ホセ・デ・スクレ将軍に

開放されたことを称して、国名をボリビア

首都をスクレ(旧チャルカス)と定めました。

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      国旗の由来

 

マヌエル・イシドロ・ベルス政権下の1851年10月31日に

制定されています。

 

1888年7月14日は

上院において正式に国章と国旗の使用について定められ、

その5条に次のように記されています。

 

「国旗は水平に3つに分けられた帯をなし、その幅は等しく、

色は一番上が赤、 中央は金、一番下が緑とする」

 

この3色は、それぞれ動物の王、鉱物の王、植物の王を意味しています。

 

赤は独立紛争で流された血と犠牲、黄は豊かな鉱物資源、

緑は森林資源を象徴しています。 

 

面積は、110万平方メートル(日本の約3倍)で人口は1121,6万人。

首都はラパス(憲法上の首都はスクレ)。  (ウイキペディア引用)

 

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  世界一美しい奇跡の絶景

 

世界一美しい奇跡の絶景というキャッチフレーズで、

日本人観光客を虜にしている場所、それがウユニ塩湖です。

 

南米ボリビアのウユニ市にあるウユニ塩原は、

通称ウユニ塩湖と呼ばれています。

 

日本人観光客に大人気の観光スポットになっています。

 

特に鏡張りが見られる雨季(12月から3月)には、

ウユニ塩湖は日本人旅行者で埋め尽くされています。

 

湖面に薄く張った水を鏡にして撮影した写真が、多くあります。

 

多くの日本人にとって憧れの行先の一つのようです。

コロナが収束したら行きたくて、

ウズウズされておられる方も多いようです。

 

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          (東京都立図書館引用)

 

       ウユニ塩湖の環境問題

 

しかし、ウユニ塩湖は日本で有名になっている奇跡の絶景とは程遠い、

汚い実態になっているのです。

 

マナーが悪い日本人旅行者のせいで、

ウユニ塩湖はゴミと糞尿まみれになり、日本人のイメージは

悪化しているのです。

 

       プラスチック問題

 

ウユニ塩湖ツアーを実施している旅行会社が最も心配している問題。

それが、ウユニ塩湖のプラスチック問題です。

 

ゴミだらけの列車の墓場

ウユニ塩湖には、「列車の墓場」と呼ばれる観光名所があります。

ウユニ塩湖ツアーに参加すると必ず訪問する人気のスポットです。

 

ここは使われなくなった列車を保管されています。

観光客は自由に列車に登り、記念撮影を撮ることができます。

 

列車の墓場については、ウユニ塩湖関係の写真集や旅行ガイドブックには

必ず載っています。

 

しかし、観光客の足元を見てみると、そこには大量のごみが落ちています。

 

ペットボトルやビニール袋、段ボールなどが埋まっており、

そして、空き缶やガラス瓶、ペットボトルが転がっています。

 

観光客の足元には、様々なゴミが落ちています。

これが今のウヨニ塩湖の実態です。

 

塩原内にもプラスチックゴミが落ちています。

そして、旅行者によって持ち込まれた土で、

白い塩湖は黒く変色していました。

 

ゴミの出所

ゴミが落ちている理由の一つは、観光客によるゴミのポイ捨てです。

 

ミネラルウオーターのペットボトル、スナック菓子の袋、

タバコの吸い殻などをポイ捨てする人がいるのです。

 

もう一つの理由は、

ウユニの町から風で飛ばされたプラスチックゴミなどです。

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    ウユニのトイレ問題

 

次にトイレ問題ですが、ウユニ塩原にはほとんどトイレがありません。

 

ウユニ塩湖ツアーで立ち寄るのは、

1、コルチャニ村のトイレ小屋

隣に汚水槽があり、そこに糞尿が溜まっている。

 

2、塩のホテルのトイレ

水は流れないので、用を足した後には、

水槽から水をすくって流さなければならない。

 

排泄物は直後、塩ビパイプに入る仕組みになっている。

この塩ビパイプはホテルの外にあるドラム缶に繋がっていて、

観光客の排泄物が詰まっている。

 

3、インカワシ島のトイレの3か所だけです。

 

また、日本人に人気のサンセットツアーとサンライズツアーでは、

1回もトイレに立ち寄らないので、

ツアーに参加中は我慢するしかないようです。

 

我慢できずにやむなく塩湖内で用を足せば、

それは塩の上で分解されずに残るので、環境汚染に繋がります。

 

ウユニ塩湖内に下水道がないので、3つのトイレは汲み取り式で、

タンク車で回収に来ます。

 

しかし、ウユニ市役所に汚物処理施設があるか尋ねると、

『ウユニには汚物処理施設は無いから、たぶん汚物は不法投棄されている』

という返答が帰って来たそうです。

 

ウユニ塩湖南部には、

温泉が湧いている火山やフラミンゴが生息している湖がある。

ボリビアガイド人曰く、そこの状況はさらに悪いと・・・

 

トイレがない地域では野外で用を足すので、

そこで使ったトイレットペーパーが、

風邪に舞い上がり散乱しているそうです。

                 (JIBRi.com 宮崎大輔氏記事引用)

 

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     ウユニ塩湖の環境問題の解決策

 

世界で27番目(日本の3,3倍)に大きな面積を持っているボリビアですが、

かつて「黄金の王座に座る乞食」と形容されたように、

ラテンアメリカの中では貧しい国の一つです。

 

豊かな天然資源をもつにも関わらず、実際には貧しい状態が続いています。

 

ウユニ塩湖の環境問題の記事を書かれていた、

宮崎大輔さんたち青年海協力隊OBの3名の方々でクラウドファンディング

バイオトイレを作る活動をされています。

 

バイオトイレは、

日本の離島の観光客のトイレとしても利用されています。

 

離島のバイオトイレは、用を足した後、

横にある自転車を少し漕ぐというものをニュースで見ました。

 

バイオトイレに関しては、以前記事を書いていますので、

参考にしてもらえたら嬉しいです。

 

gerati.hatenablog.com

 

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ミミズがウユニ塩湖の環境を救う?

 

2021年5月4日のTBSの「ニュース23」で長野県乗鞍高原

ボリビアのウユニ塩湖の取り組みが紹介されました。

  

ウユニ市の不法投棄では、公の登記上も放置されているだけで、

処理施設を作る財政的な余裕がないだけでなく、塩の生産をめぐっても

マイクロプラスチックに潮が汚染される懸念もあります。

 

10年で観光客は3倍に膨れ上がりましたが、

ボリビアは貧しい国であることから、

ゴミなどのインフラ整備が追い付かない形になっています。

 

日本のJICAなどが協力して、

生ごみを微生物・菌の力で堆肥にするコンポストなどの

リサイクルが進められています。 

 

堆肥はキアヌの栽培などに使われています。 

                (価格.comてれび紹介情報引用)

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       コンポストとは

 

コンポストとは、堆肥や堆肥を作る容器のことです。

 

家庭からでる生ごみや落ち葉、下水汚泥などの有機物を

微生物の働きを活用して発酵・分解させ、

昔から伝承されてきた日本の知恵の一つです。

 

ここ20年ほど循環型社会への取り組みとして再注目され、

各地に広がっています。

 

自然界には様々な種類の微生物がおり、

容器の中に四季それぞれに働く微生物を混在させることで、

同時に活躍し、堆肥化が進みます。

 

色々な形のものがあり、

コンポストに入れて良い物、いけない物もあります。

 

1日に入れるゴミの料や虫が湧いた時の対処法などもあり、

コンポストについて参考にする資料を読んでから、

行うと良いと思います。

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    携帯トイレの活用とミミズ

 

ウユニ塩湖周辺での下水による環境汚染に期待される

日本の技術とは携帯トイレです。

 

中には石灰や給水ポリマーなどでできたタブレットが入っています。

そこに下水が加わると水が吸収され、

約20秒で水がゼリー状に固まります。

 

使用後の処理剤はそのままでも肥料として使えますが、

1ヶ月程でミミズが分解して、栄養を含んだ土になることが分かりました。

 

これをウユニの重要産業であるキヌイ栽培で使えれば、

トイレ問題を解決するだけでなく、産業発展の手助けにもなりそうです。

                 (価格.comテレビ紹介情報引用)

 

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          最後に

 

ウユニ塩湖の鏡張り、素晴らしい景色ですね。

実際に見に行きたくなる気持ちも分かります。

 

JICAやJICAのOBの皆様の活動には頭が下がります!素晴らしいですね。

 

坂井泉水さんの歌詞の中に、

♬ 誰かに必要とされたいから 誰かのために頑張ってる 🎶

という歌詞があります。

 

人って、自分のためにはあまり頑張れないけれど、

誰かの笑顔のためだと頑張れたりします。

JICAの皆様はその極みですね。

 

イギリスなどはワクチンの接種率が高く、

一部の国への海外旅行も行けるようになりました。

 

日本もそのうちそうなると思いますけど、

ボリビアなどのように貧しい国に行く際には、

その国の負担になるような行為は、避けて欲しいと思います。

 

ウユニ塩湖を土足で汚したり、ゴミを捨てたり、そういう行為は、

感動を頂いたことに対して、ふさわしくない行為です。

 

感動を頂いたお礼には、バイオトイレクラウドファンディング

寄付するというのもありかなと思います。

 

そして、ウユニ塩湖に観光に行かれる場合は、

携帯トイレを忘れずにお願いいたします。

 

人間の科学技術も素晴らしいものですが、微生物やバクテリア

そしてミミズの潜在能力は人間を超えているのかもです・・・笑

 

貴重な時間を使って頂いて、ありがとうございました。

 

 

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