ゲラチーの気まぐれ雑記

日々自分が思っていたことや考えたことを記録する日記

アゾフ大隊とは

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当ブログにお越し頂き、ありがとうございます。

 

このブログは、自分が勉強したことを記録するのも

目的の一つにしています。

 

2021年の年末、

ウクライナにロシアが侵攻しそうだというニュースを

見るようになった時、ウクライナがどこにあるのか?

NATOが何かも知りませんでした。

 

「なんで?どうして?」を追求していくうちに

少しずつ色々なことが分かってきました。

 

ある日突然、ロシアの侵攻が始まり、

砲撃などで大事な家族や知人を失うウクライナの人たちの

悲しみを想像した時、切なくて泣きそうになります。

 

そんな悲しみを抱えて私だったら、

生きていけるのだろうか・・・

なぜ、大事な人たちを失わなければいけないのか?

 

悲しみに暮れるウクライナの人たちに、

プーチン大統領もゼレンスキー大統領も

納得できる明確な答えを言えるのでしょうか?

 

今回は、

1,プーチン大統領ウクライナに侵攻した事情

1,4人目の将校は狙い撃ち?

2,アゾフ大隊とは?

について書きました。

 

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 プーチン大統領

       ウクライナに侵攻した事情

 

ミンクス合意の履行

ロシアがウクライナに侵攻した2月24日から

1ケ月以上がたちました。

 

プーチン大統領がなぜウクライナに侵攻したかを週刊ポスト

大前研一さんが記事を書かれているので紹介します。

 

プーチン大統領

ウクライナを併合しようとしていたわけではなく、

「ミンクス合意」の履行を求めていた。

 

ミンクス合意とは、2014年に

ロシア系住民が多いドネツク州とルガンスク州で勃発し、

2州の一部を実効支配するに至った紛争をめぐる停戦合意

のことです。

 

2015年にベラルーシの首都ミンクスで、ロシア、ウクライナ

ドイツ、フランスの4か国による首脳会談で

停戦協定に署名しました。

 

その内容は、

1,ウクライナと新露派分離勢力双方の武器使用停止

2,ウクライナからの外国部隊撤退

3,「ドネツク民共和国」と「ルガンスク人民共和国

  への自治権付与などです。

 

ところが、2019年に就任したゼレンスキー大統領は

ミンクス合意を履行しませんでした。

 

支持率が就任当初は80%あったものが30%に急落したため、

挽回策としてEUNATOへの加入を画策。

 

その結果、プーチン大統領は軍事侵攻した。

 

反露・親米欧のゼランスキー大統領を追放して、

ミンクス合意を履行する政権に交代させなければ、

ドンパス地域のロシア系住民、

ひいてはロシア本土の安全保障も危うくなる・・・

という危機感から侵攻に踏み切った・・・という

ことのようです。

 

これが侵攻の理由だとしたら、

世界の人たちにはとうてい納得してもらえないと思います。

 

そのために、子どもを含む多くのウクライナの人たちを

戦争という名のもとに殺害していい理由にはなりえません。

 

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  4人目の将校は狙い撃ち?

 

最近読んだニュースの中で、アゾフ大隊が

ロシアの4人目の将校を殺害したという記事を読みました。

 

ロシアは今回の戦略に20人の将校を配置したそうなのですが、

20人のうち5分の一の将校が戦死したことになります。

 

記事によると戦士した将校は

最前線にいるのは異例のことのようです。

 

将官たちは前線にいたとは限らないし、移動中だったり、

補給の点検中だったかも知れませんが、

ウクライナが特定の将官を狙い撃ちするには、

居場所を知る必要があり、

ロシアがオープンな通信手段を使っていて、それが所在を

突き止めるヒントになっている可能性があるようです。

 

指揮官を殺害することで、

軍の士気を低下せることが目的のようです。

 

英紙タイムス報道ロシア軍将官、7人目戦士

 

英紙タイムスは3月26日、ロシアが制圧した

ウクライナ南部ヘルソン近郊の飛行場で

ロシア軍のレザンツェフ中将がウクライナ軍による攻撃によって

死亡したと報じました。

 

同紙によるとロシア軍の将官の戦死は7人目で、

戦死した7人のうち6人がロシア正規軍で、

1人がチェチェン共和国将官です。  (東京新聞引用)

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ロシアには、将校をまとめる団体、

「全ロシア将校協会」という団体があるのですが、

この団体は、プーチン大統領ウクライナ侵攻をする前から

プーチン大統領に辞任を求める書簡を公開していました。

 

もしかしたら、全ロシア将校協会は侵攻すれば、

自分たちの仲間である将校たちがこういう状態になることを

予測していたのかもと思いました。

 

ところでこの「アザフ大隊」ってどんな組織?

という疑問がわきました。

 

  アゾフ大隊とは?

 

アゾフ特別作戦分遣隊、アゾフ分遣隊、アゾフ連帯、

アゾフ大隊。

 

以前は、極右、

右翼やネオナチとして報じられることも多くありました。

 

パラミリタリー組織としての

アゾフ大隊の名で知られていましたが、

現在のアゾフ連帯はウクライナ内務省管轄の

国内軍組織である国家親衛隊に所属している組織です。

 

「パラミリタリー組織とは、国軍以外の軍事組織・武装組織を

全般的にさします。いわゆる民兵・私兵などが該当します。」

 

2014年3月に制定された国家親衛隊法により、

ウクライナ国内軍を改変して創設されました。

 

現在は、ウクライナ国家親衛隊の

東部作戦地域司令部12特殊族団所属のアゾフ特殊作戦分遣隊と

なっています。

 

アゾフ海沿岸地域のマリウポリを拠点としています。

 

国家親衛隊の任務は、

国民の生命と財産の保護、治安維持、対テロ、

重要施設防護等を主な任務とし、ウクライナ軍と協力して

軍事作戦による武力侵略の撃退、領土防衛等も

実施することになっています。

 

2014年5月の創設当初は義勇兵部隊であったものの、

ドンパス戦争で対親露派・分離独立分離主義派の

戦闘で名を挙げ、ドンパス危機以降の11月からは、

国家警備隊として機能するようになりました。

 

義勇兵は黒い制服を着用することがあり、

それ故に「メン・イン・ブラック(ロシア連邦側の武双集団)」

「リトル・グリーメン」に対抗したものという異名をもちます。

                 (ウイキペディア引用)

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  アゾフ大隊の歴史

アゾフ大隊の歴史は、ロシアのサッカークラブの

熱狂的なサポターグループとして1982年に設立されました。

 

このグループは、過激派に近く2013年の9月までは、

その軍装備を賄うためなどの資金は、

イーホル・コロモイスキーを含む

オリガリヒによって提供されていました。

 

アゾフ大隊の設立の背景には、2014年2月から4月にかけて

ハルキウでも激化していた2014年ウクライナ

親ロシア派騒乱があります。

 

2014年以降はウクライナ国内軍を改変して創設された

ウクライナ国家親衛隊の東部作戦地域司令部の

第12特務旅団の中のアゾフ特殊作戦分遣隊、

通称アゾフ連帯となっています。

 

     組織の返還

2014年の親ロシア派騒乱時に地元の自警団として機能した

「東部中隊」が結成されます。

 

この組織はアルセン・アバコフ内務大臣と当時のドネツク知事の

セルヒ・タルタの支持を得て内務省の一部のボランティアの

警察代替となり、その地域で戦争が発生した場合に

ハリコフを保護する役割を課せられました。

 

アルセン・アバコフ内務大臣は集団を

「ハリコフの黒百人組」と呼びました。

 

ハリコフでは戦争が起こらなかったため、

東部中隊はドンパスに行き、

彼らの志願兵は2014年6月にマルウポリの解放に参加し、

イロヴァイスクとシロシキの戦いに参加し、

2015年8月に正式にアゾフ連隊に加わっています。

 

アゾフ連隊はその後、

ジョージア出身の教官の元で訓練を開始します。

 

アゾフ連隊は内務大臣の指令の元、ウクライナ軍と共に多くの

分離独立派との戦闘に参加しています。

 

アゾフ大隊はしばしば

オナチや極右との関わりが強い団体として

語られることが多いようです。    (ウイキペディア引用)

 

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      最後に

 

アゾフ大隊の始まりは、ハルキウのサッカークラブ

FCメタリスト・ハルキウのウルトラスの

熱狂的なサポーターグループでした。

 

そこから、ウクライナに来て組織を拡大していきました。

 

2014年以降のクリミア危機以降、戦闘や軍事訓練のために

ウクライナにやってきた外国人は、

世界55か国余りから1万7000人を超えています。

 

近年、ウクライナ

白人至上主義など極右過激主義者が集まる聖域でした。

 

その目的はアゾフ大隊の軍事訓練に参加するためです。

 

ゼレンスキー大統領が外国人義勇兵の参戦を呼びかけましたが、

日本では志願しないように呼び掛け、ウクライナ大使館に

日本での呼びかけを削除してもらうということがありました。

 

義勇兵として戦闘の最前線に加われば、

ロシア軍の捕虜として拘束されるリスクもあり、

同調者が集まることにより、極右過激派との

国際的なネットワークで繋がることにもなりえます。

 

日本政府はそこを危惧したのではないでしょか?

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プーチン大統領ウクライナ侵攻の理由にあげている一つに、

「ネオナチ」「パンデラ主義」という言葉で今回の侵攻を

「歴史をめぐる戦争」の延長線上に位置づけていることを

挙げています。

 

ウクライナ権力の中枢に入り込んだ「ネオナチ」を倒し、

ドンパス地域のロシア系住民を「ジェノサイド」から守り、

新たに出現した「ファシズム」を打ち破ることが目的だと

語りかけることで、経済制裁苦に耐えうることを

ロシア国民に求めています。

 

ロシアは近年高齢化が進み、

2018年に年金支給開始年齢を引き上げる改革をしました。

 

これに国民が猛反発してロシア全土で反政府デモが巻き起こり、

プーチン大統領の支持率は急落しました。

 

年金改革を断行した理由には、クリミア半島の併合によって

ロシアがクリミア半島の年金受給者の肩代わりを

しなければならなくなり、

年金の負担が増えてしまったことにありました。

 

ロシア国内では、ルーブルの下落でインフレになり、

物不足も発生しているようです。

 

経済制裁でデフォルトが懸念されるロシア経済ですが、

我慢強いロシア国民は、いつまでプーチン大統領

支持するのでしょうか?

 

貴重な時間を使って頂き、ありがとうございました。

 

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