当ブログにお越し頂き、ありがとうございます。
記事の更新がかなり間があいてしまいました。
実は、ブログはもうやめようかと思いました。
その理由は、他のことで気持ちが落ち込んだことで、
記事を書く気持ちになれなかったのですが、
気持ちも落ち着いて、
「1ケ月に1記事でも書けばいいかな」と思い直しました。
そんなわけで、記事の更新は、
今まで以上に気まぐれになりますが、
今後ともよろしくお願いいたします。
2月14日に円安についての記事を書いたのですが、
その時は1ドル=115~116円だった円相場が現在は、
1ドル=123円~124円ほどになっています。
円は、一時期暴落したルーブルより安くなっています。
円安は輸出をする場合には有利とされていますが、
多くの資源や食糧を輸入している日本にとって、
いき過ぎた円安は日本経済にとっては、
マイナスの一面もあります。
1,50ぶりの円安水準
2,イールドカーブとは
3,黒田ラインとは?
4,買い負ける円安
について書きました。
50年ぶりの円安水準
為替相場で円安が急速に進んでいます。
3月28日、2015年8月以来の円安水準となる125円台を
一時的につけました。
円の総合力を示す実質実効為替レートは、1972年以降、
50年ぶりの円安水準にまで低下しています。
実効為替レートとは?
円/ドル、円/ユーロなど、特定の2通貨をみているだけでは
捉えられない、相対的な通貨の実力を図るための
総合的な指標のことです。
名目為替レートと実質実効為替レートがあり、
相手国・地域の貿易額で
加重平均して算出したものを名目実行為替レートといい、
名目実質為替レートから物価変動分を除いたものを
実質実効為替レートといいます。
日本では日本銀行が毎月、名目と実質の両方の実効為替レートを
公表しています。
急速な円安の引き金になったのは、
日本銀国による国際買いのオペ発表があったからです。
日本銀行は10年国債利回りを0%±0.25%のレンジ内に誘導する
「イールドカーブ・コントロール(YCC)」政策を実施しています。
その10年国債利回りがレンジの上限に近づいたため、
3月29日から31日までの間、10年国債を0.25%の利回りで
無制限に買い入れることになりました。
国債の買いオペは、購入代金を市中に供給することになるため、
金融緩和効果をもたらします。
これに先立ち、日銀の黒田総裁は3月18日の記者会見で、
「原油高による物価上昇は一時的で、
経済をサポートする金融緩和を続けることが必要」
と強調しました。
金融緩和を堅持する日銀のスタンスは、
金融政策の正常化を目指す主要中央銀行の動きと対照的であり、
市場では更なる円安を予想する声も聞かれます。
(DIAMONDonllne引用)
(インベクターキャンプ引用)
イールドカーブとは
イールドとは「利回り(年間を通して投資で得られるリターン)」
のことです。
債権の投資期間の利回りを線で結んだグラフを
「イールドカーブ(利回り曲線)」と呼びます。
景気によってグラフの形が変わるため、形の違いによって
名称がついています。
・順イールドカーブ
右上がりの曲線のことです。
・逆イールドカーブ
右下がりの曲線のことです。
・イールドカーブのフラット化
曲線の傾きが小さくなることです。
曲線の傾きが大きくなることです。
2016年9月に日銀が導入した政策枠組み
「長短金利操作付き量的・質的金融緩和」の柱のひとつです。
この政策はマイナス金利によって、銀行や年金の
運用が難しくなる事態を回避するために導入されました。
マイナス金利を適用
長期国債を買い入れ
銀行融資の利益が縮小し、銀行経営は厳しい状況にあります。
銀行は口座管理料などの手数料を設けるなどの
対策をとっていますが、状況が悪化すると、
個人口座にマイナス金利が導入され、
預金残高が日々目減りするような事態が
起こってしまう可能性があります。 (ライン証券引用)
黒田ラインとは?
市場関係者の間で飛び交っている125円前後を意味する
「黒田ライン」という言葉があります。
黒田とは、日銀の黒田東彦総裁のことです。
黒田バズカーとも呼ばれた大規模な金融緩和を背景に
1ドル125円前後まで円安が進んでいた2015年6月10日、
「ここからさらに円安に振れることは、
普通に考えるとなかなかありそうにない」
急激な円安への警戒感が出ていただけに、
この発言を行き過ぎた円安に対するけん制だと
受け止めた市場は大きく反応しました。
円相場は一時、2円以上も円高が進みました。
この1ドル=125円前後のラインを超えると黒田総裁が動くと、
市場関係者の胸に深く刻み込まれました。
このラインを「黒田ライン」言うようになったようです。
これ以降、1ドル=100円~118円程度と、
このラインから大きく離れた相場が続いていましたが、
2020年3月22日に6年1ケ月ぶりに120代に入ったことで、
再び「黒田ライン」が市場関係者の話題に
上るようになっています。
今回もまた、円安に歯止めをかけるラインとして
機能するのでしょうか? (NHKお家で学ぼう引用)
買い負ける円安
国の実力、衰退そのままに円の価値が下がっている今は、
「悪しき円安」「買い負ける円安」と言われています。
商社マンの間では、日本の買い負けの現実があり、
肉も魚も豆も中国に流れ、
日本の港がコンテナ船にスルーされる現実の結果、
マックのポテトのSの日が続いてしまいました。
これらの元凶はやはり、「悪しき円安」にあり、
それによる「買い負け」と国力の衰退にあるようです。
13億の人口と圧倒的な資源、高い自給率を誇る豊富な食材、
そんな中国に日本は買い負け続けています。
日本が買い勝つには、
それなりの値で買い付けるしかありません。
コロナ禍とウクライナ戦争、
そして日本そのものの円安も含めた弱体化により
値上げをするしかないのです。
この流れはしばらく止まらいようです。
(NEWSポストセブン引用)
最後に
2022年3月28日に1ドル=125円を突破した円安は、
一時122円台になりましたが、
2022年4月8日の終値は1ドル=124円27銭でした。
基本的には円安というよりドル高なのですが、
円はドルだけでなくユーロに対しても昨年来、
円安になっています。
アメリカは成長力が高く、
雇用も好調なため物価が上昇しています。
賃金も上がって景気が強いので、物価上昇については
それほど憂慮することはありません。
一方日本は成長力が低く、金融背策の正常化は遅れています。
日米の金利差はこれからも続く見通しで、
それがマーケットの円安ドル高の背景にあります。
この流れはいつまで続くのか?円安がいつ止まるのかは、
黒田総裁と岸田首相が描く未来予想図の中に
あるのかも知れませんね。
貴重な時間を使って頂き、ありがとうございました。