ゲラチーの気まぐれ雑記

日々自分が思っていたことや考えたことを記録する日記

円安と黒田ラインについて

  f:id:gerati:20220409154816j:plain


当ブログにお越し頂き、ありがとうございます。

 

記事の更新がかなり間があいてしまいました。

実は、ブログはもうやめようかと思いました。

 

その理由は、他のことで気持ちが落ち込んだことで、

記事を書く気持ちになれなかったのですが、

気持ちも落ち着いて、

「1ケ月に1記事でも書けばいいかな」と思い直しました。

 

そんなわけで、記事の更新は、

今まで以上に気まぐれになりますが、

今後ともよろしくお願いいたします。

     f:id:gerati:20220409154923j:plain

2月14日に円安についての記事を書いたのですが、

その時は1ドル=115~116円だった円相場が現在は、

1ドル=123円~124円ほどになっています。

 

円は、一時期暴落したルーブルより安くなっています。

 

円安は輸出をする場合には有利とされていますが、

多くの資源や食糧を輸入している日本にとって、

いき過ぎた円安は日本経済にとっては、

マイナスの一面もあります。

 

1,50ぶりの円安水準

2,イールドカーブとは

3,黒田ラインとは?

4,買い負ける円安

について書きました。

 

 

   f:id:gerati:20220409154831j:plain

 

   50年ぶりの円安水準

 

為替相場で円安が急速に進んでいます。

 

3月28日、2015年8月以来の円安水準となる125円台を

一時的につけました。

 

円の総合力を示す実質実効為替レートは、1972年以降、

50年ぶりの円安水準にまで低下しています。

 

実効為替レートとは?

 

円/ドル、円/ユーロなど、特定の2通貨をみているだけでは

捉えられない、相対的な通貨の実力を図るための

総合的な指標のことです。

 

名目為替レートと実質実効為替レートがあり、

相手国・地域の貿易額で

加重平均して算出したものを名目実行為替レートといい、

名目実質為替レートから物価変動分を除いたものを

実質実効為替レートといいます。

 

各国中央銀行国際決済銀行(BIS)が公表しており、

日本では日本銀行が毎月、名目と実質の両方の実効為替レートを

公表しています。

 

急速な円安の引き金になったのは、

日本銀国による国際買いのオペ発表があったからです。

 

日本銀行は10年国債利回りを0%±0.25%のレンジ内に誘導する

イールドカーブ・コントロール(YCC)」政策を実施しています。

 

その10年国債利回りがレンジの上限に近づいたため、

3月29日から31日までの間、10年国債を0.25%の利回りで

無制限に買い入れることになりました。

 

国債の買いオペは、購入代金を市中に供給することになるため、

金融緩和効果をもたらします。

 

これに先立ち、日銀の黒田総裁は3月18日の記者会見で、

原油高による物価上昇は一時的で、

 経済をサポートする金融緩和を続けることが必要」

と強調しました。

 

金融緩和を堅持する日銀のスタンスは、

金融政策の正常化を目指す主要中央銀行の動きと対照的であり、

市場では更なる円安を予想する声も聞かれます。

                (DIAMONDonllne引用)

 

f:id:gerati:20220409155553p:plain

           (インベクターキャンプ引用)

   イールドカーブとは

 

イールドとは「利回り(年間を通して投資で得られるリターン)」

のことです。

 

債権の投資期間の利回りを線で結んだグラフを

イールドカーブ(利回り曲線)」と呼びます。

 

景気によってグラフの形が変わるため、形の違いによって

名称がついています。

 

・順イールドカーブ

右上がりの曲線のことです。

短期金利が低く、長期金利が高い状態(好景気)

 

・逆イールドカーブ

右下がりの曲線のことです。

短期金利が高く、長期金利が低い状態(不景気)

 

イールドカーブのフラット化

曲線の傾きが小さくなることです。

 

イールドカーブのスティーブ化

曲線の傾きが大きくなることです。

 

   f:id:gerati:20211121133756j:plain

 

  イールドカーブコントロールとは?

 

イールドカーブのコントロールとは(長短金利操作)とは、

2016年9月に日銀が導入した政策枠組み

「長短金利操作付き量的・質的金融緩和」の柱のひとつです。

 

この政策はマイナス金利によって、銀行や年金の

運用が難しくなる事態を回避するために導入されました。

 

短期金利  日銀当座預金のうち政策金利残高に

       マイナス金利を適用

長期金利  10年物国債金利が0%前後に誘導できるよう

       長期国債を買い入れ

 

しかしイールドカーブコントロールの影響で、

銀行融資の利益が縮小し、銀行経営は厳しい状況にあります。

 

銀行は口座管理料などの手数料を設けるなどの

対策をとっていますが、状況が悪化すると、

個人口座にマイナス金利が導入され、

預金残高が日々目減りするような事態が

起こってしまう可能性があります。    (ライン証券引用)

       f:id:gerati:20220410082531j:plain

   黒田ラインとは?

市場関係者の間で飛び交っている125円前後を意味する

「黒田ライン」という言葉があります。

 

黒田とは、日銀の黒田東彦総裁のことです。

 

黒田バズカーとも呼ばれた大規模な金融緩和を背景に

1ドル125円前後まで円安が進んでいた2015年6月10日、

衆議院財務金融委員会で、黒田総裁はこう発言しました。

 

「ここからさらに円安に振れることは、

 普通に考えるとなかなかありそうにない」

 

急激な円安への警戒感が出ていただけに、

この発言を行き過ぎた円安に対するけん制だと

受け止めた市場は大きく反応しました。

 

円相場は一時、2円以上も円高が進みました。

 

この1ドル=125円前後のラインを超えると黒田総裁が動くと、

市場関係者の胸に深く刻み込まれました。

 

このラインを「黒田ライン」言うようになったようです。

 

これ以降、1ドル=100円~118円程度と、

このラインから大きく離れた相場が続いていましたが、

2020年3月22日に6年1ケ月ぶりに120代に入ったことで、

再び「黒田ライン」が市場関係者の話題に

上るようになっています。

 

今回もまた、円安に歯止めをかけるラインとして

機能するのでしょうか?   (NHKお家で学ぼう引用)

   

      f:id:gerati:20220410082547j:plain

   買い負ける円安

 

国の実力、衰退そのままに円の価値が下がっている今は、

「悪しき円安」「買い負ける円安」と言われています。

 

商社マンの間では、日本の買い負けの現実があり、

肉も魚も豆も中国に流れ、

日本の港がコンテナ船にスルーされる現実の結果、

マックのポテトのSの日が続いてしまいました。

 

これらの元凶はやはり、「悪しき円安」にあり、

それによる「買い負け」と国力の衰退にあるようです。

 

13億の人口と圧倒的な資源、高い自給率を誇る豊富な食材、

そんな中国に日本は買い負け続けています。

 

日本が買い勝つには、

それなりの値で買い付けるしかありません。

 

コロナ禍とウクライナ戦争、

そして日本そのものの円安も含めた弱体化により

値上げをするしかないのです。

 

この流れはしばらく止まらいようです。

        (NEWSポストセブン引用)

 

     f:id:gerati:20220410082453j:plain

     最後に

 

2022年3月28日に1ドル=125円を突破した円安は、

一時122円台になりましたが、

2022年4月8日の終値は1ドル=124円27銭でした。

 

基本的には円安というよりドル高なのですが、

円はドルだけでなくユーロに対しても昨年来、

円安になっています。

 

アメリカは成長力が高く、

雇用も好調なため物価が上昇しています。

 

賃金も上がって景気が強いので、物価上昇については

それほど憂慮することはありません。

 

一方日本は成長力が低く、金融背策の正常化は遅れています。

 

日米の金利差はこれからも続く見通しで、

それがマーケットの円安ドル高の背景にあります。

 

この流れはいつまで続くのか?円安がいつ止まるのかは、

黒田総裁と岸田首相が描く未来予想図の中に

あるのかも知れませんね。

 

貴重な時間を使って頂き、ありがとうございました。

 

   f:id:gerati:20220410082509j:plain