ゲラチーの気まぐれ雑記

日々自分が思っていたことや考えたことを記録する日記

パルチザンとは


当ブログにお越し頂き、ありがとうございます。

 

このブログは、自分が関心や興味を持ったことを

調べた記録のような要素もあります。

 

今回の記事も興味本位ではなく、

私が深く物事を知りたいという思いで

記事にしています。

 

ロシアのウクライナ侵攻から、半年が経ちました。

 

ゼレンスキー大統領は、年内に停戦をしたい考えです。

しかし、大方の予想は戦争は1年以上は長期化すると

みられています。

 

私も1日も早く停戦して、

ウクライナの人たちの日常が戻ることを

願わずにはいられません。

 

そう思うと、今、

ウクライナとロシアの戦況がどうなっているのか?

が気になります。

 

最近聞くようになった、「パルチザン」という

ウクライナ側の部隊について調べてみました。

今回は、

1 パルチザンという言葉の意味

2 パルチザンレジスタンの違い

3 ゲリラとは

4 クリミアのパルチザン

について書きました。

 

 

 パルチザンという言葉の意味

 

パルチザンとは、

イタリア語のpartigianoからきたフランス語で、

もとの意味は党員、仲間という意味です。

 

一般には、外国人や国内の反革命軍に対して、

自発的に武器をとって戦う、正規軍に入っていない

遊撃兵のことです。

 

ロシア革命第二次世界大戦朝鮮戦争

ベトナム戦争などで活躍し、

特に旧独ソ戦中のパルチザンは有名です。

 

パルチザンの法的地位は、

1907年の陸戦法規制例に関する規制及び、

49年の捕虜待遇に関する条約で交戦者として

確認されています。

     (ブリタニカ国際大百科事典 小項目辞典引用)

 

パルチザンとは、

本来は何らかの党派あるいは思想に参画し、

身を捧げる人を指しましたが、転じて

部隊の指揮に巧みな人、更には軽装兵や不正規兵の部隊の

一員を意味するようになりました。

 

フランス革命時の王党派農民の反乱、

ナポレオンの侵略に対する

スペインやロシアでの民衆的抵抗も、

しばしばパルチザンの戦争と呼ばれ、

ゲリラとパルチザンは、ほぼ同義語とみなされています。

 

強いて違いをあげるなら、

今日ではパルチザンには社会主義者の思想や指導が

より直接的な影響をもっているといえます。

 

1905年~06年の第一次ロシア革命の過程で、

ポリシュビキが指導する武装襲撃、物資挑発、テロ、

サボタージュ(破壊工作)等の諸活動が

パルチザン運動と総称され、その長所や短所が

レーニンの論文「パルチザン戦争」(1906年)で

位置づけられたため、

旧ソ連ではゲリラよりもパルチザンの名称が

通用するようになっています。

 

そのほか、この名称を採用した闘争としては、

植民地期の朝鮮における抗日パルチザン

第二次世界大戦時の旧ユーゴスラビアのチトー派の

半独抵抗運動が名高い。

 

パルチザン活動は一般に、人民戦争の遊撃戦段階での

主要な戦術戦段階での主要な戦術携帯とされますが、

正規軍の作戦を補完するための

敵戦線の側面や後方でのサボタージュ

小規模な攻撃などにも利用されます。

 

国際法上でのパルチザンの地位はまだ不明確であり、

正規軍の補助者として戦闘員の方的な権利や保護が

認められることもありますが、多くの場合、

パルチザン活動ではその要件を満たすことは難しく、

捕虜になった場合の処罰、待遇、看護等に関しては

法的な規制はなく、現状に応じた判断で処理されます。

 

しかし、近年では正規の捕虜待遇を与えるべきだとの主張が

強くなっています。   (日本大百科全書の解説引用)

 

 

  パルチザンレジスタンスの違い

 

レジスタンスは、

本来フランス語が語源で「抵抗」を意味します。

軍事的な活動を伴わない平和的な抵抗運動も含まれます。

 

レジスタンスが必ずしも、軍事的行動を

しないのかということではありません。

 

レジスタンスは、

市民主体の小規模な抵抗破壊工作を行います。

 

パルチザンレジスタンスは、

ともに異国からの侵略に抵抗するための組織ですが、

パルチザンが非正規とはいえ一国の軍事組織に近い力を

保有しているのに対して、

レジスタンスは比較的小規模な組織です。

                 (jinkawiki引用)

 

   ゲリラとは

 

ゲリラの語源は、1808年からのスペイン独立戦争

ナポレオン軍に抗して蜂起した

スペイン軍やスペイン人民衆の採った作戦を、

ゲリーリャと呼んだのが語源です。

 

日本では「遊撃」という意味で訳されることがあります。

ここでの「遊」という意味は「本拠とする場所から離れる」

という意味です。

 

ゲリラ(スペイン語)は、

ゲリラ戦と呼ばれる不正規戦闘を行う

民兵または反政府組織のことです。

 

類似語にパルチザンレジスタンス、遊撃隊等があります。

 

因みにゲリラ戦とは、予め攻撃する敵を定めず、

戦線外において小規模な部隊を運用して、

臨機応変に奇襲、待ち伏せ、後方支援の破壊等、

攪乱を行う戦法、

またはその戦法が用いられた戦闘を指します。

 

なお日本では、

テロという言葉が一般的になる前はテロのことを

ゲリラということが多くありましたが、現在、

日本の警察庁が発行する警察白書では、

施設などを攻撃する対物テロを「ゲリラ」、

個人を標的とする対人テロを「テロ」と区別しています。

 

ただし、分離困難なケースの時は「テロ・ゲリラ」として

一括して取り扱っています。

 

ゲリラによるゲリラ戦は、正規軍による正規線、

特に会戦による決戦方法とは対極的な戦争形態です。

 

一般にゲリラ戦は、少数あるいは劣勢となった側が

他の利や住民衆の支持を背景に

小規模な戦闘効果的・反復的に実施することによって、

優勢な敵に対して消耗戦や神経戦をしいて

占領の長期継続を困難にさせることを目的とします。

               (ウイキペディア引用)

 

 クリミアのパルチザン

 

ロシアが併合した南部クリミアのノボフェドリウカ付近で

8月9日に発生した大規模な爆発の原因の原因を巡り、

ロシア国防相が「事故」だったと強調する中、

ウクライナによる攻撃や破壊工作など様々な観測が

広がっています。

 

プーチン政権はクリミアへの攻撃を

「超えてはならない一線」と位置付けており、

ウクライナの関与が確認された場合は、

無差別なミサイル攻撃などの報復に出る可能性もあると

されています。

 

米紙ニューヨークタイムズ(電子版)は、

ウクライナ軍高官の証言として、

同軍の指揮下で活動しているパルチザン

爆発に関与したと報じました。

 

ウクライナ軍は、

ロシア軍に占領された地域の住民に向けた

工作活動の手法などを紹介し、

抵抗運動が広がっています。

              (読売新聞引用)

    

    ヘルソン州では

ヘルソンではロシアの通貨ルーブルが導入されるなど、

急速なロシア化が進められる一方で、

ある変化も起きています。

ヘルソンの住民

ウクライナ側に情報を提供したり、施設に発信機を付ける人を

 ロシア側が拘束することが増え、

 彼らの情報が公開されるようになった」

 

ロシア軍の占領が長引く中、

ゲリラ戦を展開する非正規部隊「パルチザン」の動きが

活発になっていると言うのです。    (テレ朝news引用)

   

ヘルソン州でロシアを支持している住民は10%程度で、

パルチザンには十分な武器が給与されていると語る男性は、

ウクライナ軍のヘルソン州奪還は早いか遅いかの問題だ」

言います。              (産経新聞引用)

    

     最後に

パルチザンレジスタンスは、

ほぼ同じような用法で用いられるのですが、

語源がそれぞれ異なり、微妙なニュアンスも

変わってきます。

 

レジスタンスが民間主体の組織で

小規模な抵抗破壊工作だとすると、

パルチザンは立派な軍隊組織を有しており、

その活動も本格的な軍事作戦だということのようです。

 

アゾフ大隊は設立当時のメンバーの素性から

ネオナチや極右との関わりが強い団体として語られましたが、

ウクライナ軍の正規軍に編入され「国家親衛隊」

になりました。

 

ウクライナパルチザンは、

ウクライナ軍と共に軍事作戦を遂行していますが、

非正規部隊です。

 

ウクライナ軍の戦死者は9.000人と言われていますが、

それ以外にも、パルチザンや傭兵などの戦死もあると

考えられます。

 

今回の戦争は、

軍人だけでなく多くの市民の犠牲者も出ています。

 

最近は、「ウクライナ離れ」「ウクライナ疲れ」

などとと言われています。

 

私一人がウクライナに関心や興味を持っても

何一つ変わりませんが、

大事な人や財産を無くされたウクライナの人たちの

悲しみや苦しみを考え、

せめて気持ちに寄り添えたらと思います。

 

その想いをなくすことが、

プーチン大統領に負けることになる気がするのです。

 

貴重な時間を使って頂き、ありがとうございました。