ゲラチーの気まぐれ雑記

日々自分が思っていたことや考えたことを記録する日記

秘境駅について

   


当ブログにお越し頂き、ありがとうございます。

 

時々、何かにはまるゲラチーです。

最近はまっているのは「秘境駅」です。

と言っても、実際に見に行くわけではなく、テレビで見てます。

 

きっかけは「旅チャンネル」というチャンネルの中に

秘境駅の旅」という番組があり、見るようになりました。

 

この番組は以前から知っていて、面白いと思っていましたが、

最近また見るようになって、改めて面白いと思っています。

 

電車が好きということではないので、「鉄子さん」ではありません。笑

 

面白いとか、好きということにあまり理由はないと思いますが、

あえて何が面白いかのというと、「非日常」だと思います。

 

駅と言えば普通、大勢の人が行き来をしていて、

色々な音の中にいると思うのですが・・・

 

秘境駅には、人はいません。

 

そして、秘境駅で聞こえてくる音は、駅特有のざわめきではなく、

風が行き過ぎる音、鳥の声、虫の声、川のせせらぎの音などです。

 

立地によっては、山奥、海の前、田んぼのど真ん中、

など色々ありますが、

当然、立地条件は駅として最悪な場所が多いです。

 

電車でも車でも簡単に行けないような駅もあり、

JR日豊本線の「宗太郎駅」は青春18きっぷユザーには、

「宗太郎越え」と呼ばれ、難関中の難関と言われています。

 

その理由は、佐伯~延岡を乗り越せる普通列車

下りが1本、上り2のみです。

 

当然、秘境駅は1日の搭乗客も少なく、ゼロという所もあります。

 

それなのに何故、駅として存在しているのか?は

諸事情があります。

駅がある線自体がなくなることで、

駅がなくなることもあります。

 

1 秘境駅とは

2 人気の秘境駅

について書きました。

 

 

youtu.be

     秘境駅とは

 

    秘境駅という言葉の始まり

 

秘境駅とは、鉄道駅のうち山奥や原野といった

人里離れた場所(秘境)にあり、列車の停車本数が少なく、

自動車や徒歩などでのアクセスも難しい駅を指します。

 

秘境駅」という言葉が使われ始めた時期は不明確ですが、

1990年代には一例として処澤秀樹氏の著書

「列島周遊もっとへんな駅!?」(1998年山海堂刊の中)

田本駅小和田駅に対して「秘境駅」の表現が

使用されています。

 

その後牛山隆信氏が1999年のウェブサイト開設、

2001年の「秘境駅に行こう!」などの刊行などにより、

秘境駅」という言葉を世に知らしめました。

      

    秘境駅になった理由

 

秘境駅とは、

一般に人家がほとんどない地帯に存在する駅を指します。

 

鉄道路線と集落までの間に距離がある、

登山など限られた目的の人が利用するのみ、

昔は集落があったが消滅した、駅に一切車道が通じていない

などの立地条件や歴史的理由によって秘境駅になっています。

 

峠越えや海岸線の崖沿いでは、鉄道を建設する際に、

周辺住民の利便性よりも鉄道建設の容易さが優先され、

立地条件に恵まれなかったために、

このような形態になった駅もあります。

 

また、仮乗車場から昇格した鉄道駅は、そもそも開設当初から、

利用価値が希薄な場合もあります。

 

      

 

     秘境駅の基準

 

秘境駅を決定する絶対的な基準は存在しません。

 

日本の秘境駅研究している牛山隆信氏自身の

著作やウェブサイトで秘境駅を格付けする際、

その採点基準としているのは下記の5つの要素で、

これらを総合的に判断し秘境駅をランキングして

発表しています。

 

秘境駅度  周囲が断崖絶壁、深い山林、

       荒涼とした原野にあり、人家がない(少ない)。

 

・雰囲気   駅舎、待合室、周囲の建造物などに

       古い歴史を感じさせる

 

・列車到着難易度  停車する列車が極めて少なく、

          鉄道を使って当該秘境駅に到達するのが

          困難である。

 

・車到達難易度   駅までの道が無い場合が最も高く、

          ついで歩道のみ、未舗装の林道など、

          自動車やオートバイなどでの

          当該秘境駅訪問が困難。

 

・鉄道遺産指数   スイッチバックループ線、引き込み線、

          廃線跡などの鉄道遺構が存在する。

                   (ウイキペディア引用)

 

この基準も多分に主観的な要素をもっており、

明確な基準はないのかも知れません。

     

 

    人気の秘境駅

 

秘境駅の人気ランキングを書きたいと思ったのですが、

色々な方が色々ランキングされています。

 

ウイキペディアにも書いてありますが、

秘境駅の明確な定義がない以上、ランキングは難しいので、

人気のある秘境駅をいくつか紹介します。

 

小和田駅(こわだ)静岡県 飯田線

秘境駅として全国的な有名な小和田駅は、愛知、長野、静岡の

県境にあります。

 

駅周辺に人家や集落は一切なく、

駅の近くには工場跡地や三輪の廃車などが残っており、

秘境駅としての魅力満点の駅です。

 

駅を降りてもどこにも行けず、

車でのアクセスも不可能な難易度の高い駅です。

 

田本駅(たもと)長野県 飯田線

絶壁の駅と呼ばれている田本駅

ホームのすぐ後ろにはコンクリートの壁がそびえ立っています。

崖の途中に無理やり駅を押し込んだような作りになっています。

 

車道とつながっていないので、アクセスは徒歩のみになります。

15分ほど歩くと集落にでます。

 

大畑駅(おこば)熊本県 肥後線

大畑駅と書いて(おこばえき)と読む難読漢字の秘境駅です。

 

日本で唯一、ループ線の中にスイッチバック

併せ持った駅として知られています。

 

かつて機関士の休息のために作られた駅で、

洗顔所跡や給水塔跡が現在でも残っています。

 

   

 

坪尻駅(つぼじり)徳島県 土讃線

現在の1日の利用客数は0~1という駅で、近くに舗装道路もなく、

到達方法は電車か荒れた小道で行くかです。

 

この駅は、秘境駅という言葉が出る以前から

マニアの間では人気の駅でした。

 

その気持ちよく分かります!

私もこの秘境駅が一番好きです。

何故好きかは後ほど・・・笑

 

             (ウイキペディア引用)

小幌駅(こぼろ)北海道 JR室蘭本線

秘境駅のランキングでは、だいたいベスト3に入る駅です。

トンネルに囲まれた60メートルほどの区間にある小幌駅

 

三方が崖に囲まれていて、一方は海に通じているため、

電車以外で駅にたどり着くのが困難な、

まさに秘境駅中の秘境駅です。

 

盛駅(おもり静岡県 大井川鉄道井川線

山深い奥地にあり、もともとは水力発電所建設のための

資材運搬用に作られた森林鉄道で、周辺には民家はおろか、

車道や歩道すら存在しないため、アクセス手段は電車だけです。

                   (Travel Note引用)

 

   

 

     最後に

 

大井川鉄道のようにそもそもの目的が

人を運ぶために作られのではなく、

大井川上流部の電源開発(ダム建設)と

森林資材の輸送を目的として作られた鉄道もあります。

 

昭和34年には中部電力所有の専用軌道を移管し、

井川線南アルプスあぶとライン)として運行しました。

 

その後中部電力から借り受け、SLの復活運転を実施し、

観光鉄道に移行しています。

 

なので、人家が少ない井川線には、「尾盛駅

川根小山駅」「アプトいちしろ駅」「奥大井湖上駅

などいくつかの秘境駅があります。

 

アプト式電気機関車は、日本ではこの一区間だけしかなく、

アプトいちしろ駅」はそのための駅です。

     

日常とはかけ離れた楽しさ、

なのにどこか懐かしさも感じられる風景・・・

そして、次に来る時には

もうなくなってしまっているのかも知れない・・・

 

旅チャンネルの「秘境駅の旅」という番組のナレーターの

隈本良成さんが最後にこう言われます。

 

実際、毎年いくつかの線が廃線となり、

いくつかの駅がなくなっています。

 

秘境駅は、消えてしまうかも知れない駅という部分があります。

実際、秘境駅の聖地とも言われている小幌駅は、

廃駅になりかけています。

 

私が見ている「秘境駅の旅」という番組は、

30分番組で2つの秘境駅を紹介しています。

 

丁度、20回まで見たので、

全部で40の秘境駅を見たことになります。

 

その中で一番好きな秘境駅は「坪尻駅」です。

なぜこの駅が好きなのかと言うと・・・

 

まずは、駅舎のたたずまいでしょうか。

私が見た回ではこの小さな駅の花壇には、

つつじの花が咲いていました。

 

この駅に行った人の感想によると、

この駅は無人駅なのにトイレがあって、

清潔に掃除されているという話です。

 

みんなに大事にされている秘境駅ということでしょう。

 

高い位置から見下ろした時、この駅は谷底にあるような駅です。

駅の両側は高い山というか、深い森と言うかそんな中にあります。

 

この駅の線路はこの駅で行き止まりになっているので、

この駅に入ってきた電車は、

スイッチバックして本線に戻ります。

 

普通スイッチバックというと、

山などの急勾配を上がるために作られた仕組みですが、

この駅は平面なのに行き止まりのため、

入ってきた電車はスイッチバックするのです。

 

私が見た回では、1両編制の車両がバックしていく様は、

おもちゃのような・・・箱庭のような・・・

 

なのでこの坪尻駅は、何度見ても飽きないんですよねぇ~・・・笑

秘境駅の旅」は録画して好きな回は何回も見てます。

 

かつては、大勢の人が利用していた駅も、

少子高齢化社会という社会現象や都会への人の流れで、

過疎化が進みました。

 

そして、乗車する人が少なくなって秘境駅になってしまった駅は、

なくなってしまうかも知れない危うさの中で、

ひっそりとたたずんでいます。

 

しばらくは、秘境駅にはまっていそうです。笑

貴重な時間を使って頂き、ありがとうございました。