ゲラチーの気まぐれ雑記

日々自分が思っていたことや考えたことを記録する日記

ステーブルコインの暴落について

   


当ブログにお越し頂き、ありがとうございます。

 

新緑が美しい季節になってきました。

 

そして、色々な花も見かけるようになり、

季節の食べ物も美味しいものが出回っています。

 

ジャガイモが大好きなゲラチーです。

今は九州の方面の新じゃが出回っていて、

とても美味しいですね。

 

秋に出回る新じゃがは、北海道産です。

 

シンプルにふかして、お気に入りの塩で食べるのが好きです。

この新ジャガで肉じゃがもよく作ります。

 

以前、マクドナルドのポテトが

販売中止になったことがありましたが、

今度は、ケンタッキーのポテトが

販売中止になってしまいました。

 

ケンタッキーのポテトが好きなのですが、

仕方がないので、オリジナルチキンだけ買いました。

 

ケンタッキー側は、

世界的な物流の混乱やコンテナ不足などの影響で

物流の遅延としていますが、円安による日本の買い負けは、

一般の私たちの食生活にダイレクトに響いてきます。

 

最近朝、テレビ東京の「モーサテ」を見るようになりました。

 

金融機関に勤めているわけでもなく、

株を所有しているのでもありませんが、

以前から経済には興味がありました。

 

経済の勉強には丁度よい番組なのですが、

勉強不足の私には、聞いたことない用語が出てきます。

 

今回は、そんな私が知らなかった用語で、

「ステーブルコイン」について書きました。

 

1 ステーブルコインとは

2 26兆円が1日で消失

3 時価4兆円のルナ 一夜にして価値ゼロに

 

 

 

 ステーブルコインとは

 

ステーブルコインとは、

価格の安定性を実現するように設計された

暗号資産(仮想通貨)のことです。

 

裏付けされた資産がないため価格変動が激しく、

決済手段としての活用が進んでいない暗号資産の普及を促し、

実用性を高めるために設計されました。英語表記stablecoin.

               (野村証券用語解説集引用)

ビットコインなどの仮想通過は米ドルや日本円などの

法定通貨に比べると価格変動が非常に激しいため、

支払いや送金に使用した場合に

送金時と受け取り時の価格が異なるといった

問題が発生する可能性がありましたが、

ステーブルコインの多くは価格が安定しているため、

そのような課題を解決することができるようになっています。

 

           

  26兆円が1日で消失

暗号資産(仮想通貨)市場で、

ドルなどの法定通貨と価格が連動するように設計された

ステーブルコインの「テラUSD」の相場が急落しました。

 

米金融市場の不安を背景に、アルゴリズムを使ったシステムの

仮想通貨への売り込みが広がり、

ドルの連動ができなくなりました。

 

仮想通貨市場からの資産流出を背景に、

価値を保つためのアルコリズムが機能しなくなったためです。

 

米規制当局からは、

ステーブルコインの安全性を改めて疑問視する声が出ています。

                 (日本経済新聞引用)

イエレン米財務長官はテラUSDの急落について、

ステーブルコインに関連したリスクを浮き彫りにしたと述べ、

米政府としてこれまでで最も強い反応を示しました。

 

長官は12日、下院金融委員会でステーブルコインについて説明。

 

ステラ急落はドルに連動するように設計された

暗号資産(仮想通貨)の危険性を指摘。

 

新たな規制が必要だとし、

財務省としてステーブルコインの危険性について

報告をまとめていると述べました。

 

イエレン長官は

「現在の規模では金融安定への真の脅威とは見なさないが」

「非常に急速に成長しており、

 我々が何世紀ににもわたって経験した」

「銀行取付関連のリスクと同様の危険性をしている」

と述べました。          (BIoomberg引用)

      

    

 

時価4兆円のルナ 一夜にして価値ゼロに

 

時価総額4兆円を超える仮想通貨でも、

一夜で価値がゼロになることがあります。

 

今回、韓国のソウルに本社を置く

テラフォームラボの仮想通貨「ルナ(Luna)」に

起こったことです。

 

「文字通り、一夜にして壊滅したというのは」

「いかに変動が大きい仮想通貨でも珍しい」

チューリンガムでCOOを務め、DeFiに詳しい橋本欣典氏は

こう話されました。

 

5月13日の時点でルナの価格は2円。

5日前には1万円を超えており、

99%以下に下落したことになります。

 

まさに壊滅的な状況にあります。

4月には時価総額が5兆円を超え、仮想通貨全体のランキングでも

10位に入っていたルナは、将来有望とみられていました。

       

  USTがドルと連動する仕組み

今回のルナの暴落は、ステーブルコインであるテラUSD(UDT)

でおきた異変がきっかけでした。

 

ステーブルコインとは法定通貨

価値が連動するように設計された仮想通貨を指します。

 

USTでは、米ドルの価値と連動するよう作られていましたが、

5月10日に入って急落しました。

 

一時は1USTが0.3ドルまで下落し、

連動が完全に外れてしまいました。

 

なぜ、USTはドルと連動が外れてしまったのでしょうか?

それを探るにはUSTがどんな仕組みでドルと連動しているのかを

知る必要があります。

 

通常、デザーUSD(USDT)やUSDコイン(USDC)などの

ステーブルコインは、裏側に同額の法廷通貨を保有することで、

価値を保証しています。

 

発効元には必要なドルが保管されていて、

1USDCを発行元に持っていけば、1ドルで買ってくれます。

 

これがステーブルコインの価値をドルに連動させる仕組みです。

 

一方で、USTでは法廷通貨を保有するだけでなく、

仮想通貨のるなを準備金として用意したところに

工夫がありました。

 

つまり、USTを持っていけば、

時価で1ドル相当のルナが貰えるわけです。

 

もしUSTが0.9ドルで売られていたら、それをルナに替えれば、

1ドル分のルナが手に入る。

 

これは、ノーリスクで0.1ドルを手に入れられることだから、

USTが1ドルを下回っていたら、たちままち買い手がついて

1ドルまで上昇するはずです。

 

こうした行動をアービトーンジといい、

アービトラジを行う人によって平常時は

USTドルを維持していました。

 

クラッシュ直前のUSTの発行量は、

185億ドル(2兆4000億円)です。

 

一方でルナの時価総額

300億ドル(3兆6000億円)前後で推移しており、

仮にUSTがすべてルナに替えられてもルナには

余裕があるはずでした。

       

      

   

    原因不明のクラッシュ

 

ところが5月10日にはいってすぐ、

USTの価格はドルと連動を外れて下がり始めます。

 

数時間後には0.7ドルを切り連動は失われました。

きっかけは不明です。

 

「こういうもののきっかけはわからない」

「誰かが仕掛けたのか、同時多発的におきたのか」

と橋本氏も言われました。

 

USTの価格が下がれば、

それを買って1ドル分のルナに替えようとする動きが起きます。

 

先ほど書かれていたアービトラージ

UST価格を維持する仕組みです。

 

ところが、アービトラージは手に入れたルナをすぐに売却します。

ルナ自体も仮想通貨であり、価格が安定していないからです。

 

するとどうなるか?

USTには買い圧力がかかり価格が上昇する一方、

ルナはアービトラージの都度売却されることになり

売り圧力がかかちます。

 

タイミングが悪いことに、

ルナは5月5日あたりから価格が下落傾向にあり、

時価総額は196億ドル(約2兆5000億円)と

USTの発行量に近づいていました。

 

そこに5月10日、

USTの価格の下落を発端とした

大規模なアービトラージが重なり、

ルナの売り圧力は増していきました。

 

結果ルナの時価総額は急減し、5月10日の終わりには

約100億ドル(1兆3000億円)まで減少しました。

 

     

    デジタル版取り付け騒ぎ

 

ルナの時価総額が減少するとどうなるのか?

「USTの総発行量よりもルナの時価総額のほうが低くなった」

「そうなると、USTを持っている人はさっさと手放したくなる」

                      (橋本氏)

 

これはいわばデジタル版の取り付け騒ぎです。

 

ステーブルコインがステーブルである理由は、いざとなったら

発行元が同額の法定通貨に替えてくれるところにあります。

 

だから、ステーブルコインのの発行元と同額以上の法定通貨

裏側にあれば安心できます。

 

ところがUSTの場合、裏付けとなっているのが法廷通貨ではなく

ルナという仮想通貨でした。

 

これはUSTの特徴であると同時に最大の課題でもありました。

ルナの価格が下落すると、USTの価格を保証できないからです。

 

価格が維持できないと思われたコインは、一斉に売られます。

185億ドル分のUST保有者は先を争って売却に走りました。

 

市場で売却するば1ドル以下でしか売れないので、

1ドル分のルナに替えて、ルナを売却しました。

 

こうなるとUSTもルナも下落が止まりません。

 

ルナの価格が下落すれば、

ますますUSTの裏付資産としての価値も低下し、

「もしかしたらドルとの連動も回復するかも」

と考えていた人の期待も裏切ることになります。

 

5月12日夕方時点で、

ルナの時価相場は6億8300万ドル(887億円)まで減少しました。

 

185億ドル分のUSTの裏付けとなるはずもありません。

UST価格は乱高下し、

一時は0.3ドルまで下落、現在は0.5ドル前後となっています。

     

   USTは復活できるのか?

 

今後、USTとルナはどうなってしまうのでしょうか?

 

ルナを運営するテラの非営利組織

「ルナ・ファウンデーション・ガード(LFG)」は、

ルナの価格維持のためにピットコインを

時価で35億ドル保有していましたが、

買い支えには十分ではありませんでした。

 

橋本氏は、ルナもUSTも

このまま価値がゼロまで落ちるとみています。

 

USTとルナの価値はステーブルコインを実現することで、

それが失われたなら何ら価値はないのです。

       

  他のステーブルコインは大丈夫?

 

今回、発行額2兆円を超える規模のステーブルコインが

一夜にして壊滅しました。

 

では他のステーブルコインは大丈夫なのでしょうか?

 

まず実際のドルを裏付け資産として保有している

テザーUSD(USDT)とUSDコイン(USDC)は別格です。

 

一時はUSDTに裏付け資産が本当にあるのか?という

疑義が取り沙汰されましたが、現在は監査が行われ、

米政府の規制の元にあります。

 

USTのような裏付け資産のスパイラル的な減少は、

原理的にはあり得ないようです。

 

USDCの裏付け準備金はすべて現金と短期米国債といった

現金同等物で用意されていますが、

USDCについては現金または現金同等物は83.74%に

とどまっています。

 

現金同等物の中身も、短期米国債MMFが中心です。

 

MMFマネー・マーケット・ファンド)は、

社債投資信託のことです。

 

社債信託とは、公社債譲渡性預金など、

株を含まない債権で運用する金融商品のことを指します。

 

債券への投資になるので、利息をさらに再投資することで

複利効果によって資産を増やしていく投資方法です。

 

アルコリズム型ステーブルコインの破綻は過去にもありました。

 

今回のUSTの破綻は規模が大きく、

今後はステーブルコインの裏付け資産の監督が

厳しくなることが予想されます。

 

今回の出来事は保有者にとっては不幸な出来事でした。

新たな価値を創造しようという仮想通貨のダイナミズムの

失敗の一例と言えるようです。

          (ITmediaビジネスONLINE引用)

     

    最後に

 

ステーブルコインなるものがあると知ったのは、

5月12日の「モーサテ」の番組でした。

 

5月13日が金曜日ということもあり、個人投資家の皆様方は、

下がり続けている米株がさらに下がり、

13日の金曜日はクラッシュするのではないかと、

戦々恐々の方もおられたようですが、

クラッシュしたのは株ではなく、

ステーブルコインだったというわけです。

 

でも、ステーブルコインって暴落などがないのが利点のはずです。

今回は、あるはずのないことが起きてしまったわけです。

 

投資はこういうこともあるので、難しいですね。

 

現在、テラもルナも現物取引ペアのほぼすべてを廃止しました。

 

大手暗号資産取引所バイナンス(Binance)では、

バイナンスUSドル(BUSD)のみで取引できる状況です。

 

今回の暴落の原因は、ビットコインをはじめとした

暗号資産市場のここ数日の急落の要因の一つと考えられています。

 

昨年までは、米株を持っているだけで、

儲かるというような感じでしたが、

ロシアのウクライナ侵攻や、米国のインフレもあり、

今年に入り、米株は乱高下していましたが、

最近は続落していました。

 

そのため、あらゆる米株が安くなっています。

 

株は、安い時に買って高値になった時に利確するものなので、

ある意味、米株は今が買い時なのかも知れませんね。

 

と1株も持っていないゲラチーが言っても

信頼性はありませんよね。笑

 

貴重な時間を使って頂き、ありがとうございました。