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最近、気になっていることがあります。
TPPに台湾が加入手続きを進めるというニュースを聞いた後、
中国も加入の検討をしているとなり、
今度は韓国が加入の手続きを進めるという報道を聞きました。
解説によると、中国の参入は難しいという話なのですが、
何が難しくて加入できないのか分からないし、台湾と韓国は加入できるの?
という疑問が湧きました。
今回は、TPPのことを理解したいと思い記事にしました。
1、TPPとは?
2,中国と台湾 韓国はTPPに加入できるの?
TPPとは?
正式用語は日本語では、環太平洋連携協定です。
英語の(Trans-Pacific Partnership)の略です。
太平洋の周りの国々で経済的に連携して、
ルールを守って協力していきましょうという協定です。
つまり、アジア太平洋地域の参加国で貿易や投資の障害になる規制をなくし、
幅広い分野で新しい共通ルールを作ろうという協定。
メリットとしては、TPPの参加により太平洋を囲むアセアニア、アジア、
南北アメリカの広い地域の国々が同じ経済圏になるので、
日本の製品を売りやすくなります。
市場の拡大で、物やサービス、投資の自由化が進み、
その結果として協定国間の市場の一本化が図れ、
輸入国の市場拡大が期待できます。
デメリットとしては、関税がなくなることで安い製品が農産物の輸入が増え、
国内の農林水産業の売り上げが減少し、
厳しい状況にさらされることになります。
TPPは、協定国間の関税を出来る限り撤廃するわけですから、
協定内容によっては、今まで守られていた自国の産業が
衰退する可能性があります。
TPPの経緯と加盟国
TPPは、2016年1月に日本やアメリカを含む12カ国が参加して
協定分が公開され、翌2月に各国が署名をしています。
しかし、2016年11月のアメリカ大統領選挙で「自国第一主義」を掲げる
ドナルド・トランプ氏が就任したため、
2017年1月にアメリカはTPPから離脱するという事態が起きました。
そのため、その後はアメリカを除く11カ国で協定発効に向けた協議が行われ、
協定の名称も「環太平洋パートナーシップに関する包括的及び先進的協定」、
略称で「CPTPP」もしくは「TPP11」との若干の変更が加えられています。
その後この「CPTPP(TPP11)」は2018年12月に、日本、メキシコ、
シンガポール、ニュージーランド、カナダ、オーストラリアの間で発効しており、
2019年1月にはベトナムについても発効しました。
現在、残りの4カ国、ブルネイ、マレーシア、ペルー、チリの
発効が待たれると同時に、一旦は離脱したアメリカの動向が注目されています。
(okayama managemento Consulting引用)
TPP加盟国11か国とは?
TPPの加盟国11カ国とは、日本、メキシコ、シンガポール、
ブルネイ、マレーシア、ペルー、チリです。
この中で名前は聞いたことはありますが、全く知らない国があります。
ブルネイです。
国旗を勉強するのもこのブログの目的の一つでしたが、
やる気失くしてます・・・でも今回はブルネイいきます!!
今日の国旗10 ブルネイ・ダムサラーム国
今日の国旗はブルネイ・ダムサラー国です。
特定日1959年9月29日 縦横比 1:2
国名の由来
ブルネイはマレー語で「ココナッツ」の意味です。
ダルサラームは、アラビア語のダル「土地・村落」と
サラームは「平和」で「平和な土地」を意味します。
国旗の由来
中央の国章は国家繁栄のシンボルで、王家の権威を示す旗と傘が、
公正や平穏を意味する翼の上に乗っており、
その基礎にはイスラム教を象徴する三日月があります。
左右の手は政府を象徴しています。
台座の上にはアラビア語で
「神の加護のもと善良なるものは栄ん。平穏なるブルネイ」
と記されています。
黄色はスルタンの色。
斜めに横断する白と黒の帯は、スルタンを補佐する2人の宰相(ワジール)
を表しています。
(ウイキペディア引用)
面積・人口・首都・言語・宗教
面積は5,765平方キロメートル(三重県とほぼ同じ)
人口は外国人も含め42,1万人(2017年ブルネイ首相府)
首都はバンダルで言語は憲法でマレー語と定められていますが、
英語は広く通用し、華人の間では中国語もある程度用いられています。
宗教は国教がイスラム教で78,8%。仏教8,7、キリスト教7,8。
豆知識
ハナサル・ボルギア国王の個人資産は莫大で、
自身の資材を投じて東南アジア最高級の遊園地「ジュルドン・パーク」
を建設し、国民に開放しています。 (東京都立図書館引用)
中国と台湾 韓国は加入出来るの?
環太平洋連携協定(TPP)への加入申請をした中国と台湾の外交攻勢が
活発化しています。
中国が加入すればTPPの地域が拡大する利点がある一方、
経済面での統制を強める中国の加入に反発がでることも予想されます。
中国と台湾の対立が加盟国の亀裂を招く恐れもあり、
日本などの加盟国は難しい対応を迫られそうです。
11月12日にあったアジア太平洋経済協力会議(APEC)のオンライン首脳会議は、
中国と台湾がそれぞれの支持を訴える場となりました。
『高水準のアジア太平洋自由貿易区を早く建設するべきだ』と
経済規模の大きい中国がTPPに加入するメリットを強調。
「台湾積体電気路製造(TSMC)」の創業者、張忠謀(ちょうちゅうぼう)氏が
出席し、「台湾は透明性の高い市場経済であり、TPPの高い基準を満たす」
と台湾こそが加入にふさわしいと訴えました。
TPPへの中国加入が難しい理由
TPPの趣旨は、「自由、公正で開かれた市場」を重んじています。
しかし、中国共産党による統治強化が、
TPPのこの趣旨と相いれないとの指摘があります。
特に対応が難しそうなのが、
結社の自由や労働者の権利と保護を保証する法整備です。
中国では自発的な労働組合の結成は許されていません。
国有企業への優遇措置や不透明な補助金支出などの改革も必要になります。
このため中国も改革の努力をアピールしています。
海外企業の投資を呼び込んできました。
個人情報保護の法整備や、海外ドラマの違法配信も
著作権を守る姿勢を示すために取り締まりを進めてきました。
中国関係者は『TPPを外圧として利用し国内の改革を進めたい』
と話しています。
問われる日本の手腕
中国が加入すれば、域内の経済規模は2.5倍に拡大します。
中国は習氏をはじめ政権幹部が矢継ぎ早に加盟国幹部と会談や協議を行い、
中国加入のメリットを説き、支持の取り付けに躍起になっています。
一方で交渉が始まれば、中国は例外規定の適応を求める可能性が高く、
適応を認めれば、TPPの解放水準は後退しかねません。
中国側の発表によれば、歓迎の支持を示しているのは、
ニュージーランド、マレーシア、シンガポール、メキシコ、チリ。
ただ、ニュージーランド側の発表は支持を示す表現はなく、
シンガポール政府の発表には、TPPへの言及すらありません。
今年のTPPの議団長である日本は、台湾の加入申請に「
歓迎」を示した一方で、中国は「ルールを満たせるかも極める」と
慎重な立場を取っています。
自由主義陣営にある台湾と最大の貿易相手国の中国双方の加盟申請を
どう取り扱うのか?岸田文雄首相の外交手腕が問われます。
北京の外交筋の話では、まだ、日本に対しての接触はないということです。
(東京新聞引用)
韓国はTPPに加入できるの?
韓国政府は、12月13日、経済関連閣僚会議を開き、
環太平洋連携協定(TPP)加入手申請に向けて関連手続きを
開始すると発表しました。
今後、国会報告を経て正式申請すると発表しました。
ただ、国内の農業団体から反対の声が上がっているほか、
冷え切った対日関係の修復も不可欠で、加入へのハードルは高いようです。
日米などが主導したTPPは当初、「対中包囲網だ」という見方もあり、
中国への依存度が高い韓国は加入に慎重でした。
しかし、米国がTPPを離脱し、中国が加入方針にかじを切ったことを受け、
文在寅大統領は昨年12月に加入を検討する方針を明言しました。
今年9月に中国と台湾が相次いで加入申請すると、
韓国も調整を加速させました。 (JIJI.COM引用)
最後に
加入には11か国の全加盟国の承認が必要で、中国の申請は9月半ばで
台湾より1週間早かったのです。
中国は台湾の加入に反対しており、
台湾の動向を察知してけん制したとの見方が強くあります。
中国と台湾の加入の是非を巡り現加盟国が分裂する恐れがあると
懸念されています。
また、今日12月19日はチリで大統領選挙の決選投票が行われます。
主張が大きく異なる右派ホセアントニオ・カスト氏と
左派ガブリエル・ボリッチ氏の候補者が競う中、
TPPも争点の一つになっています。
左派のボリッチ氏は、TPPを巡り
『市民生活に与える影響が十分に議論されていない』などとして
批准に慎重な姿勢を示していて、投票の結果次第では
各国との貿易に影響が出る可能性があります。
中国や台湾、韓国の加入には加盟国11カ国の承認が必要です。
ゲラチーの個人的な考えとしては、
オーストラリアは中国に酷い嫌がらせを受けているので、
承認しないでしょう。
ベトナムも中国との間で領土問題を抱えていて、承認しないと思います。
韓国も日本が承認しなければ加入できません。
問題は台湾です。
日本は歓迎のようですが・・・台湾のTPP加入自体には問題はありません。
問題なのは、台湾を中国の一部とする中国政府の反発です。
中国は台湾を「一つの中国」の原則に基づき、
台湾のTPP加入を認めない姿勢を明確にしています。
しかし、台湾の加入を決めるのはTPP加盟国の11カ国なのです。
いっそのこと、3カ国ともTPPに入れなければ、さっぱりするかも・・・笑
貴重な時間を使って頂き、ありがとうございました。