当ブログにお越し頂き、ありがとうございます。
前回の記事でミツバチの重要性について書きました。
ミツバチたちが多くの受粉をすることで、私たち人間は
どれだけ多くの食べ物を手に入れられているのか、
分かって頂けたでしょうか?
ミツバチは人間にとって、とてもありがたい存在で、
大事にしなければいけませんね。
そして、ミツバチたちの働きに感謝します。
しかし、ミツバチは色々な理由で数が減っています。
今回は、ミツバチの代わりに受粉をしてくれる
代役の話を書きます。
ミツバチの代わりにハエ?
ミツバチは、受粉をしてくれるありがたい存在なのを
説明しましたが、国連環境計画(UNEP)の報告によれば、
世界の食料の9割を占める100種類の作物のうち、
7割はハチが受粉を媒介しているそうです。
そんな中、最近は「ビー・フライ」という取り組みがされています。
ビーはミツバチ、フライはハエです。
ミツバチの代わりにハエを使う試みです。
ハエに受粉はできるの?
ミツバチは蜜を吸うために花に飛んでいきます。
その時に身体に花粉をつけて、
また違う花に蜜を吸いにいきます。
この時にミツバチの身体についた花粉が、
おしべにつきます。これが受粉です。
もともとハエも自然界では、花粉媒介昆虫なんです。
ハエも花から花へと蜜を吸いに行くのです。
ハエもその時足とか体に花粉をつけるので、受粉ができます。
ハエが腐った食べ物にたかる理由
ハエが腐った食べ物などにたかるのは、子供を産むための
エネルギーを得るためなんだそうです。
ハエはタンパク質の腐った食べ物を摂取して卵巣を発達させ、
そのタンパク質に産卵するんだそうです。
腐った食べ物に産卵する理由は、卵からかえった幼虫が、
すぐに餌にありつけるようにするためのようです。
ハエが飛ぶためだけなら、花の蜜のエネルギーで十分なようです。
ハエを使うメリットデメリット
ハエを使うメリットの一つは、
天気に関係なく受粉作業ができることです。
ミツバチは天気の良い日の紫外線を目的に飛んでいきます。
なので、曇りの日や雨の日には活動しません。
しかしハエは、紫外線に関係なく飛び回るので、
ミツバチが活動しない曇りの日や雨の日も飛んで受粉できます。
二つ目のメリットは、
ミツバチに比べて、ハエの活動温度範囲が広いということです。
ミツバチは15~25度が活動温度帯で、
それ以下、それ以上だと巣箱に籠ってしまい、
なかなか活動しません。
これに対してハエは、10~35度までと活動温度帯が広く、
寒い時期や熱い日にも活動できます。
三つ目のメリット
ミツバチに比べて軽量なことも、ハエを使うメリットです。
ミツバチは蜜を吸ったり花粉を食べたりする時に飛び回って
花を傷つけてしまうことで、イチゴなどは
奇形果ができてしまいますが、生えの場合は飛び回らず
蜜だけを吸いに行くので、奇形果が少ないそうです。
4つ目のメリットは、ハエは人を刺さないということです。
デメリットもあります。Ⅰ
ミツバチは受粉活動をした後は、巣箱に戻って来ますが、
ハエは、僅かな隙間があるとそこから逃げて行ってしまいます。
ハエの寿命もデメリットに
ミツバチは巣箱の中で世代交代を繰り返すので、
巣箱を1箱置いておけば長い間働いてくれます。
ハエの寿命はハウスの環境では、だいたい2週間くらいです。
2週間したら死んでしまうで、2週間おきに交代します。
ハエとミツバチどちらが高い?
ハエはミツバチより単価は安いのですが、
2週間ごとに入れ替えるので、長い期間使う場合は、
トータル的にはハエの方が、高くなることもあります。
現在ビー・フライを使っているのは、イチゴやマンゴーの農家で
全国で500件ほどだそうです。
ハエは、高級品担当ということでしょうか?笑
(CBCラジオ引用)
ビー・フライとは?
アピ株式会社は、株式会社ジャパンマーゴットカンパニーと提携し、
ビー・フライの販売を開始しました。
ビー・フライは、元は医療用として、やけどや糖尿病で
壊死した部分などを治療するマゴットセラピーに
活用されてきたハエのヒロズキンバエです。
このヒロズキンバエを
農業の現場で応用するきっかけになったのは、
ミツバチが活動できない季節・地域では受粉作業に
野生のハエを利用しているという農家の方々の声でした。
そこで農業用資材としてのビー・フライの開発がスタートしました。
各地の大学・研究機関で研究が進んでおり、
ミツバチとビー・フライを併用利用したビニールハウスでは、
収量が6倍になったという報告もあります。
(植物工場・農業ビジネスオンライン引用)
最後に
文字数が多くなり過ぎたので、ドローンとロボットの部分は
次回にしました。
ハエというと何か不衛生な生き物のように思いがちでしたが、
ハエにとっては、合理的な子孫繁栄のやり方だったんですね。
受粉に使っているハエは、医療用に使われているハエでした。
ハエが医療用にそんな使い方をされているなんて、
知りませんでした。
ハエはゲラチーより、世の中の役にたっていますね。笑
役立たずのゲラチーとしては、ハエに頭が上がりません!笑
そう言えば、ハエが花に止まっているの、見たことあります。
今までは何とも思っていたことが、ハエも受粉すると思って見ると
全く違った見方になります。
汚いハエじゃなくて、ありがいハエに見えます。笑
秋に植えたチューリップが咲き始めました。
その隣に咲いたタンポポに、ミツバチが来てました。
ミツバチの見方も今までとは全く違って、
とてもありがたい存在に見ます。笑
ミツバチさんハエさん、どうもありがとう・・・
貴重な時間を使って頂いて、ありがとうございました。