ゲラチーの気まぐれ雑記

日々自分が思っていたことや考えたことを記録する日記

ミツバチの重要性について

f:id:gerati:20210316114446j:plain


当ブログにお越し頂き、ありがとうございます。

 

イチゴのことを書くために、

ミツバチのことを調べていて、自分がミツバチの重要性に

気が付いていないことが分かりました。

 

そう言う訳で、今回はミツバチのことについて書きます。

 

      f:id:gerati:20210316115729j:plain

       ミツバチの重要性

 

ミツバチは、花の蜜を集めるだけでなく、

私たちの毎日の食事に欠かせない野菜や果物を

栽培する現場において、果実を実らせる受粉も行っています。

 

世界の食料の9割を占める100種類の作物種のうち、

7割はハチが受粉を媒介していると国連環境計画(UNEP)

が報告しています。

 

ミツバチは、生態系でなく人間にとっても重要な生き物です。

      f:id:gerati:20210316115710j:plain

  ミツバチが受粉を行う主な作物

 

ハチは世界の作物の3分の1を受粉していると言われています。

受粉で実のる主な作物にはこのような物があります。

 

果物

リンゴ、サクランボ、モモ、サクランボ、ライチ

ナシ、ラズベリー、ポンカン、スイカ、マンゴー

ブラックベリー

 

野菜

アスパラガス、ブロッコリー芽キャベツ、キャベツ

ニンジン、カリフラワー、カボチャ、ニンニク

などです。       (グリンピース引用)

 

f:id:gerati:20210316112141j:plain

 

    ミツバチの生産が激減

 

近年、国産のミツバチの生産が激減しています。

 

2017年と2018年は大不作で、もはや満足のいく品質の蜂蜜を

十分に確保できなくなり、養蜂を止める業者が増えたそうです。

 

元々、日本の蜂蜜生産量は縮小していました。

 

それは安価な中国産蜂蜜に圧されているうえに、

高齢化や後継者不足によって、

養蜂家の数は減っているとされていました。

 

しかし近年は、熱心な養蜂家が頑張っても十分な蜜が

とれなくなっているのです。

        f:id:gerati:20210316115827j:plain

     養蜂現場で起きていること

 

養蜂は、農政上は畜産分野に入り、ハチミツをとるだけではなく

ポリネーション(農作物の受粉交配) としても重要です。

 

養蜂家の方々に話を聞くと、幾つかの要因があることが

分かりました。

 

最大の問題は、蜜源が急減していることです。

ミツバチが広く飛んでも蜜を集められなくなっているのです。

 

そのためミツバチも栄養が足りずに、

弱くなったり病気になったりして数が増えないのです。

 

日本で蜜源になる植物をあげると、

草本なら、

レンゲ、クローバー、ナタネ、ソバ、イタドリなど。

 

樹木なら、

ニセアカシア、サクラ、ボダイジュ、トチ、ソヨゴ、ユリノキ

 

果樹では、

ミカン、リンゴ、クリなどです。

 

さらに野菜や農作物があるから、非常に幅広いのです。

 

自然任せで設置場所を決めるのではなく、

農家に蜜源となる花の種子を渡して栽培してもらったり、

自ら樹木を植林したりもします。

 

また、農家と契約して農作物のハウスや果樹園に置いて

交配を手伝うとともに蜜を得たりします。

      f:id:gerati:20210316115745j:plain

    なぜ蜜源は減ったのか?

 

まずは農業が衰退して、休耕と開発などで

農地が減っていることがあります。

 

すると大きな蜜源であるレンゲやクローバーの栽培が

減ってしまいました。

 

特にレンゲの花を外来害虫が食い荒らす問題が起きています。

 

また、野菜や果樹も作付の転換などで、

いきなり栽培が打ち切られることもあります。

 

品種改良により、果樹や園芸種の栽培される量が減ったことも

影響しています。

 

例えば、蜜量の多いニセアカシアは、

要注意外来種に指定されたため、新たな植樹ができなくなりました。

 

ここにあげたことだけでは、完全な説明にはなりません。

なぜなら、農地だけではなく野原や森林にも蜜源はあるからです。

    f:id:gerati:20210316144206p:plain

    気象変動の影響

 

むしろ近年の事情として注目されているのが、異常気象です。

 

とくに花の咲く季節に雨が続くとミツバチは飛べななるので、

蜜がとれないことが増えたようです。

 

これまで梅雨がないとされていた北海道でも、

初夏に長雨が続く年が増えました。

 

また、気候変動の温暖化で、ミツバチがまだいない時期に

花が咲いてしまうことも起きています。

 

養蜂家は、通常3月中にミツバチの数を増やして、

4月以降の花の季節に備えます。

 

ところが、3月中に花が咲いてしまうと、

蜜をとることができなくなります。

 

それに温暖化は、植生も変えています。

 

これまで生えていた植物が育たなくなり、

蜜源ではない別の植物の繁茂を招けば、ミツバチは

餌にありつけなくなります。

 

頻発する台風や水害の影響もあります。

 

山や河原が荒れたために、蜜源になっていた植物が

大量に失われたりもしています。

      f:id:gerati:20210316142921j:plain

   意外な原因 野生動物の増加

 

シカとイノシシが増えすぎたことで、農作物の被害が

深刻化しています。

 

すでにシカが増えすぎたことで森林が荒らされていることが

指摘されていますが、その中に蜜源植物も多くあります。

 

シカやイノシシの被害の問題はセイヨウミツバチだけでなく、

在来のニホンミツバチの減少にもつながっています。

 

今まで以上に、ミツバチを始めとする花粉を媒介する昆虫が減ったら

農作物だけではなく自然界に稔りは激減します。

 

実際、ミカン園でミツバチの巣箱を置くだけで、

収穫が2倍になった例もあります。

 

蜜源が減ったことでミツバチが減少する、稔りが奪われる、

農業が衰退すると連鎖します。

 

シカの増加は個別の事情のように見えて、

実は生態系は深くつながっている一つです。

 

      f:id:gerati:20210316150923p:plain

 

  養蜂の衰退は世界的な問題

 

十数年前から世界中でミツバチの大量死(蜂群崩壊症候群)が

問題になっています。

 

突然ミツバチが巣箱から姿を消すのです。

 

原因は大敵のダニやウイルスの蔓延から始まり、

ネオニコチノイド農薬、遺伝子組み換え作物、携帯電話の電波まで

疑われました。

 

また、長年のミツバチの酷使による遺伝子の劣化も指摘されました。

しかし、いずれも反証があり、まだ完全には解明されていません。

 

複合的なことが原因ではないかと言われています。

 

ミツバチの減少は、より世界的な変動を示す前触れかもしれません。

 (ヤフーニュース 森林ジャーナリスト 田中淳夫氏記事引用)

      f:id:gerati:20210316151048j:plain

         最後に

 

ミツバチが受粉をしているのは知っていましが、

人間のためにこんなに役立っていることは、

知りませんでした。

 

春めいてきて、ミツバチを見かけることも多くなると思いますが、

見かけたら 『ミツバチさん、頑張って働いてくれてありがとう』

と声掛けをします・・・笑

 

たぶん、変な人だと思われるでしょうけどね。笑

 

小さいミツバチは、実は一番いろんな影響を受けています。

農薬だだったり、気温だったり、ダニやウイルス・・・

 

それは人間の傍で、人間と密接な関係にあるからです。

 

ミツバチの変化は、いずれ人間にも影響を与えることだと

肝に銘じておく必要があるのではないでしょうか?

       f:id:gerati:20210316142943p:plain

ミツバチと関連して、ここでもイノシシとシカの影響が

色濃く出てきました。

 

シカやイノシシの被害をもっと切実な問題として

取り組んで欲しいところです。

 

この根本にあるのは、人がエゾオオカミニホンオオカミ

絶滅させてしまった過ちです。

食物連鎖において取り返しがつかないことです。

 

シカをいつまで、

国の特別天然記念物にしおくつもりなのでしょうか?

 

もっと、農家の方々の苦労や生態系の影響を考えて

対処して欲しいと思っています。

  

ミツバチについて記事を書いていて、書きたいことが多すぎて

1回では記事が長すぎてまうので、2回に分けることにしました。

 

貴重な時間を使って頂き、ありがとうございました。

 

     

f:id:gerati:20210316113158j:plain