ゲラチーの気まぐれ雑記

日々自分が思っていたことや考えたことを記録する日記

日本のウイスキーのはなし

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当ブログにお越し頂き、ありがとうございます。

 

農林水産省は、「2020年の農産物・食品の輸出実績」を

取りまとめました。

 

2020年の農林水産物・食品の輸出額は、9,223億円となりました。

 

2019年比では1.1%の増加、額では102臆円の増加となり、

8年連続で過去最高額を更新しました。

 

実績は、農産物:6,656臆円(対前年比+11.7%)

    林産物:381臆円(対前年比+2.8%)

    水産物:2,277臆円(対前年比黒▲20.8%)

 

輸出先は 1位香港、2位中国、3位アメリカでした。

 

この中で以前から人気が出ているお酒の話で、

ウイスキーについて書きたいと思います。

 

   酒類の輸出国中国が1位

 

去年の日本の酒類の中国への輸出額が173億円を記録、

初めてアメリカを上回りトップになりました。

 

国税庁によりますと、去年の日本の酒類の中国への輸出額は

およそ173臆円と、前の年と比べて1,7倍に増えた一方、

アメリカにたいしては138臆円に留まりました。

 

新型コロナウイルスによる消費低迷の影響で11,6%のマイナスになり、

これまでアメリカが1位だった酒類の国・地域別の輸出額で

初めて中国が首位にたったのです。

 

中国への輸出の背景には、

日本のウイスキーに対する人気の高まりがあり、

去年のウイスキーの対中輸出額は、

80億円近くと前の年の3倍以上に達しています。

              (TBS系ニュース(JNN)引用)

 

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              (ウイキペディア引用)

 

   日本のウイスキーが世界で絶賛される理由

 

日本のウイスキーは中国で人気なのですが、

人気が高いのは中国だけではなく、世界的に人気が出て来ています。

 

和食がユネスコ無形文化遺産に登録され、

日本の食文化は、世界から支持されるようになってきたからです。

 

そして、日本のウイスキーも近年、

国際的に極めて高い評価を得ています。

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世界の5大ウイスキー

 

実は世界でもウイスキーの産地はそう多くはなく、

スコットランドで造られるスコッチ、

アイルランドで造られるアイリッシュ

米国産のアメリカン、

カナダ産のカナディアン、

日本で造られるジャパニーズ、

これが世界の5大ウイスキーと呼ばれています。

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なかでもジャパニーズは近年、世界で権威あるコンペティション

次々に名誉ある賞を獲得し、

言わば「メダルラッシュ」に沸いています。

 

きっかけは国産2トップのコンテスト受賞

 

ジャパニーズウイスキーに注目が集まったのは、

2001年の英国専門誌「ウイスキー・マガジン」が行ったコンスト

「ベスト・オブ・ザ・ベスト」でニッカウヰスキー

シングルカスク余市10年」が総合1位、

サントリーの「響き21年」が総合2位と、ジャパニーズウイスキー

トップを独占しました。

 

これには世界の愛好家が驚きました。

本場スコッチを抑え、ジャパニーズウイスキーが世界最高峰と

認められたのですから。

 

そこからの日本勢の受賞記録は、すごいことになっていきます。

 

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                    (IivedoorNEWS引用)

世界的に評価が高まったお陰で、

2008年に17臆円だったウイスキーの輸出額が2018年には

約9倍の150臆円になりました。

 

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    異常な値段で出品される

        ジャパニーズウイスキー

 

2020年12月1日のヤフオクでの「ニッカウヰスキー竹鶴35年」

木箱入り750m1本の出品価格が59万4,000円になっていました。

 

40万円前後の出品価格ならば、どれも落札されそうです。

 

「竹鶴25年」の平均落札価格は9万4,899円です。

開封箱入りなら12万円だったそうです。

 

ちなみに、「竹鶴35年」の空きビンは7万4,800円で、

「竹鶴25年」の空きビンは、1万2,000円でした。

 

空き瓶でこの値段は、凄いですね。

空き瓶をどうするのか?ゲラチーが考えてみました。

 

たぶん・・・中身があるウイスキーは手が出ないので、

せめて瓶だけでも欲しいとか?

 

違う中身を入れて、飲んでいる気分になるとか?

 

たちの悪い人が違う中身を入れて、本物はどうだ?

みたいなことをして、人をからかったりというのを

ドラマで見たことあります。

 

買った人に聞いてみないとわからないですね。

 

オークションはもっと凄い

山崎でもヴィンテージの入らない「ファースト・シリーズ」50年物が

3000万円越えだそうです。

 

埼玉県の人気蒸留酒イチローモルト」の54本セットが

香港で約1億円越えで落札されたニュースも、耳に新しいところです。

 

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    ウイスキーの冬の時代

 

国産ウイスキーの第1号は「サントリーウイスキー白札」で

誕生したのは1929年でした。

 

最初の製品は、スコッチの技術をそのまま踏襲していたのですが、

焦げ臭さが強すぎて日本人には、あまり受け入れられませんでした。

 

以後、スコッチの伝統は生かしながらも独自の工夫を加える

ジャパニーズの製法が追求されていきます。

 

1983年の酒税改正法の影響などがあって、

この年を境に市場は縮小に転じます。

 

愛飲層の高齢化、若年層のウイスキー離れも追い打ちをかけ、

"冬の時代"は、それからなんと四半世紀も続くのでした。

 

再び上向きに転じたのは、2008年でした。

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    ハイボールと朝ドラ「マッサン」

 

ハイボールの人気の再来で、

ウイスキーの新しい時代の波がおきました。

 

そして、NHKドラマ連続ドラマ「マッサン」の影響により、

大ブームが訪れました。

 

この朝ドラは、2014年9月29日から2015年3月28日まで放送され、

大正時代に、いわゆるジャパニーズウイスキーに情熱を燃やす

造り酒屋の跡取り息子が単身スコットランドに渡り、

そこで出会ったスコットランドの女性と、国際結婚します。

 

本作のモデルとなっている人物は、ニッカウヰスキーの創業者である、

竹鶴政孝さんとその奥様リタさんの話で、

タイトルの「マッサン」は、

奥様がご主人をそう呼んだことにちなんでいます。

 

今にして思えば、

コンペティションで高い評価を受けたジャパニーズウイスキーは皆、

厳しい"冬の時代"に作られたものだったのです。

 

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    日本人のものづくりの力

 

約100年前に日本人はスコットランド、でウイスキーの造り方を

学びました。

 

その基本を守りながら、独自のジャパニーズウイスキー

仕上げていきました。

 

そこには、一つ一つの工程におけるきめ細やかな視察と

労を惜しまない工夫がありました。

 

その背景には、酒に対して日本人がもっている

独自の嗜好性があるのかもしれません。

        (livedoorNEWS 講談社ブルーバックス引用)

 

 

      youtu.be

      最後に

 

このジャパニーズウイスキーって絵画みたいですよね。

 

ゴッホの描いた絵は、生きている時には今みたいなすごい値段は

つきませんでしたが、亡くなってから認められています。

 

ジャパニーズウイスキーの素晴らしさも、

ふとしたきっかけで、世の中に認められるようになりました。

 

それには、日本人のものづくりに対する真摯な向き合い方が

根底にあるような気がします。

 

価値がある物は、いつか長い年月を経て、世の中から評価される

よい例えが、ジャパニーズウイスキーだったのでしょう。

 

ゲラチーも全部ではありませんが、朝ドラのマッサン見てました。

 

時代を超えてマッサンの熱い想いは、

多くの愛好家に愛され続けていくのでしょうね。

 

ジャパニーズウイスキーのように、その時は世の中から

あまり支持されることがなくても、100年後に作品の価値が

認められることがあるかもしれません。

 

ものづくりは、その時の作品に全身全霊を込めることが、

大事なのかなぁ~と思いました。

 

ちなみにゲラチーは恐竜なので、

ウイスキーは飲めませんけどね・・・笑

 

貴重な時間を使って頂き、ありがとうございました。

 

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