ゲラチーの気まぐれ雑記

日々自分が思っていたことや考えたことを記録する日記

循環型手洗い機とシャワー

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           (NHKニュース引用)


当ブログにお越し頂き、ありがとうございます。

 

NHKのニュースを見ていたら、「循環型の手洗い機」と

「循環型シャワー」を紹介していて、画期的だと思いました。

 

Twitterガイアの夜明けなどでもご存知の方も、

多くおられると思いますが、知らなかった方は、

コロナ禍の話のネタにもなるかと思います。

 

昨年の熊本の「令和2年熊本豪雨」でも使われたそうです。

 

その循環型手洗い機と循環型シャワーを開発したのは、

水処理技術を研究・開発する都内のベンチャー企業「WOTA」です。

 

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               (NHKニュース引用)

        循環型手洗い機

 

東京新宿区の商業施設の入り口にドラム缶のような設備があります。

 

これは、手洗い器でお客さんが石鹸で手洗いしてから

店内に入って行きます。

 

蛇口の近くには、スマートフォンを差し込むと

深紫外線で除菌してくれる装置もついています。

 

見たところ水道とは繋がっていません。

この手洗い器は水道がいらない、どこでも設置できるのが特徴です。

 

ドラム缶の中のおよそ20リットルの水を、使っては浄化して、

繰り返し利用できます。

 

ウイルスおよす100分の1にあたる1~2ナノメートルという極小の

穴の開いたフィルターで水をろ過します。

 

塩素や深紫外線による除菌を行って、

WHO(世界保健機構)が定める水質まで浄化する仕組みです。

 

水質やフィルターの状態はセンサーが常時監視し、

トラブルや交換時期を教えてくれます。

 

洗う度に手指について水が失われますが、

20リットルの水で可能な手洗いは、500回以上で、

フィルター1つで2000回分の手洗いができることになります。

                  (NHKニュース引用)

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              (WOTA witter引用) 

 

        循環型シャワー

災害用シャワー「WOTABOX(ウオーターボックス)」は、

災害時水道インフラの復旧に時間がかかり、

避難所などで入浴できないことが健康、衛生面で問題になっています。

 

ウオーターボックスはAI技術で、

シャワーの水を循環させて再利用します。

 

ウオーターボックスは、上下水道の配管設備を必要としない

簡易シャワーで、東京大学の大学院の学生らが

2014年に設立したスタートアップ企業「WOTA」が開発しました。

 

4種類のフィルター内を流れる水の純度をAIがモニタリングし、

汚れの成分や量によって最も効率的なろ過方法を自動選択します。

                    (毎日新聞引用)

 

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              (NHKニュース引用)

     開発のヒント

 

ヒントになったのは、WOTAの社長の前田揺介(ようすけ)氏が

ある飲食店の社長との会話でした。

 

入店前のお客様の手に、シュッと吹きかけるアルコール消毒は、

アレルギーがある人や、手荒れをしてしまうと

使いたがらないお客様が多いと聞いたことでした。

 

感染予防の基本は手洗いです。

だとすると、店の入り口にこそ手洗いのニーズがあると感じ、

直ちに開発にかかりました。

 

価格は1台およそ150万円です。

リースなら月に2万円台~です。

それにフィルターの交換代金などがかかります。

 

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               (NHKニュース引用)

     「公衆手洗い」を世界へ

 

手洗い機は、海外展開も始まろうとしています。

今年には、まずアメリカでの販売が始まる予定です。

 

ユニセフの統計では、世界の人口の40%に当たる30億人が、

自宅にせっけんと水で手を洗う設備がない状態で暮らしています。

 

また、およそ6分の1にあたる医療施設には、

患者が治療を受ける場所に、清潔なトイレや手洗い設備が

ないということです。

 

そうした病院などに手洗い機を広げていくのが

前田社長の将来の目標だそうです。

 

公衆トイレのように、

みんなで使う「公衆手洗い」とでいう場をつくり、

世界に手洗いの習慣を定着させたいと、考えておられます。

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    原点は東日本大震災

 

前田社長がここまで水に注目するようになったのは、

2011年の東日本大震災での体験でした。

 

震災前日に大学に入学するために徳島から上京し、

翌日の地震で断水が続き、都市のインフラ弱性を感じたそうです。

 

地下で繋がっている水道菅のどこか一部が壊れると、

全体が機能不全になる様子をみて、災害時にバックアップになる

小規模なインフラが必要だと考えられたようです。

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    小規模水循環が世界を変える

 

水を繰り返し使う技術は、

恒常的に水が不足している世界の各地でも、ニーズがありそうです。

 

また、日本の上下水道が直面している課題の解決にも

繋がる可能性がありそうです。

 

各地の水道事業は、人口減少に伴う収入の減収や老朽化による

更新費用の増加に悩んでいます。

 

これまでの大規模な水道設備に代わって、小さなコミュニティ単位で

使った水をその場で浄化して環境利用するシステムの開発を

進めています。            (NHKニュース引用)

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         最後に

 

将来手洗い機が普及して原価が下がれば、

利益の一部を手洗い機がない医療施設のために使いたいと

前田社長は言われておられました。

 

被災地が断水して、被災者の方々がトイレや手洗い、

シャワーなどに困っておられるニュースをよく見ます。

 

自衛隊の方が、お風呂を設置して下さるまでの精神的なストレスも、

この循環型のシャワーがあれば、夏場の場合など

少しは快適に過ごせるのではと思います。

 

トイレは、以前書いたバイオトイレを設置してもらえば、

これらの問題は、解決ですね。笑

 

gerati.hatenablog.com

 

 

ゲラチーも以前書いた記事の中で、循環型の記事を書いています。

社会や企業は、循環型という方法へ向かいつつあります。

 

gerati.hatenablog.com

  

gerati.hatenablog.com

限りある資源を大事に使うことを考えると循環型のシステムを

導入する ことは、これからは当たり前になるような気がします。

 

ユニ・チャーム株式会社が、紙オムツのリサイクルの技術やシステムを

作ったことを以前知った時には驚きました。

 

商品を販売する企業は商品によっては、これからは循環という考え方も

必要になるのかも知れません。

 

消費者もまた、商品を購入する場合、企業の社会に対する貢献の仕方を

みることも大事なことだと思います。

 

貴重な時間を使って頂き、ありがとうございました。

 

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               (NHKニュース引用)