ゲラチーの気まぐれ雑記

日々自分が思っていたことや考えたことを記録する日記

岡山市の自転車条例

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当ブログに起こし頂き、ありがとうございます。

 

岡山市が令和3年4月1日から施行する条例が、令和2年9月28日に

条例が交付されました。

 

条例は「岡山自転車の安全で適正な利用を促進するための条例」です。

 

徐々に岡山市だけでなく他の自治体も、追随するのではないかと

思っています。 

   条例の概要

 

自転車損害賠償保険等の加入義務化

 

自転車を利用する方は、

自転車で事故を起こした際の損害が出来るよう、

損害賠償保険等に加入しなければなりません。

 

また、自転車を利用する本人以外にも、以下のような立場の方は

注意が必要です。

 

・自転車を利用する未成年者の保護者は、

 保険等へ加入しなければなりません。

 

・事業者は、その事業活動において従業員に自転車を使用させる時は、

 保険等に加入しなければなりません。

 

・自転車小売り業は、自転車購入者に対して

 保険等に加入の有無の確認と

 情報提供をするよう努めなければなりません。

 

・自転車貸し出し業者は、保険等に加入しなければなりません。

 

※その自転車の利用で生じた損害を賠償出来るよう、

 すでに利用者本人が保険等に加入している場合には、

 その必要はありません。

                         

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 どんな保険に入ればいいのでしょうか?

 

自転車保険賠償保険には、「自転車保険」として

販売されているももの他、

下記のようなものが該当する可能性があります。

 

【日常生活での損害賠償責任保険として考えられるのも(例)】

 

自動車保険、火災保険、障害保険や共済保険や共済保険に

 付帯した個人賠償保障

 

・クレジットカードに付帯した個人賠償責任補償

 

・会社等の団体構成員向けの保険や、PTA・学校が窓口となる保険

 

・自転車の車両に付帯したTSマーク保険

 

【業務での損害賠償責任保険として考えられるもの(例)】

 

・施設所有者賠償責任保険

 

・自転車の車両に付帯したTSマーク保険

 

加入状況をチェックしてみましょう

「自転車保険」として販売されているもの以外で、

すでに加入している保険がないか、

以下のフローチャートでご確認下さい。

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TSマークは、相手の財産に損害を与えた時の賠償には

 応じていません。

 

  子どものヘルメットの着用義務化

・保護者は、幼児用座席に幼児を乗せる時には、

 ヘルメットを着用させなけばいけません。

 

・保護者は、小学生までの子どもが一人で自転車に乗るときは、

 ヘルメットを着用させなければいけません。

               (岡山市のホームページ引用)

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            この条例の背景にあること

 

岡山市がこの条例を施行する背景にあるのは、

やはり全国で自転車が関わる事故に対する高額な損害賠償を

命ずる事例が発生していることにあります。

 

私が自転車事故で思い出すのは、

20歳の女子大生が左手はスマホを操作しながら、右耳にイヤホン、

もう右手には飲料カップを持って運転中に、

歩行中の77歳の女性と衝突して、死なせてしまったという事故です。

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女子大生は禁固2年、執行猶予4年の判決を受けました。

この判決には、実は大きな教訓が3つ含まれています。

 

1、今回のスマホ運転の罪状が一般的な交通事故に適用される

「過失致死」ではなく、より重い「重過失致死」だった点です。

 

2、もし家族が損害保険に入っておらず、

遺族に賠償ができなかったら、実刑だった可能性がある点です。

 

3、被告が大学の退学に追い込まれた点です。

 

スマホ運転は刑事上で一般的な車の事故などより悪質とみなされ

重い罪に問われることです。

 

今回は家族が保険に入っていため賠償金を支払うことが出来、

囚人服を着なくてすみましたが、「前科1犯」になり、

事件当時成人していたため、実名が報道されました。

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自転車事故による高額賠償事例

 

神戸地裁 賠償金額 9.520万円

 

 坂道を下って来た小学5年生の少年の自転車が

 歩行中の62歳女性と衝突し、歩行者の女性が意識不明になった。

 

東京地裁 賠償金額 9.266万円  

 

 男子高校生が自転車で車道を斜めに横断し、

 対向車線を自転車で直進してきた24歳会社員男性と衝突し、

 会社員には言語機能の喪失等重大な障害が残った。

 

東京地裁 損害賠償額 5.438万円 

 

 成人男性が昼間、信号表示を無視して高速度で交差点に進入、

 青信号で歩道を横断中の看護師女性55歳と衝突し、

 女性は頭蓋内損傷等で11日後に死亡した。

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                最後に

自転車保険は色々あるけどどれに入ればいいの?

と思いますよね。

 

・自転車で相手に怪我をさせた時の

 個人賠償保障額と示談代行サービスの有無

 

・自転車で自分が怪我をした時の

 入院通院の障害補償の保険金額

 

・自転車の故障などが起きた時のサポート体制

 

だいたいこういうところだと思います。

 

支払い金額的には、高いもので1ヶ月600円くらいで、

個人賠償保障が1億円から3億円くらいのようです。

 

入院通院日額も12.000/2.000から6.000/1.000くらいのようです。

 

これくらいの金額で安心が買えるなら、安いかも知れません。

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       明日は我が身

 

皆、自分だけは事故に遭わないと思いがちですが、

そんな保証は、どこにもありません。

 

女子大生が行っていた、耳にイヤホン、目はスマホという行動は、

耳は周りの音が聞こえない、目は前が見えないということと同じです。

 

おまけに缶ジュースを持っていために、

ブレーキもかけられませんでした。

 

こういう状態だとどうなるかという想像力の欠如、

注意力の欠如、集中力の欠如などで起きた事故でした。

 

人の命はいくらお金を積んでも取り戻せません。

 

女子大生は「そんなに悪いことだとは思わなかった」と

公判で述べています。

 

大学で保育士の資格を取り、社会の役に立ちたかったという夢は、

軽はずみな行動で失くしてしまいました。

 

『勉強は続けていきたかったが・・・』

『人の命を奪って命を預かるような仕事はできない』と

声を震わせて言ったようです。

 

でも、ゲラチーはこの想いは違うと思うんです。

 

こういう経験をしたからこそ、命の大切さ、重みが

一番よくわかるのは彼女だと思うんです。

 

彼女が罪の償いを考えるなら、

命を預かるような仕事で社会貢献して欲しいと思います。

 

夢を諦めないで、頑張って生きていくことが、

亡くなられた方の供養にも繋がると思います。

 

そしてまた社会も、そうした人たちを受け入れる社会でなければ

いけないと思いますし、それは社会の損失に

繋がるのではないでしょうか。

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日本は検挙者に占める再犯者の割合「再犯者率」が高く、

2人に1人が再犯者になると言われています。

 

罪を犯した人を許すことは難しいかも知れませんが、

償いたいと言う人達を受けいれられる心と社会体制を

築く必要はあると思います。

 

谷村新司さんがそんな活動をされているのに、共感しました。

 

自分だけは大丈夫という変な思い込みは捨てて、

せめてもの償いの賠償金が払えるように、

保険には入っておくべきだと思いました。

 

今日はこの辺で失礼します。

貴重な時間を使って頂き、ありがとうございました。

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