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今日は、ダムの話です。
11月に川辺川ダムが流水型ダムに決まりそうだという
ニュースがありました。
その記事が中々書けないでいたら、12月18日に
放水量を調整が出来る「ゲート」を設置した流水型ダムを
国は提案しました。
降雨状況に応じてゲートを開け閉めすることで、
洪水調節をしやする狙いがあります。
一方で豪雨時には、
異常洪水時防災操作(緊急放流)をする可能性が生じるため、
被害拡大のリスクを懸念する声があがることも予想されています。
(毎日新聞引用)
川辺川ダムは、実現すれば流水型ダムでは国内最大規模の
ダムになります。
7月の熊本豪雨で氾濫した球磨川の治水策を巡り、
熊本県が最大支流の川辺川へのダム建設を
容認する方向で調整しています。
環境への負荷が小さいとされる流水型ダム(穴あきダム)を
有力な選択肢と考えており、ダムや堤防、遊水池など
ハード面の対策を組み合わせた「流域治水」を進める方針です。
(西日本新聞引用)
7月の熊本豪雨のことは、まだ記憶に新しい災害です。
球磨川のダム建設では、2009年に川辺川ダムの建設を
旧民主党政権が中止しています。
流域は「ダムに頼らない治水」を目指してきましたが、
7月の豪雨災害を受けて、被害の軽減策を考える
「流域治水」へと方向性を転換しました。
ダム建設も含めて具体策を検討してきました。
7月の豪雨被害の後、早くダムを作った方が良いという
意見を言っている方々はおられ、ゲラチーもその一人でした。
では今回の流水型ダムって、どんなダムなんでしょうね?
流水型ダムとは?
流水型ダムは洪水専用のダムで、ダムの持つ様々な機能のうち
洪水調節に特化した目的で建設されます。
通常時、水を貯める必要のないダムの一形態です。
流水型ダムの特徴
・洪水時にはダムのせきあげ効果により、一時的に洪水を貯留し
洪水調節を行うため、下流沿川の洪水被害を軽減します。
・通常時にはダムは水を貯めないことや、
川床近くに洪水吐や土砂吐を設置することにより、
貯水池内でも普通の川の状態が維持され、
ダムの上下流における水環境、土砂環境、魚類の移動など、
自然に近い物資環境が維持されます。
・貯水池に堆積する土砂の量が軽減できる
(通常は概ね100年間の量を貯水池に予め確保)ことにより、
ダム堤体をコンパクトにでき、建設コストの縮減が
可能になります。
・洪水吐や土砂吐が流木や土砂で閉塞しないよう、
対策が必要となります。
治水
洪水時には一時的に洪水を貯留し、下流沿川の洪水被害を
軽減します。
利水
利水機能を持たず、通常時水を貯めません。
環境
通常時は水を貯めないため、流入時と同じ水質が維持されます。
上流から流れてきた土砂を全て捕捉するのではなく、
流水と同時に土砂が流れます。 (水化学引用)
5つの流水型ダム
竣工式を開きました。
全国で5番目となる流水型ダムで、下部に2か所の穴があり、
通常時はダムに水をためない、東北では初めての流水型ダムです。
県が管理する13番目のダムで規模は一番小さくなります。
流水型ダムは、全国で5つしかなく、
益田川ダム、辰巳ダム、西ノ谷ダム、浅川ダム、最上小国川ダムの
5つのダムを紹介します。
工事中は、三笠ぽんべつダム、立野ダム、足羽川ダム、
玉来ダム、矢原川ダムです。
そして計画中は、城原川ダム、大江戸川ダムですが、
大江戸川ダムは計画がストップしたままです。
また石木ダムも、利水機能があると流水型ダムとして
計画されています。
(ウィキペディア引用)
島根 益田川ダム
堤高:48m 堤頂長:169m 堤体積:106.000㎥
益田川の治水を目的として洪水調整目的に特化された治水ダムです。
この種のダムとしては、完成しているダムの中では
現在最大規模のダムです。
ダムによって形成された人造湖は、地元からの公募によって、
「ひだまり湖」と命名されました。
(ウィキペディア引用)
石川 辰巳ダム
ダム湖の名前:犀清の湖(さいせいのうみ)
竣工年2012年
堤高:51.0m 堤頂長:195.0m 堤体積:146.000㎥
(ダムカード 提供こやさん引用)
鹿児島 西之谷ダム
堤高:21.5m 堤頂長:135.8m 堤体積32.000㎥
2012年に試験湛水しています。
(ダムカード 提供ダムこれさん引用 )
長野浅川ダム
長野県長野市真光寺
堤高:53m 堤頂長165m 堤体積:143.000㎥
竣工年2017年
(ダムカード 提供くらたかさん引用)
山形小国川ダム
左岸・右岸:山形県最上郡最上町大字富澤
堤高:41m 堤頂長143m 堤体積39.850㎥
竣工年2020年
流水ダムの問題点?
球磨川の治水対策として川辺川ダムを流水型ダムにすれば、
河川環境への影響回避できるような話が流れています。
他のダム計画も流水型ダムにすることによって、
ダムの反対運動を抑えようと事例が多くなりました。
しかし、流水型ダムが環境に優しいという話は怪しげな話です。
流水型ダムの問題点
1、自然に優しくない
2、水生生物の行き来を妨げる障害物(副ダム)
3、濁りの長期化
4、ダム下流の河川の川床の泥質化
5、流水型ダムの危険性
ー大洪水の時には閉塞して洪水機能を喪失
(水資源開発問題全国連絡会引用)
最後に
ゲラチーはダムは好きで、黒部ダムは2回行っています。
船に乗って湖の遊覧もしていますし、ロープウエイにも乗っています。
黒部ダムの湧き水・・・めっちゃ美味しかったしかったです!
八木沢ダムに行っています。
5の流水型ダムの危険性ー大洪水の時には閉塞して、
洪水調節機能を喪失とありますが、
川辺川ダムは「ゲート」をつけるそうなので、
今までのダムとそこは違うのかもしれません。
出来てみないとわかりませんが、
今までで最も大きい総貯水量益田川ダムの675㎡に比べ、
川辺川ダムの計画は、総貯水量13300万㎡、洪水調節容量8400万㎡
なので、出来ればけた違いに大きいダムになります。
これで、大勢の方の命が救えるかもと単純なゲラチーは、
思うだけです・・・
貴重な時間を使って頂き、ありがとうございました。